This is POP!! | ©gaburu
Next Month11 '18
30
「敵は海賊・海賊版 - DEHUMANIZE」神林長平
1983年オリジナル初版の神林版スペースオペラ、2010年の新装版("Dehumanize"は新装時に付けたのかな)。天野喜孝カバー画。随分必死ぶりの再読のはず...だけど、既視感があるのは、むしろ川又千秋「火星の白蛇伝説」(2017年)のせい。宇宙海賊と海賊課の丁々発止...つう判りやすいスペオペじゃないのは流石。ワードプロセッサーによる世界記述というメタフィクション・アイデアはその後もずっと続く神林SFのテーマ。デビュー後4年目とは思えないし、今読んでも古さを感じないのが凄いよねえ。このころの神林長平は無敵。
22
昼飯抜き午後イチのコンサルタント会社とのミーティング、1年半付き合ってきた担当マネージャR氏から帰任祝いに「ソラリス」のポーランド語初版第二刷(1961年刊)を戴く。カバーは付いて無いけど(付いてたら一体どれだけすることやら...USD4,500!っていうとこもある)、いや正直生涯これ以上の贈り物をもらった覚えがない。

 
21
「Gulliveriana」Milo Manara
女性版ガリバー旅行記。イタリアのエロ系コミック作家ミロ・マナーラの代表作。短い中に、小人、巨人、話す馬、ラピュタのエピソードが入ってる。下らないネタではあるけど、メビウスの描くエロモノよりもいやらしさはなく、ポップなユーモア。この間読んだ透明人間モノ(「Il Profumo dell'invisibile」)もそんな感じ。英語版が見つからず、このガリヴェリアーナは仏語版なのが残念。
20
フランス代理店のトップと市内で極秘会議...ってココは殆どアクセス無いから書いてもいいよね。時代の変わり目に立ち会っている感じ。任期の最後に色々あるなあ。あと一カ月で帰国だ。
18
16日の金曜日、朝イチのヴェネチア行きでイタリア支店、終日の打ち合わせ後、夕方に支店長ASiの運転でその親友アルベルト氏をピックアップしドロミテ(Dolomite)の入り口ペコル(Pecol)にある別荘まで。9時ごろに到着後、近くのピザ屋で晩飯。これが美味い!翌日は皆ぼちぼち起床し、別荘撤収、ジアウ峠(Passo di Giau)。昼前に到着しヌヴォラウ山群(Gruppo del Nuvolau)横の岩道をを少しだけ歩いてみる(2時間弱、往復合計約3km)。2年前の夏は天気悪かったけど、この日快晴。遅めの昼食は近くのMalga Giauという比較的新しいレストランで。前菜(クヌードル)、スープ、デザートどれも美味しい。コルティナを通ってサンマルコにあるアルベルト氏の友人ファビオ氏が持つ小屋へ下り、晩御飯を頂き一泊。寒空の下で肉を焼き、地元野菜のサラダなど。10時過ぎまで四人でいろいろ話て就眠。起床7時、朝食を軽く済ませ、9時前にファビオ氏に別れを告げ、ミスリーナ湖の先アントルノ湖に駐車し、トレ・チーメ(Tre Cime di Lavaredo)まで登る(元の計画はトレ・チーメにあるアウロンゾ小屋まで車で上がり、そこから一周する予定が、先で通行止めになっていて、あえなく計画変更)。ほぼ初心者レベルのASi氏にあわせてゆっくり登って2時間、アウロンゾ小屋(Refugio Auronzo)に到着。オフシーズンで小屋は閉店、冬季避難スペースに入って淹れてきたお茶を飲んで暫し温まり、岩山群を周回しラヴァレド小屋(Refugio Lavaredo)まで歩く。ここで12時半。気温2度C/風で体感は氷点下の中、異星のような景色を愉しみ、アウロンゾ小屋に戻って午後1時前、持ってきたサラミとパンにお茶で軽い昼食。帰りは往路と別ルート、40分強で車道に出て、そこから40分以上歩いて駐車場に帰還。5時間50分ちょい、約14km、消費2,304kcal。ASi氏の運転でヴェネチアまで2時間半、6時前に空港着。荷物を仕立て直して(1個にまとめる)チェックイン、7時過ぎのフライト15分遅れ、フランクフルト着8時半、帰宅9時半過ぎ。
15
火曜日(13日)、ゲッチンゲン出張。昨日は朝イチから複数会議が続いた後の日本語学校理事会。今日はデュッセルドルフの医療関連展示会で往復運転5時間。今週は忙しい。明日はヴェネチア。ネクライトーキーの新しいMVがまたも良くて、もうすぐ出るアルバムを頸を長くして待っている。
11
8時起きがキツイ。総務のM氏をピックアップしてジンスハイム自動車・技術博物館(Auto & Technik Museum Sinsheim)へ。11時前に到着、昼食挟んで14時まで、WW2時代の戦車・軍用車両(SSの軍服とかも)から農業用車両、航空機、機関車、クラシックカー、スーパーカー、バイク、自転車に目玉はコンコルド、ツポレフ144(中に入れる)まで動くモノなら何でも展示してますって感じ。雑多でいて一つ一つは結構丁寧に配置されててよく出来ている。3時間でまだ足りない感じを残しつつ...帰路は渋滞、帰宅16時過ぎ。18時に待ち合わせて、物流グループのM君、M氏とお好み焼き9月に留学転入の手伝いをしたK嬢がバイトしててびっくり。

