30
今年も前半最終日。ワクチン接種は進んでるけど新型コロナ感染は次の波に向かってる様子。オリンピックを挟んでどうなっていくのやら、いろんな人が語ったり呟いたり。慌てなくても1ヶ月もすれば判ること。今日は休暇取得。数回のメール確認タイムだけ。午前中は長女のラップトップがオーディオデバイス認識しなくなった問題解決でDELLのサポートに連絡したつもりが検索トップのJustAnswerに引っかかってOS初期化する羽目に。結局無意味で時間を潰して金取られた。Edgeで検索すると結果トップに出てくるJustAnswer、Chromeで検索すると全然出てこない。不具合は結局DELLサポートにLINEでアクセス、すぐに解決。実際、そこまでしなくてもDELLサイトに載ってるデバイスドライバを入れれば良いだけだったんだけど。DELLサポートは流石の神対応でした。午後は近所の理容店で散髪。初めて行ったところだけど、手際よく、仕上がりも満足。顔剃ってもらったのは随分久しぶり。これから通おうと思う。その後、腕時計の本国修理が上がったので新宿まで鳥に出かける。もう都心は以前並みの人手な気が。
実際休めた気はあんまりしていないんだけど、こんな感じで、週に一度は会議のまったくない日を作りたいなあ。
27
雨の予報。六号路のヤマアジサイ群生が咲いていれば綺麗に違いない...
前回から2周間経ってるし、と思って、出かける朝(とはいえどうぶつの森で島一周して今日の化石を四個とも掘り出したあと)。高尾山口で下車すると小雨が降り始めてて、ホームで今回初下しのレインウエア(
コレと
コレ)を着用。流石に人はまばら。雨のなか登るも、残念ながらヤマアジサイの花は気配もなし。もう終わっちゃったのかなー。山頂も人まばら。下りは稲荷山コース。レインウエア同様に
今日おろした靴、履き心地は好いんだけど、水はしっかり入ってくるので、雨の日は履かないようにしよう。緊急事態宣言解除でか復活していた紅葉屋の焼栗をお土産に買う。登戸で朝の人身事故からまだ完全復旧していない小田急線の遅延に遭って気分下がるも、狛江駅の箱根そばで掻揚げ冷やし蕎麦の昼食。2時間16分、8.32km、消費1,209kcal。
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R.I.P.
Jon Hassell
Mar 22, 1937 - June 26, 2021 (84)
昨年も新譜リリースしてたので、突然の訃報。今日の高尾山行き帰りにアーカイブをシャッフルしてずっと聴いてたんだけど、時代に関わらずシームレスに聴けるというこのブレなさ。
26
昨日から狛江市の60歳以上または基礎疾患持ちのワクチン接種予約が始まったので、今朝電話。あまり待たずに繋がって、かみさんと自分の予約を終了(ふたりとも高血圧持ち)。1回目は再来週、7月最終週に2回目。現在予約できるのは60歳以上か基礎疾患持ちなんだけど、基礎疾患持ちは自己申告なのね。かかりつけ医で予約とったので"通院患者"枠でいけると思ったんだけど、その枠だと該当医療機関からの通知連絡が要るとのこと。届いていないので、"通院患者以外"で予約。
22
出社日(ここのところ週2日ペース)。プレコロナdays並みに遅く帰宅してポストチェックしたら、狛江市からワクチン接種予約券が届いていた。予約開始は25日から。
20
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「滅びの園」恒川光太郎
twitterで池澤夏樹のあとがき抜粋(多分池澤氏自身の呟き)をみて、これもコロナ禍下に読むと良さげと思ってあまり考えずにポチった一冊。ブラック企業で潰れそうになっているある若者が帰社中ふと降車した駅は、地図にない街、そこは彼にとって全くストレスのない快適な環境...という序章から、実は彼が降車したその日から、世界は謎の生命体?に侵食され始め、人類は存亡の危機に瀕していたという逆説的な状況が明らかになる。現世側で謎の侵略者と闘う人たち、異世界に住む若者の視点が交互に続き、個人と人類(といってもあくまでも結局は個人の集まりという点が強調されてる気がする)の幸福を秤にかけるとき、貴方はどう考えるか?という問いを突きつけてくる。「
オーバーロードの街」よりは間違いなくwithコロナな題材。単行本が2018年刊なので、予言的と言えなくもない(そこまで言うと大袈裟か)。大団円ではなく、あえてエピローグで苦く切ない結末にしているところは好いと思う。そもそもハッピーエンドにはなりようがないか。リーダビリティも高く、さくっと読めて、
