This is POP!! | ©gaburu
2008年7月'08.06
29
朝から買出しに出かけたり、午後は娘と車にワックスかけたりとか。2ヵ月半ぶりにWii Fitやったら体重減ってた。
28
10時発の便なので6時起きして荷造り。7時過ぎにホテル出て空港へ(カナダは空港で米国入国の手続きあるから早目に行かないと痛い目にあう)。眠い...だって6時つったらシカゴじゃまだ5時ですよ。
27
ランチ食いに出て戻ったらルームメイク中、時間潰しにメイン会場へ出向けば、カナダ出身のベテランによるスイングジャズを演奏中。昨夜はハードコアなインプロにガツンときたのに、耳は直ぐに典型四拍子ジャズに馴染んでいく。図らずも所謂"ジャズ"(つかスィング)の普遍性を感じる昼下がり。 夕方まで仕事して、再びメイン会場へ。今回の目的つかフェス自体のクライマックスの一つとも言える三大ギタリスト共演の客列に並ぶばなければ...と、小ステージでブルースバンドが演奏の最中。あれだね、ホーンセクション入りのピアノブルースってのはやっぱりええね。ギターが珍しく若いお姉さん。何聴いても「いいねえ」...ってのは、なんか音楽の聴き方がテキトー過ぎですけど。

John Abercrombie Organ Trio @ Toronto Jazz FestivalMike Stern Trio @ Toronto Jazz FestivalJohn Scofield Trio @ Toronto Jazz Festival

さて、メインステージは流石に大入り(アバークロンビースターンスコフィールド夫々トリオの競演が、CA$40で観れるんだもの)。外はまだ一寸明るい8時過ぎに、簡単な前説後アバークロンビー・オルガン・トリオが登場。小父さん喋りが達者。会場沸かせながら(ドラムのナスバウム演奏途中にタムを交換するというハプニングがあったり)、自作他作を織り交ぜた約1時間のステージ。レコードで聴くイメージとは違って、抽斗の深さを感じさせつつしっかりエンタメした演奏。セットチェンジ後、次いでマイク・スターン・トリオ。1時間ちょい。客席は半端じゃなく盛り上がってたなあ。黒人のドラマーは凄かったす。ここまでで2時間経ってて、既に耳も頭も疲れ気味...でも、ジョンスコ・トリオがコールされると急に元気が。新譜でも演奏ってた「朝日のあたる家」で始まるも、アンプが気に入らなかったらしく、直ぐに止めて交換するハプニング...、この人も喋りで上手く客を沸かせる。正直最近のレコードの遊び方は好みで無く、特に新譜にはちょっと失望してたんだけど、生で聴くとトーンもフレーズも凄い存在感(まあ80年代のファンとしては少し物足りなくもあり)...に加えてスワロウ翁のベースの走り回りっぷりに驚いた。
終演後総立ちに応えて、ジョンスコ/ナスバウム/スワロウの初期トリオ+スターンという..言ってみれば師弟共演でアンコール。弾きまくりに客席は大興奮の様子だけど、それよりアバクロxジョンスコの格闘編が見たかったなあ。
26
今日は正午開演のイタリア人クラリネット・アンサンブルによるジャズ演奏で時間を潰して、あとは仕事(これも時間潰しか)。夕方の電話会議が終わるや、今夜はSOHOにある"Horseshoe Tavern"(「蹄鉄亭」だね日本語では)へ急ぐ。ジャズフェスのプログラムには載ってないんだけど、Powerhouse Soundが出るのです。

最初はギター&ドラムのノイズデュオ。MoHa!をよりプログレ寄りにしたようなパフォーマンス。何となく録音してたら、肩叩かれて「一寸こっちへ来い」と。怒られるかな...と思ったら、「次のバンドはオランダから来てるんだけどライヴの録音機材が無いんで、代わりに録ってくれないか?」と正式依頼...連絡先を教えて後日データを送ることに。で、そのオランダのバンドってのがCorkestraだったんですよ..The Exアンディー・ムーア在籍のインプロ・ビッグバンド(三管二太鼓に鍵盤(リーダー)、ベース、ギター(ムーア氏)+ツィンバロン)/無国籍集団即興音楽。この交雑ぶりはオランダならでは...でしょうね。前座ってことで3曲くらいだったんですけど、すっかりヤラレた。これだから音楽愛好の道はやめられんなあ。

