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9月終わりから繋がらなくなっていた自宅WiFi(隣家と共用)が復活。パスワード変更したら連絡して来いよー。
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「モナドの領域」筒井康隆
筒井康隆展での後半、非メタフィクションとしてパラフィクションを提案(
某座談会でSF評論家氏とそういう話になったらしい)...という話が出てたので、そのコンセプトをモノにしたという本作を物販で購入し、フランクフルト戻りの機内で読了。読者を共犯にした殺人事件と哲学講座。漫画化するならいしいひさいちしか無い。"パラフィクション"というのがなんなのかは判らないけど、難解なことはなく、さらりと他世界解釈モノの日常SFになってるという。これは氏にしか書けないかも。
戻ってきたフランクフルトは雨が時折落ちてくる外気7度。
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今年初めに会社を辞め福岡に移住した友人の依頼もあって、午後から
世田谷文学館の筒井康隆展。生い立ちから(俳優時代を経て...ってこの辺りの詳細を知るのはは初めて)今日までの作家生活を、生原稿や貴重な所縁の品なども合わせて時系列に展示。ツツイストではない自分でも面白い。「NULL」同人期から70年代までのSF作家時代(?)がやっぱり一番興味を惹くんだけど、個人的に
最も好きなのは「虚構船団」なので(これは80年代後半)、その生原稿に最も感動。なお、氏の蔵書から主に海外SF本が筒井書店として出口前に展示されてて、11月3日には即売会が行われるとのこと。友人のために図録、しおりなどを購入して帰宅。
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火曜日にフランクフルトから出張してきた現地社員の工場見学で昨日は大分出張。今日の午前中戻りで、午後は結局夕方まで会議。まっすぐ帰宅。
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東京出張で帰国。録り溜めてもらってたタモリ倶楽部を見る。
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「インターステラー」クリストファー・ノーラン監督
今頃ですが。総務部長M氏が感想を聞きたいというので、積んである映画ソフトの山から探し出して鑑賞。長いと聞いていたけど、特に冗長とは感じず。むしろ全部回収しようとすればこうなるよねという納得感。宇宙船の機動など細部をしっかり作ろうとしてる分、肝心部分のトンデモ展開がどうなのよというのも分からんではないけど...どうしても許せないってこともない。もう少し映像工夫すれば、よかったのに。それと、そんなに色々拡げなくてもいいのに...とは思ったけどね。アン・ハサウェイのくだりは、まあ要らんちゃあ要らんよな。
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11日(木)の仏代理店30周年記念ツールーズ出張から12日午前中に戻り、その夕方に定時前退社、中央駅で切符プリント後、ICEでチューリヒまで3時間ちょい。駅近くの宿で一泊、翌朝6時起きでチューリヒからクール(Chur)乗り換えサンモリッツ(St.
Moritz)3時間半、さらにバスで35分のマローヤ(Maloja)着11時前。宿に直行、部屋準備できてるということでチェックイン、そのまま登山用ザックを取ってルングヒン山(Piz
Lunghin)登りに出かける。宿にお願いしてパンを二切れ(ランチの厨房が開く前)、傍のキオスクで水を購入。歩いて数分の登山口からルートに入ると、快晴の空の紺碧と岩肌が覗く黄と茶に赤の混じる山肌とのコントラストが、真にセガンチニのタッチと色彩でテンションが上がる。ひたすら登りなんだけど、目に入るものこれ皆色美しく、先に見える滝の音を聞きながら(息は切れるも)登る足は止まらず。2時間ほどでルングヒン湖(Lunghinsee)/2,495m。しばし眺めて、山頂へ。約290mを50分程で登る。午後2時25分、雲が出てきた山頂に到着。風が冷たい。キオスクで買ったナッツバーを食べ、雲の切れ間から覗く下界を堪能。20分ほどで完全に視界無くなり、下山開始。一部キレット越えの稜線を歩き、途中からルートを外れ岩場を下る。周囲の山に囲まれた湖に向かう谷は、音もなく、死の世界を感じる。湖の岸まで下りてみる。透明な水面に風が描く紋がゆらゆら。遠くにマローヤとシルス湖を見ながら山陰になった草原を下り1時間半。午後6時に村に到着、土日の4時から6時しか開いていないセガンチニ小美術館(Atelier
