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「喧嘩両成敗の誕生」清水克行
室町対談本の切欠になった清水氏の第一著。鎌倉期以降の、主に殺傷を伴う公的紛争解決の変遷を、社会事情や民意と合わせながら論じていて、特に最終章での総括とエピローグには納得。ネット社会でむしろ室町以前化してきてる昨今を思い、そういう目で膨らませてみても面白いんじゃないかと。
第二著に較べると、事件実例の引用が多くて読み物としても結構愉しい。一方で、教員になった大学サークルの先輩が、「文系の人達って対照という発想がないのに驚いた」と言ってたのを、つらつら読みながら思い出してました。
録画り溜めてもらってた「ハイキュー」のセカンドシーズン観ながら年を越す。
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大分駅ビルの東宝シネマに「フォースの覚醒」を観に行く。
予告編で既に感極まっているので、本篇で興奮するまではいかなかったけど、見事にスター・ウォーズだった。ご都合主義に突っ込みどころは一杯だけど、そもそもSWって、そんなもんだし。いわゆる旧三部作って今まで観たことない世界がスクリーンに展開されてたのに魅了されたわけで、そういう感動はなかったかな...初めてSW観る日本の若人には物足りないんじゃないかと思うけど、どうなんだろう。デイジー・リドリーは素晴らしい。彼女以外に今回の主人公は考えられない。ああ、書き始めると、いっぱい言いたいことが出てくる...てことで、この辺で。
SFマガジンの最新号が、SW特集っていうんで買ってみたけど、頁数も少なく中身が全く無い詐欺的内容。
別件でポチったWIRED(特集:ことばの未来)にSW記事が載ってて、こっちは読み応えあり(写真も素晴らしいしね)。
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「芸術新潮
- This is 江口寿史!!」
2016年1月号。パパリンコ物語掲載...って、そりゃ買うでしょ。大友克洋との対談も収録...って、そりゃ買うでしょ。掲載のイラストは
画集にも全部入っているのかな("ここでしか見られない"?)。スケッチの過程を追った"おのののかを5分スケッチ"が面白い。いきなり右眉から描き始めるのね。凄いわ。特集のページ数は決して多くないけど、愛蔵本ですね。"モンパルナスの石版工房"記事も面白かった。
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かみさんのケータイをiPhoneに機種変更。
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「足利尊氏と関東」清水克行
巻末に足利家、尊氏所縁の散策マップが付くという趣向。昔日本史で勉強したときから燻ってた室町幕府成立の唐突感とか、当時教科書に乗ってた尊氏の騎乗図が実は別人物という話を最近聞いたりして、
足利尊氏って何者?と、
先日の室町本切欠に本書で再度お勉強。お蔭で今日はちょっとした室町幕府初期マニア。時系列で一生を追いかけていて、
昨日のやつより判りやすいし、言わば太平記の改訂版ダイジェストになってて、読んでて愉し。
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いくらなんでも寝過ぎだと思う。
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「大飢饉、室町社会を襲う!」清水克行
一昨日読んだ対談本での中世史研究者氏の第二著(2008年初版)。応永の大飢饉と前後の時事資料を追いながら、戦国期に入っていく前の社会構造の変化を示唆する内容。教科書ではほとんど出てこない義政から応仁の乱の間の期間が垣間見れて、色々勉強にはなったけど、議論や考察に少し飛躍もあったりして消化不良なところもあり、進め方が時系列でないことも全体的にまとまりに欠ける印象。むしろ、大陸との外交がきちんとした形で行われてたあたりの端エピソードに興味津々。
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「イスラム飲酒紀行」高野秀行
室町本を読みながら
amazonでポチると、翌日には届く...ってことで高野氏2011年の紀行エッセイ本の文庫版を一晩読了。各地のイスラム教国で酒を探しては呑むに至る顛末、特にイラン、シリアの話に興味。私は酒好きではないので筆者の飲酒にかける情熱は理解できないけど、欧州の学会展示でブースに期中毎日顔出し酒をせびる中東からの医師集団を長いこと見てきてるので、さて当地ではどうやってるのか?ルポルタージュに色々と納得するやら。
時差ボケで遅い起床。長女とイオン系モールに買い物へ行って、昼飯。夜は、1996年大分工場レクレーション委員会の同窓呑み会。
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8月以来、4ヶ月半ぶりの散髪。
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「世界の辺境とハードボイルド室町時代」高野秀行X清水克行
アフリカ・東南アジアの紀行家と日本中世史の研究者による対談本。応仁の乱前後の室町期を江戸太平期のカウンターとして、現代に続く近世以降の日本がむしろ異質というあたりを世界史的に俯瞰して炙りだしてるところが面白く、一気読了。基本対談録なので、会話の中で妥協してしまってる論点もいくつかあり、再対談を希望。個人的に日本史での足利尊氏の唐突感とか、戦国時代の"お話"感(どれもつくり話っぽい)が長年腑に落ちていないので、この辺の最近の研究や著述を本書切欠に追っかけたくなっている。
