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Next Month07 '21
31
最近やってる島改造に勤しむ終日。読んでるのがル・グインの「ラウィーニア」、作中描写される森に影響されていろいろ手を加え始めた。日中はオリンピック放送、ゴルフが面白い。

新型コロナウイルス感染拡大、全国的に感染者(と言ってもデータで出てくるのは検査陽性者数だけど)は増え続けており、東京は4,058人。千人越えであれこれ言ってたのが今は昔。オリンピックは関係なく(結局、無観客開催...まあ当たり前だ、ギリギリまで決断延ばす意味がわからん)、箍が外れている状態。長女が感染しないのを祈るのみ。
30
朝8時半から夜8時過ぎまで終日会議の日。副反応は落ち着いている。お昼過ぎから夕方まで間があったので、この間の床屋で散髪。すっきり。
29
かみさんは朝から少し熱が上がって解熱剤を服用。腕はやっぱり痛くて上がらないみたい。自分は腕に少し痛みある程度で...と思って午前中の社内エキスパート審査会をリモートで参加して午後出社したところが、倦怠感強くなってきて少し関節痛も。お役所との会議なんでしょうがないとはいえ、噂通り接種2回目の翌日は休んだほうがよいみたいね。
オフィスで職域接種組(1回目が終わっている)の話を聞くと、若手社員の副反応は結構きついみたいで2回目が怖いという声も(「運はいい方で、晴れ男なんですけどねー」って、それ関係ねーだろー)。モデルナ腕の同僚もいた。
28
夫婦揃ってかかりつけ医でワクチン接種二回目
25
「複眼人」呉明益(小栗山智 訳)
台湾を代表する作家の2011年初出になる幻想文学。ル・グインの一言が帯にあって、また表紙画も美しく、最近の中文SF興味の流れで購入。台東の海岸に住む女性文学者と太平洋のどこかにある孤島の民である少年の物語を軸に、関係する様々な人の物語が時間を前後し、台湾の少数民族による信仰や、地球温暖化による変化などが絡んでいく。書かれた時代背景を考えると、当時の漠然とした環境変化への不安を神話的な物語に昇華させているようにも思える。今自分が読んでいる文脈としては、文字による認識の定着とフィクションの生起、物語の実存と自然...ということになろうか。終盤で明らかになるメタフィクショナルな構造は見事。ハードカバーで手にとってページを捲りながら読み返したくなることに意味があると感じる傑作だし、コロナ禍明けたら台湾を一周したいと強く思わされた。
23
「アメリカン・ブッダ」柴田勝家
短編集。既出の五篇、最後に収録の表題作は書き下ろし。「雲南省スー族における...」と「鏡意識譚」は其々初出のアンソロジーで既読。伝奇ホラーの「邪義の壁」までは2017年作で、18年以降に書かれた「一八九七年:龍動幕の内」、「検疫官」は題材と表現のクオリティが上がっていて、この間に何かあったか?という感じ。南方熊楠と孫文がロンドンで活躍する「龍動幕の内」は、「ヒト夜の永い夢」(未読)の後日譚ということらしく、実は既読長編などがイマイチで、苦手意識があったんだけど、ちょっと読んでみようかという気になっている。とはいえ評判の表題作がやっぱり肌に合わず。深みが足りないというか、電脳市民の選択肢として、メッセンジャーを信じるか信じないか?の二択だけってどうなのよ...などと思弁の浅さが折角の題材を台無しにしてるというか。結局評価は若干上がったものの、苦手意識はあんまし変わらないのであった。
21
明日から海の日オリンピック開会の四連休。この間高尾山で戴いた病気快癒のお守りをWに渡しに会議は終わらぬが7時に抜けて神保町。酒類提供8時以降も開いているうどん屋で3時間。哄笑上がる店内のカウンター隅で人生相談、昔話。遅めの帰宅。
18
長女のバイト出勤(だいたい6時過ぎに出かける)の後に起き出して、今日は早めに高尾山へ。先週後半に関東も梅雨明け、昨日今日と快晴。緊急事態宣言下だからか朝の京王線高尾山口行きは往時よりは人少なめ。六号路のヤマアジサイは?と勇んで向かうも、六号路の入り口は閉鎖されてて当てが外れる。事故か事件か?と思ったんだけど、後で調べてみたら途中土砂崩れがあったらしい。病院横から上がって琵琶滝コースに出て三号路で山頂へ。10時には高尾山頂。富士はかかった雲の後ろにかろうじて。所期の目的は果たせてないし想定より早いペースなので、目的を城山のかき氷に変更。裏高尾に入って一路城山茶屋へ。城山着10時50分。早速かき氷注文の列に並んで、"大"を頼む。山なりの氷フレークにシロップがボトルで付くスタイル。自分でかけながら氷をしゃくる。後半結構きつかった。年齢も考えないとですかねー。食べ終わったら、高尾に戻る。基本巻き道。薬王院に寄ってWの病気快癒のお守りをいただいて、一号路で下りる。終盤右膝に違和感が。騙しながら清滝駅着13時。14.41km、4時間25分(城山のかき氷タイム約30分を含む)、消費2,490kcal。