Corkestra @ The Horseshoe Tavern, June 26 '08Ken Vandermark, Nate McBride @ Powerhouse Sound(((Powerhouse Sound))) at The Horseshoe Tavern, June 26 '08
さてメインアクトが出てくる頃にはフロアは一杯、四人(KVMcBrideParker、Herndon)が出てきて前説なしにいきなり演奏が始まる。シカゴ組定番の曲目なんだけど、1年半前聴いた時より音の重量/剛性ともに研ぎ澄まされて、なんつーか"ハードコアxミニマル"って感じ。凄いことになってんなー。もうね、堪能した。まだ興奮している。
25
2年ぶりトロント・ジャズフェス。まずは、今回見に来る決め手になったカルロス・ビカ&アズール。会場のPrimusステージ(メインテント横の小ステージ)に30分ほど前に行くと、ぼちぼち人が集まり始めたころ、中央一番前のテーブルをとってリハーサル中の音で機材の調整など。演奏は定刻通り5時から。初生メビウス+ジム・ブラックに感激。ビカ氏があんなにブイブイとベース弾くのも意外だった。明瞭なメロディの上にインタープレイを展開していくんで、色んなことやってるのに聴き易いんだよね。客がどんどん集まってきてました。あと2曲くらいやって欲しかったなあ。終演後は、HMVテントの周りが黒山。私もちゃっかり新譜にサインを頂きました。
Primus Stage at Toronto Jazz Festival, June 25 '08Carlos Bica & Azul @Primus Stage of Toronto Jazz Festival, June 25 '08

終わるや、湖岸のハーバーフロント・センターに向かう。もう一つの目玉、チャールズ・ロイド・カルテットが8時から...席残ってるか心配したものの、会場であっさり購入(全席自由CA$44)。ドア開くのが予定より30分以上遅れた割に、ほぼ定刻に開演すると、NBA選手のような瘦身の若手黒人3人を従え御大登場...が既に眠くなってる私。早朝から仕事バタバタしてたのが効いたか、半眠状態だったかも。演奏はそれこそテンパってるバスケチームのようにタイトなジェイソン・モラン・トリオが、ロイド翁をリスペクトしてるという雰囲気がとても好かったんですが...。しかし2度目のアンコールでヒンズー詩の朗読からドラムのエリックが唱えるラーガに乗せてインド風旋律へと展開していく演奏は面白かったす。これをもっと演奏って貰いたかったなあ。
ちなみにここでの写真はありません。熱心なジャズファンと思しき方々ばかりで、そういう雰囲気じゃなかった。録音はしましたけどね。
22
暇なんでレゴ組み。#6210ジャッバの御座帆船、781ピース。2時間弱で組める程よい手軽さ、んでギミックも色々で遊び手もあり...秀逸なセットですが、本家ショップで探してみたら廃番になってるみたい。入手しといて良かった。
21
「AVPR」ストラウス兄弟監督ストラウス兄弟監督「AVP2」。「暗くて何が何だかわからん」と非常に評判よろしくない様子だけど、これは確かに暗過ぎる...しかも今回のエイリアンはプレデターとの雑種らしくて(DVD箱裏読むまで知らなかった)見分けも付かない...ってのは、ブルーレイxHDTVで観て下さいってことでしょうかね。話自体は、過去の同系列映画(含むエイリアン)の引用を矢継ぎ早に展開してて面白かったですけど。

「ベクシル -2077日本鎖国-」 特別装丁版ベクシル 2077日本鎖国」特装版。日本のDVD価格って高いけど、これはまた随分高いなあ...と思ってたら、HD-DVD付きの4枚組なのね。無駄に高価だなあ。さておき、昔PSゲームで出た板橋しゅうほう(最近何やってるの?)監修の「ランニング・ハイ」をこのCGクオリティで映像化したら面白かろう...なんてこと考えながら観てました。こんなしょうもない話に、この映像は勿体無い。
20
「Vernaculis」 Ragnar (Baby Tattoo Books刊)Ragnarのピンナップ画集「Vernaculis」が届いたので早速めくっております。ちょいエッチな曲線と色艶のかもす質感が堪りません。この手の米カートゥーン系デフォルメデザインって日本ではウケないのか、巷で見られないないのが残念。まあ、変にリアルや複雑なプロットを狙う作風にこの手のキッチュは似合わんか。そのミスマッチが面白いような気がするんだけどねえ。
19
「SFマガジン2008年6月号 - アーサー・C・クラーク追悼特集Ⅰ」 早川書房「SFマガジン6月号」クラーク追悼特集Ⅰ。 元々はバクスター&クラーク特集だったのを急逝を受けて追悼特集に切り替えたものだとか。エッセイ・コレクションなんて巧い企画の上に、北野勇作のコメントと大森望99年スリランカ自宅訪問記がケッサクで、愛蔵に相応しい一冊になっとります。随分久しぶりにSFマガジン読んだら(今回は特別かもしれないけど)結構硬派になってて一寸嬉しかったり。いつもこの様子なら、帰国の暁に復帰してもいいなあ。
17
6/14にEsbjörn Svenssonがスキューバダイビング中の事故で亡くなったそうです。享年44歳...って若過ぎるよ。来週トロント観る予定でした。

