08
「あなたの知らない脳」デイヴィッド・イーグルマン(大田直子
訳)受動意識仮説信者を標榜しつつ、
それに関する書籍は1冊しかまともに読んだことないので、あらためて著名な1冊で現在の脳科学のポジションを確認。
「脳は世界をどうみているのか」が文庫化されたので、その前哨ということでもある。
副題は「意識は傍観者である」、原題は「INCOGNITO - The Secret Lives of the
Brain」、2011年刊で邦訳は2012年、文庫化2016年。日本語副題通り受動意識仮説を意識下で活動する脳(原題副題の"The Secret
Lives")を中心に描いた本。最近TVでもこの辺の話がよく出てくるのは、AIの実装が加速的に進んでて知性の裏側への興味が高まってるからなのか。実例というか症例も多く引用されてて、哲学史科学史の側面もあり、読み物としてもとても面白い。人を動かすには(あるいは組織を動かすには)行動経済学的な視点で制度設計する必要あるよね...という内容として受け取りました。我が意を得たりです。終盤では犯罪/反社会的行動をどう裁くか?という点に触れていて(論旨を裏返すと新たな選別の話に繋がるので、非常にセンシティブな論点でもある)、人類社会の在り方にも示唆的で興味は尽きない。
03
「緑の予感たち(1)」千葉ミドリ
amazonのお薦めだったかXで見たか、買った理由は定かでない。「カッパの理髪店」(夢と恋)、「未来の星の下」(旅館的ゲームSF)、「あちほ、どこにいるの?」(絵本の記憶)、「靴去る」(ダンダダン的な何か)に同人誌時代の2編。諸星大二郎的な画風と、ホントに夢的な突飛な展開とオチが癖になる。映画にしたい人たちいそうな、でも映像にはして欲しくない絵の間と勢い。久しぶりにハマったかも。(1)ってことは、続くってことでいいのかしら。2巻が楽しみ。
02

Prime
Videoで
「トモダチ100人よべるかな」のシーズン1を一気鑑賞。12時間で東京某所に呼び出した友達が終了時点で何人居るのか?というゲーム。芸能界隈の人々がルールも不明な環境でもなんとなく場にとどまる姿は興味深い生態だし、切欠無いとグループから離脱できない集団心理は他人事だと観てて楽しい。自分は全てを知ってる体で憶測をひけらかしてはグループを混乱させる人達が出てきちゃうあたり、
昨年秋以来イヤというほどで経験しているので、ヒトって愚かだなあ...てあたりも笑えるw