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時差ボケで、起きたらもう正午前という有様。録画り溜めていてもらった「タモリ倶楽部」を観て過ごす。なんだかBGM選曲の傾向が変わった気がする。
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江口寿史の画集、インタビューと林静一との対談が収録されてるんだけど、前者は
日記本と被っていて、ちょっと残念な一方、対談は、年配の林氏のほうがむしろラジカルだったりして、面白い。前者も対談にすればよかったのに...山上たつひことは言わないけど、vs.鴨川つばめとか読んでみたいよね(無理か)。つらつら画集の頁をめくってると、自分の女子の見てくれに対する嗜好が、かなり影響されてるのが判ってくる。
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10時前の羽田発、離陸前に寝入ってしまって、大分着まで目覚めず。自宅着午後1時過ぎ。溜まっていたamazonからの荷物整理、多量のCDリッピング。長女イチオシの「
ワンパンマン」観賞。
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朝イチ会議で8時出勤、トルコの件はほぼ一段落、あとは後輩にお任せ、よろしく。続いて御前会議でのプレゼン、某私大医学部に出向き某先生にご挨拶とお詫び。夜は上司氏とS氏で月末退社F氏を誘い、日比谷で小送別会。
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6時起きで、朝食を馳走になり、月曜日の通勤電車で神保町へ戻る。8時半過ぎに宿、着替えて出社。夕方、ようやくトルコから動きが。この件含め世話になってる物流S嬢を誘ってS氏と晩飯に。K女史も合流し、会社近くのビール屋で、結局ポテトにブルストなど。
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土曜日19日の夕方にアパートを出て、JAL便で帰国。機内ではほぼ寝て過ごし、14時過ぎに成田着。神保町の宿入り16時後、まずはトルコからのメールをチェック(まだ返事なし...)からの家族スカイプ。いろいろあって長くなり、18時過ぎに軽くシャワー浴びて、半蔵門線から田園都市線方面、Oのマンションにお呼ばれして晩餐。約束の白ご飯などなど。話し込んでそのまま宿泊。
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今日も
早朝出勤してまで調整したのに、相手先からの連絡が途絶える停滞した一日。明日から一時帰国なのに東京での諸仕事の準備は全然できていない。事務所の皆から次々と帰り際に「また来年」と挨拶されて、少しだけ師走を感じる。
シーマンセーターを着ていく。シンプルなデザインとインディゴの色合いが好い。
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早朝電話会議から引き続き各所と調整業務の一日。夕方寝落ちしそうになる。
家で聴くのはJohn
Carter Octetの「Dauwhe」。クラリネット、ソプラノサックス、オーボエ、フルートによる高音の管楽器アンサンブルのフリーな演奏が、疲労困憊した心身に心地好い。そこにリズム隊とチューバが入る面白い構成。
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深夜に日本と電話、寝不足のまま早朝電話会議から各所と調整業務の一日。夕方はミラノ方面からの別事業会社現法社長N氏を囲んでの晩飯。途中急に酔いが回り気が遠くなるものの(最近多い)無事帰宅。
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久しぶりにICEでのゲッチンゲン日帰り出張。正午丁度に会議が終わったので、本日のチーム(私入れて三名だけど)で旧市街のクリスマス市に寄って帰る。フランクフルトに到着するちょっと前に電話入り、直帰は取りやめ会社に戻る。一度にいろいろ乗っかり過ぎ。
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日本からの電話を受け、午前中ばたばたと仕事。午後は引き続き映画鑑賞...てことで、まずは「デューン」のTV放映版。リンチのラフカットは4時間越えだったらしく、劇場公開版はその約半分の2時間強。2日に分けてのTV放映用再編集版は、いくつかシーン追加されて3時間強(紙芝居や、後編冒頭の前篇振り返りを除けば3時間弱か)、話の繋がりは良くなって、一度チープな特撮に慣れれば、叙事詩としては何とかイケる感じになってる。
続いて「ホドロフスキーのデューン」。当時40代半ばのホドロフスキーが野心家のフランス人プロデューサーと、各界の才能を集めて作り上げた企画...後は撮るだけの段階で中止までの顛末をインタビューと絵コンテ(メビウス!)を元にしたアニメーションなど資料をフンダンに交え構成。ダリを皇帝役に口説く経緯とか、なかなか笑える。SF映画に15億円の予算がつく時代じゃなかったってことかもしれないけど、もう大友克洋がアニメで蘇らせるしかないんじゃない。1時間に渡る本編未収録インタビューも是非。全篇シンセサイザーで奏でられる音楽も好い。
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部屋でおとなしく過ごす。夕方、ちょっとだけ仕事。