衝撃的な訃報の後にアレだけど...ボストン・セルティクス22年ぶりのNBA優勝。男泣きするガーネットに思わずホロり。このチームでの優勝は、裏を知るほどに感動もまたひとしお。しかし結局39点差とは...レイカーズも不甲斐無さ過ぎ。
16
「Virtuary」 Soft Machine1「Floating World Live [Bremen January 29, 1975]」 Soft Machine2「The Pretty Redhead」 Nucleus3「Mercy Dash」 Hopper/Dean/Tippet/Gallvan4「Sea of Infinity」 Elton Dean5「Carousel」 Hugh Hopper Band6「Beyond The Sound Barrier」 Wayne Shorter Quartet7
「Back To The Cat」 Barry Adamson8「Efdemin」 Efdemin9「Brolt!」 Scorch Trio10

予定通りカンタベリー系積聴盤消化の6月前半。カンタベリーと云っても、私にとってはラトリッジ在籍ソフツ或いはその周辺/当時の即興系ジャズシーンでないと..と再確認。よって、(2)(3)はやっぱり駄目だし、(5)も響いてこないわけ。この面子ならではの音響ジャズ的アプローチを聴かせる(4)が面白かったす。
(7)はコンサートの予習用。しかし、繰り返し聴けるCDと一期一会のライヴでは音場/時間の関係感覚が別モノですね。髭面/グラサンでアニキがキメてる(8)は、久々の快作。ニック・プリタスのハモンドは前作より濃く、猥雑なブラスの厚みもハマってる。ストーリーに無駄がないよね。いつもの爆音疾走ギタートリオかと思わせて、#4みたいな音をしっかり入れてくる(10)には、またもや唸らされてしまった。侮れん。
15
「燃えよドラゴン」 ディレクターズカット 特装版燃えよドラゴン」特装版。関係者(ジェームズ・コバーンやチャック・ノリスが登場)のインタビュー中心にブルース・リーの足跡を辿る「ドラゴンと呼ばれた男」と、後半に90年代に発掘された「死亡遊戯」フィルムを持ってきつつ武道家としての側面に焦点を当てた「A Warrior's Journey」の二つのドキュメンタリーを収録した特典ディスクが目玉。ジョージ・タケイのナレーションが渋い前者が、切り込みも深く結構面白い。映画自身は漫画的過ぎてアレだけど、でもやっぱりこの70年代な雰囲気は好き。
14
「パンドラ (3)」 谷甲州「パンドラ (4)」 谷甲州 谷甲州「パンドラ後編。やっぱり宇宙モノ..特に宇宙戦をリアルに描かせれば、この人の右に出る者は居無い。特に3巻後半、無重力下での緊迫する国際紛争は氏の面目躍如といったところ。それに比較し前半の地球上を舞台にした生態学SFの趣はやっぱり手に余ったというところなのか、全体的にはバランス悪いし、風呂敷のディテールが甘いのが残念。野尻氏のアレみたいに、アレコレ端折ってしまえば纏まり良くなった気もするけど、これって連載モノだったんだよねえ。
13
四年目に入りました。
11
TENORI-ON販売二回目、落選通知のメール。まだ諦めないからね。

09
ボストン。

iPhone 3G」7月発売のアナウンス。で、8GBモデルは$199って!? 次はHTCのアレにしようと思ってたんだけど、この価格は再考を促すのに十分だなあ。(追記)「2年契約$199」という話も...現行品からの機種変更でも同じ?
08
「ガルシアの首」(コレクターズ・エディション 完全初回限定生産) サム・ペキンパー監督サム・ペキンパー監督「ガルシアの首」限定版DVD(サントラCDが付いた2枚組)。今ならこの矢鱈に行間多い朴訥な展開は無いだろうけど、70年代のTV洋画劇場育ちとしては、断然こっちの方が肌に合う。この限定版、日本公開時(75年)のパンフレット復刻なども入ってて、作り手も気合入れてます。