SSSSな世界系アニメにできそう。
14
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「オーバーロードの街」神林長平
連載から単行本化が2017年、それがこの間文庫化されたので、というか「コロナ禍時代に世に問う大災厄SF巨編」の文句に「
ポストコロナのSF」の流れで購入。ローダーと呼ばれるパワーアシストスーツが介護から軍事まで幅広く使われてる近未来、ネットに現れる"黒い絨毯"というサイトから介護施設での虐待を知り、調べ始めた新聞記者、その虐待者と噂される介護職員、家出少女と母、そういう人物達が人類の存亡に拘るオカルト的な事件に巻き込まれていく。基本的にそれぞれの人物からの一人称視点と会話で続くノンストップな展開。ネットや日本政府、資本主義経済の暗部etc、いろんなネタが雑多に触れられてるんだけど一面的なのに醒めるし、そもそも思考を言語化して綴ることの違和感と、会話の不自然さというか結局作者の独り言化していく神林節は相変わらずで、終盤に向けて筆が走るに連れ、やっぱり苦手と強く意識する羽目に。解説覗くと、3部作の1作目なのね...。続編はもういいかな。「
あるいは修羅の...」とか、ポストフクシマの傑作がある。"コロナ禍時代に世に問う"意味は理解らず。
13
そろそろ六号路の紫陽花の群生が綺麗な頃じゃないかと思って、めちゃくちゃ久しぶりに高尾山に出かけた。曇天、湿気高い...にも関わらず六号路はそれなりの人数、紫陽花はまだ全然気配なし(高尾山口の紫陽花は咲いていたけど)、山頂着がちょうど正午頃だったこともあって、まあ通常通りの人混み。下りは静かな三号路から琵琶滝に下る。六号路の最後の階段などリニューアルされて随分上りやすくなってた。
去年の11月以来だからなあ。久しぶりということもあって、終盤は脚の疲れを意識するほど。また通って調子戻さないといけない。
下山して清滝駅すぐ横の高松屋で天そば。蕎麦が太くて固く、好みでない...つか、ハズレ。狛江まで戻って箱根蕎麦にすればよかった。10.66km、2時間20分(蕎麦休憩抜き)、消費1,597kcal。
06
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「未来職安」柞刈湯葉
双葉社からの近未来SF、2018年刊。もとは雑誌連載らしい。
今年文庫になっているみたい。ベーシックインカムが導入された近未来の日本、"社会人"という言葉は死語になり、人は労働する1%の"生産者"と社会保障で生活する99%の"消費者"にわかれてる。そんな時代の職安は公的機関ではなくなっていわば探偵業。働くことが圧倒的マイノリティーになった世の中を巧く構築してて、未来予測というよりも(そういう側面もあるけど)ヒトの存在意義ってところが、オフビートなミステリ小編に浮かび上がるのが面白い。「
横浜駅SF」もだけど、目の付け所がそもそも面白い。柞刈氏、もっと書いてほしいなあ。
05
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「三体Ⅲ
死神永生(上)(下)」劉慈欣(大森望、光吉さくら、ワン・チャイ、泊功 訳)
邦訳の定本になったと思われる英訳題は「Death's
End」。叙事詩完結。ハイペリオンシリーズを超えるSF叙事詩が現れるとは...。読了後の感慨は、当初想像していたものを遥かに越えていた。
Ⅱのあと、どんな展開が...という予想を外した序盤から、話は異星文明との衝突を越えて多次元宇宙の謎に果敢に挑む展開に。Ⅰ、Ⅱ、そして本作の第五章までが承前に過ぎず、第六章で綺麗に折り畳まれることになろうとは。
インタビューによれば、この結末はⅠの構想段階で既にイメージされてたとのこと。「エンディミオンの覚醒」での結末には、物語としての完璧な綴じ方に震えたが、三体三部作の思索の果の結末は、その重厚さと奥深さ、軽やかさと希望で、その記憶を凌駕するものだった。クラークの「幼年期の終り」「2001年」から半世紀、SFとしての思索の到達点を示す傑作と言ってよいのではないか。
とにかく、論理で畳み掛け次々と予定調和を許さない展開に、正直息苦しさも感じてきたけど、この最終章ですべてが解放されていく感じは、圧倒的。中国では2010年刊ですでに10年以上前の大作。「三体」前後で書き換えられるものもある気がして、英語圏、日本語でのSF新作との時差とか、読み手にとってもなかなか混乱する状況が今後出てきたりして。
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