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永い間絶版だった「デューン」、早川書房70周年にあわせての
新訳復刊がいよいよ1月。てことで、この間ブルーレイ化されたデヴィッド・リンチ版「デューン」を観る。当時劇場に観に行って爆睡した記憶が...。あらためてC級SF映画っぷりに呆れる。120億円の制作費は一体どこへ...。とは言え、その砂漠の異教をモチーフにしたカルト映画ぶり、今日は違った見方もできてしまいそう。吹石一恵が好きなのは、ショーン・ヤングに似てるからだと気付く。
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昨日に引き続き早朝出勤/日本との電話会議×2本からの会議、取引先来社の葛折りで夕方には疲労困憊。一度帰宅し、
街中のトルコ料理屋で、競合会社のO氏と二度目のサシめし。帰宅22時。
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会社のクリスマスパーティー。美術館で絵画鑑賞後、併設のレストランでディナーという趣向。しばしの現実逃避。
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やっぱりSサイズは在庫なしの連絡。縁がなかったと諦めよう。しかし、この気持をどこに持って行ったら...。
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クレッタルムーセンのダウンコート、
amazon.deで良い出物を見つけたと注文、直ぐに届いたのは良いけどサイズ違い...。Sサイズとの交換依頼のメールを出すが、もう在庫は無いんだろうなあ(amazonにはもうMサイズしか無い)...とガッカリしてるところ。体調イマイチな上に、あまりな仕打ち。白いご飯にインスタント味噌汁、dry
river strngの「Quiet」聴いて、心の回復に努める。
07
06
10月から始めたラインシュタイク、いよいよコブレンツまで繋ぐため、曇天の中ライン川ハイクへ。ブラウバッハ着11時過ぎ、
前回マルクスブルグ城を望む登りは経験してるので、ちょい写真撮りながらさくさく歩く。
狩猟日で入れなかったIm
Einmuthからラーンスタイン(Lahnstein)の道も今日は難なく入り、急登後ライン川支流のラーン(Lahn)川を渡る。川沿いの散歩道から車道(260号線)を少し戻りRuppertsklamm(ルッパート峡谷)入り。峡谷というほど大げさなものではないけど、自然のまま、岩剥き出しの沢を登っていく。こんな所もあるのね...やるなラインシュタイク。2kmほど登ると山道に。ラーン川の先にラーンネック城を望む突き出た岩があり、
先端まで恐る恐る足を運んでパチリ。思いの外いいペースなので、傍の小屋で昼飯にする。アマノフーズの朝食トマトスープ入りカップヌードル、美味い。さらに先行く急登の途中に、木製の座椅子が設えてあって、ついつい休憩..昼寝しそうになる。同じような座椅子はこの先にもあり、立ち木をそのまま彫刻したオブジェがあったり、何やら樵氏達の木工大会でもやってるのかしら。最後の登りの後は、コブレンツに下るのみ...なんだけど、標識の付け方が雑になってきてて、道を何度か間違えながらの下り道...コブレンツ自体は大きな街なので、ハイキング道に力入らないのは判らんこともないが。日暮れ後のライン川に出たのは4時過ぎ。川沿いを駅まで歩く。駅着5時前...時刻表を見ると、あれ?ボン方面しか載ってない...ここは中央駅じゃ無い!!嗚呼勘違い、コブレンツ市街は川の対岸じゃないの。
iPhoneのDBアプリ(よく使ってる...ドイツ生活の必需品)で確認し、最寄りのバス停から中央駅へ向かい、17時54分発の列車に間に合う。ブラウバッハ戻りは6時10分。駅側に停めてた車に乗って帰宅7時半過ぎ。
山行6時間14分、25.17km、2,876kcal也。
リューデスハイムからコブレンツまで繋がったので、ラインシュタイクはここで一区切り。(ビースバーデンからリューデスハイムの3コースは、駅を繋がないので、春に泊まりで歩きたい)
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05
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ゲッチンゲン日帰り。今日の四半期定例会議はいつもより長め。行き帰りの車中でかかっていたのは、
トーマス・ストレーネンの「Time
Is A Blind Guide」。
同じくECMから出たFoodの新譜よりも、今はこっちの気分。キッド・ダウンズのピアノが好い。何より、この季節のドイツの景色に合う。
時差ボケで夕刻睡魔に抗えぬ出張者M氏を宿に落とし、新駐在員M氏、駐在U嬢とタイ飯。
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前職時の部下である出張者M氏と中華屋でサシ呑み。
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昨夜に続いてジャー・ウォブル、今日は「Japanese
Dub」。1曲目が"神道ダヴ"ってのに勘違いの匂いが...然してダヴ版"こきりこ節"から"北海盆唄"とディープな世界に。
琴、三味線、尺八(演奏してるのは日本人ではないみたい)、間の手...海外で聴くから、違和感が無いのか?? "太鼓ダヴ"とか、滅茶気持ち好いんですけど。
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