「ローズ・イン・タイドランド」 テリー・ギリアム監督家族が読書Macでお勉強にハマってるので、父はもう一本観させてもらう...てことでギリアム監督「ローズ・オブ・タイドランド」。私には相性良かったのか、2時間アッと言う間という感じ。ギミックに凝らない(でも映像には凝ってる/虚現の境の朧さ加減をここまで自然に描けるとは...)意外に実直なファンタジーもので面白かったす。一方、監督コメンタリーも無しだなんて...商品化に手を抜き過ぎじゃ。
07
週後半、天候不順で湿度が高い、しかも気温が30度C近く...と過ごし難いことこの上ない。我慢できないので、今夜は空調入れます。ついこの間までコタツ出てたのに。

「クラッシュ」 J・G・バラード(柳下毅一郎 訳)クラッシュJ・G・バラード。自動車事故による人体損壊に取り憑かれた人々を描くポルノグラフィー...と言えばそれまでなんだけど(こんな話を思い出したり)、埋め込まれてる"徴し"の鋭さにゾクリとすること暫し。サイバーパンク以降の人体とテクノロジーに関するビジョンを70年代初めに明快に示しながら、未だ越えること出来ない未踏の傑作...ってなSF史観的解釈も出来るでしょう。ラストは世界を変えた"あのクラッシュ"へ繋がる黙示的予言の書。
06
野田大元帥ご逝去。新訳版「キャプテン・フューチャー全集」が最後の仕事か...。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

Wayne Shorter Quartet @ Chicago Symphony TheatreWayne Shorter Quartet @ Chicago Symphony Theatre
ウェイン・ショーターを観にシカゴ交響楽団劇場へ。94号が工事で車線が半分に減ってるわ、何箇所かで事故もあるわで、途中遅刻を覚悟したけど何とか間に合いました。席は中央ボックス席/PA横という聴くには絶好のポジション...と思いきや、エンジニアの方々が騒さい...PA横は次回から止めようと心中にメモ。8時ちょっと過ぎに始まって、劇場出たのが9時半頃、アンコール入れて3曲...ってことは2曲目は40分くらい演奏ってたのか。ジャズを、音楽を聴いてるというより、何処かこの世と別の次元や時間を辿ったり現に戻ってみたり...非常に特異な体験をしたという感じ...で、終わってみるとそれが何だったか思い出せない。「never capture it again」とはよく言ったもの。
04
発掘してきたVaio U70PUbuntuを入れて遊んでみる。XPとデュアルブートも可能だし、特に問題なく動きますね(勿論ソフトキーボードは使えないけど)。お絵描きからゲーム、メディア管理にオフィス系と一揃い入ってる上に無料というから凄い話。個人用なら、ミニノートにコレだけでも十二分だよねー。
03
「細野晴臣 イエローマジックショー」DVD細野晴臣 イエローマジックショー」。01年1月にNHKで放送された番組だそうで、そんなモンがあるとは全く知りませんでした。YMOによる生演奏版ライディーンが観れるだけで幸せなのに、なかなか見れない面子が一堂に会しててお得感高し。これで、鬱陶し過ぎる佐野史郎さえ居なければ...。
02
先週の三連休を出張で潰したので、今日は休暇日。朝は歯医者で、開いた穴を埋めて貰う。ところが、先週の型取りが上手くいったなかったらしく、帰ってモノを食べると、噛み合わせが全然ダメ。もう一度行って、調整して貰わないと...。

「ウェイキング・ライフ」 リチャード・リンクレイター監督リンクレイター監督「ウェイキング・ライフ」。終盤に突然P.K.ディックの話が出てきて(話し手は監督自)一寸驚いたけど、基本的に、意味あり気な台詞が脈絡なく続く話で、筋も展開も殆ど無い。かといって退屈しないのが不思議なもので、このホンとに夢見の様な映画には、むしろ音楽的な魅力がある。
 
01
運動会 3、4年生リレー日本人学校全日校運動会去年と違って雲ヒトツない快晴...暑かった(でも日本と違って蒸し暑くは無い)。娘の白組、赤組の6連覇を阻み優勝という訳で、彼女のシカゴ運動会は3戦3賞(過去2回は赤組)。白組になった時にはガックリしてただけに、喜びもひとしお...みたい。
 
 

2008年5月