17
「スティーヴ・フィーヴァー/ポストヒューマンSF傑作選」山岸真 編
2010年に刊行されたSFマガジン創刊50周年記念アンソロジー3冊のうちのひとつ。中村融が編んだ"宇宙開発SF傑作選"は当時読んだけど、残り2冊は積んでました。今回は山岸真編。ポストヒューマンというよりはポストヒューマニティーというか、データ化された人格やナノテクをネタにした諸作が中心。ジェフリー・ランディス(1991)、ロバート・チャールズ・ウィルスン(1986)、マイクル・コーニイ(1971)、イアン・マクドナルド(1984)、チャールズ・ストロス(2003)、メアリー・スーン・リー(1995)、ロバート・ソウヤー(2004)、キャスリン・アン・グーナン(1995)、グレッグ・イーガン(2007)、デイヴィッド・マルセク(1999)、デイヴィッド・ブリン(1998)、ブライアン・オールディス(1976)と、サイバーパンク前後だけではなくクラシックSFからも選んでいるのが、好い。ジャンルSF的じゃなく、SFの本質を巧く突いたセレクションになっている。オールディスで締めるのが見事だよね。2021年に同じテーマで編んだら、テッド・チャン「ソフトウェアオブジェクトの...」やケン・リュウなんかも入ってくるんだろうな。ヒトはどこから来てどこに行くのか…、想像力の及ぶ限りの姿を言語化する、それを共有してもらえるのはSF読みの特権だよね。
09
久しぶりに連絡したWが8月はじめに胆石症の手術、その前になにか美味いもの食べたいと曰うので、緊急事態宣言前の駆け込み金曜日に新橋で和食。夕方5時過ぎに会社出て合流、8時で解散。
07
午前11時半の予約にあわせてかかりつけ医のクリニックへ。夫婦揃ってワクチン接種。ファイザー製でした。筋肉注射なんで刺し跡があとで痛みますよと言われていたが、抑えると少し痛みがある程度。寝返りには不便。女性の方が一般的に痛みが強いらしく、実際かみさんは肩までしか腕上がらないと言っている。熱などは全くなし。
04
朝から雨、つか昨日からずっと降ってる。いつもより早めに家出て、六号路のヤマアジサイの様子見に。流石にハイカーの姿は殆ど無く、森の中の雨音とざあざあと流れる沢の水音を聴きながら登る。ヤマアジサイの群生は蕾らしいものが結構出ていて、来週にはもしかしたら咲いてるかもって感じ(期待)。 山頂は靄ってて、ハイカー数組。下山もサクッと六号路。8.31km、2時間7分、消費1,216kcal。紅葉屋で焼栗買って帰宅。
夕方は駅前の整体院へ出かけて腰痛治療。EMS治療とマッサージ。通ってみることにした。
03
「マザーコード」キャロル・スタイヴァース(金子浩 訳)
原題「The Mother Code」。2020年刊。 米軍がアフガニスタンで使用したウイルス兵器が現地の古細菌に作用したことで失活できなくなり、ヒト遺伝子の改変の行わなければ防ぐことができない致死的感染拡大が起こってしまう。米国は極秘裏にプランBを発動、人類絶滅を防ごうとプロジェクトを始めるが...というエピデミックに翻弄される"中の人"達を描くパートと、その数年後の人類ほぼ絶滅後、遺伝子改変された子どもたちとそれを保護する自律的ロボットが仲間を探す"その後の世界"パートが交互に描かれる第一部。第二部は、その後の世界で新世代の少年少女を中心に、人類末裔の再起に繋がる話。エピデミックを描いた部分は、登場人物たちの公私にわたる苦悩が端的に描写され、緊張感のある展開。んで第二部は、マザーコードの秘密が核なんだけど、話の軸にするには弱く、ページ数の割に響くものはなかった。一部はエピデミックで滅びゆく世界、第二部は少年少女の喪失と発見の話で作り込んだほうが面白かったんじゃないかなー、と物書きでもない一読者は我儘に思う。こういう話でホピ族が出てくるのはお決まりなのね。せっかく出すならその点の掘り下げもちゃんとすべき。面白い題材なのに読了後の感想が残念。まあ、コロナ禍の今でなければ邦訳は出なかったような気もするし、ネット映画のシリーズ物には好適なので、そうなれば観てみたいと思う。

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