「メカ・サムライ・エンパイア(上・下)」ピーター・トライアス(中原尚哉 訳)
USJの続編とはいえ、読んでなければ判らないという訳ではない次世代のお話。前作読んで少し経つので筋がよく思い出せず、「パシフィック・リム」と「高い城の男」(amazonプライム版)成分が頭の中で混同。もしかしてコードギアスぽかったりするのかも、などと連想してしまった件は、総務部長のM氏に検証をお願いするとして、架空の日本帝国×ナチスで書くべき話なのか?と素朴な疑問が。エキゾチックな部分がアニメ要素を高めているのは素直な著者の志向なんだろうけど、これを真っ向今日現在の話で書く生々しさを、今日の自分は欲している。
10
某氏の呟きでPeter MurphyとDavid JがBauhausを演奏るツアーってのがあると知り(まさかのフランクフルト公演)速攻チケット入手が8月1日、ようやくこの日。開場予定時間にDas Bettに着くと、既に(俺と同じ)オジサンオバサンで長蛇の列。降り出した雨に濡れて待つこと30分強、前座のギターサイケバンド終了9時過ぎ、セットチェンジ後演奏始まったのは10時前。一部アレンジは変わってたものの、ステージを右に左に動くPeterオジサンの声は往年のママ("え゛ぃーあ!"も健在)、一寸老けたがほぼ見た目変わらぬDavid Jのベースも疾走、曲目はバウハウス。ダニエル・アッシュのギター無くても、眼の前で鳴ってる音はバウハウス。残念ながら2回目のアンコール(1回目のアンコールはDead Can Danceのカバー!)直前に貧血で倒れそうになり、会場奥へ離脱、"Telegram Sam"と"Ziggy Stardust"を目前で見損なったけど..ShureのMV88使ったiPhoneでの録音デビュー戦、バタバタしてるあいだにデータ消えてしまったけど(泣)...二人ともかっこよかったよー。
終演は11時半過ぎ、帰宅0時過ぎ。今後、ライヴには飴持ってくようにしよう。
06
「エロ事師たち」野坂昭如
昭和41年刊(講談社)、37刷目の新潮文庫版で読む。これが処女小説って、凄い。東京オリンピック前後の時代にエロ道を追及する男達の話。"ブルーフィルム"、"トルコ"...高度成長期の風俗、性分化のみならず、文学表現が自由だった時代の(今となっては)記録とさえ言えるかも。10年位前までは、ブルーフィルムの違法コピーを医者に差し入れる古参の営業の人とか居たけどなあ...なんてことを思い出したり。これでもかと色んなネタが出てくる上、主要人物たちの語るスタンスも面白く、己にとっての"エロ"について色々考えてしまうのであった。
05
ブラッセルにある別事業会社現法の社長K氏とお好み焼き屋で会食。主に聞き役。
03
「絞首台の黙示録」神林長平
文庫版で。「モナドの領域」に対して、これはメタフィクションというか叙述トリック的なミステリ。言葉遊びのようで、世界認識と宗教の意味みたいな所に触れてはいるが、途中出てくる再生医療による自己クローン化のネタも含め、それも氏の初期からのテーマのバリエーションな気がして新しさは感じない。会話の不自然さも相変わらずというか、氏の喋り方も実際こんな感じなのか..とか。いや、俺も仕事ではこんな面倒くさい感じかも...とか(苦笑)。
01
フランクフルト事務所の面々に年末の帰任を口頭で通知。夜は、何を今頃...な、昨年2月の内部監査慰労会...というか年末に転職するO君の壮行会?で岩瀬

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