Segantini)は既に閉まっていた。
6時間54分、11.92km、消費3,410kcal。宿に着いたら一気に疲れが。休んだ後に、宿のレストランで地元料理の食事。美味い。
朝7時起き、朝食を戴いてから近くのビアンカ教会(Chiesa Bianca)まで散歩、雲が晴れ山容が覗く。宿をチェックアウトし、バスでサンモリッツのセガンチニ美術館へ。開館の10時前に到着、17年前を思い出しながら(あの時は雨だった)湖を眺め時間潰し。10時になるなり入館、1階の10点ほどゆっくり鑑賞後、2階にあがり三部作に再会。 11時過ぎに、美術館を後にして、駅まで歩く。12時半過ぎのローカル線でラントクワルト(Landquart)、チューリヒ乗り換えフランクフルト。到着夜9時過ぎ。
先週ミュンヘンで思いもかけずセガンチニに会ったところから思い立ってのマローヤ行きだったけど、毎年帰ってきたいと思う程の場所に出会えたのは初めてかも。
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「ロケットガール4 魔法使いとランデヴー」野尻抱介
最終巻は短編3つと書き下ろしの中編を収録。アイドル(SMAPが解散するとは、野尻抱介も予想できなかったか)が国際宇宙ステーションのため番組撮影に昇ってくる一話目から、ちょっと熱血な第二話、某宗教系テロリストをおちょくった第三話、はやぶさ帰還の日をネタにした表題作になる本格ハードSF中編の第四話。やっぱり図解が欲しいよ。
07
6時起き、8時前のミュンヘン発ニュルンベルグ乗り換えでフランクフルト着11時半過ぎ。帰宅後少し休憩して、庶務のUKさんちへ、恒例の玉葱パイ・パーティ。最後まで残って、18時ごろにお暇。疲れている。
06
5日(金)の定時後中央駅へ向かい、ミュンヘン行きのICEに乗る。ミュンヘン着21時過ぎ、宿はUバーンで郊外へ出た後、下車駅から徒歩20分超。シャワー浴びて寝る。今朝9時過ぎに宿を出て、市内へ。MUCA(Museum
of Urban and Contemporary
Art:小さくてポップな感じ)→アザム教会(言われるほどでも...)→ブランドホルスト美術館(Museum
Brandhorst:地上地下階の展示は趣味でない、上階のサイ・トゥオンブリーの展示は素晴らしい)→ピナコテック・ノイ(Neue
Pinakothek:終盤の印象派の展示が目玉だけど、1枚飾られていたセガンチーニが個人的には感動モノ)→ピナコテック・モデルン(Pinakothek
der
Modern:"ノイ"からの流れで行くと、世界大戦が与えた衝撃の重さが心に刺さる。大戦前からの現代美術史を追える展示になってて巧い)→エリザベート・マルクト近くのイタ飯屋でコンサル会社の知人(ポーランド人)と晩メシ→氏に車で宿まで送ってもらう。
03
ドイツ統一記念日で祝日。自転車で出かけてみたものの、美術館も拉麺屋も休み。結局Youtubeでキングオブコント2018を見て過ごす。
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「ロケットガール3
私と月につきあって」野尻抱介
SSA(主人公ら女子三人が属する日本の民間宇宙飛行会社)に触発されたフランスの女子有人月探査計画(五人のフランスギャル飛行士)に、件の三人が参加するという話。もちろんミッションは紆余曲折、宇宙でのトラブルから奇跡の生還(
アンディ・ウィアーはこれ読んでたんじゃないか?なんて思ったり)。最近文字から絵を想像することが億劫になってきているので、挿絵があると嬉しい...。1999年初刊(富士見文庫)、2014年再刊の本巻末で著者の15年後の解説が読めるが、
さらにその4年後の今年、再び月の水がまた脚光を浴びているのも面白い。
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