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2006年4月'06.03
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amazonからCD。バンジョーを3枚..Tony Trischka「A Robot Plane Flies Over Arkansas...」、「World Turning」にBill Keith「Something Bluegrass...」。それから、Miles Davis「The Cellar Door Sessions 1970」。
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実家経由でamazonから荷物。書籍とDVD。まず書籍...ジーン・ウルフ「デス博士の島その他の物語」、ジム・クレイス「食糧棚」と「四十日」、トーベ・ヤンソン版「不思議の国のアリス」。DVD...「火星年代記(記念版)」、ギリアム「グリム兄弟(限定版)」、バートン「コープス・ブライド(特別版)」、ニック・パークの傑作短編クレイアニメのTVシリーズ版「快適な生活(特別箱)」、「巌窟王(12)」(全部揃った..)、所謂声優モノ「吟遊黙示録マイネリーベ(7)」。
 
「アルゴールの城にて」ジュリアン・グラック(安藤元雄 訳/白水社)
グラックの処女作(初版は1938年)。フランスはブルターニュの古城屋敷を購入した若い思索家アルベールを、親友エルミニアンと その友人らしき女性ハイデが訪ねてきて...。登場人物の会話自体の記述は皆無で、具象/抽象の混在した叙述のみで語られる演劇的な文章には、確かにシュールレアリスムの影響は感じられるものの、神話的なモチーフを巧みに演出しているところはむしろ象徴主義的。言の葉自体を追うのではなくて文体の独特の律動を愉しめるとハマってくる。「シルトの岸辺」の前に読んでおけばよかったかなあ。
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晶文社ミステリ、河出書房に継承されるらしい。 イーリイ評価の切欠の「ヨットクラブ」始め作家のチョイスはマニアックだけど、内容は幅広くお薦めな翻訳ミステリ目白押しの名シリーズ。価格が高めなのが訴求力落としてた理由かも。何れにせよ継続は嬉しい。
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3月後半の車載CD。 

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1. New York Noise/ VA.: Soul Jazz発NYパンク・ファンク系コンピ。DNAからMaterialまで16組各1曲。ブックレット写真のジョー・ボウイ(Defunkt)が若い! 2.  Shifting Sands Of Time/ The Wayfaring Strangers:ブルーグラス・ミーツ・アコースティックジャズにエトセトラ。フィドル奏者のマット・グレイサーが集めた音楽家達によるアメリカ音楽(移民音楽?)トリビュート。ジェニファー・キンボールのボーカルも染みる。傑作です。3. Universal Syncopation/ Miroslav Vitous: 錚々たる面子に相応しいハイクオリティ。夫々の演奏に耳を傾けた後、アンサンブルをじっくり聴き込む...その度毎に面白くなってく。4. Air Farina/ Mark Farina: 航空旅行を模したハウス。有りがちなアイデアだけど、適度にフック効いてて高水準。流石。5. The Philadelphia Experiment Remixed/ King Britt: こっちはNYのハウスDJがプレゼンターの周辺DJによるリミックス・コンピ。マイルスなんかもネタにしながらクールにグルーヴ。引っ掛かり無いが気持ちよいよ。
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Stanisław Lem
September 12, 1921 - March 27, 2006 (84)



スタニスワフ・レム逝去。享年84歳。絶版中の泰平ヨン・シリーズの復刊を切に願う。 (追記1)堀晃氏日記のレム訃報に関するコメント (追記2)「高い城」の訳者である芝田文乃氏のレム氏宅訪問(昨年7月)記

[lem.pl][wikipedia][ISFDB]
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「独裁者の城塞」ジーン・ウルフ(岡部宏之 訳/ハヤカワ文庫SF) 最終巻。"新しい太陽"とは何かが明かされる...解答編と、人間模様が収束する大団円へ。"途中で投げ出してもいいよ"と各巻末で言われ続けて来 ながらも付き合った甲斐ありましたよ。何か騙された感じがするオチだが、終文読了後の余韻に報われる。機会があれば各挿話を再構築して全体を読み解きたい気もするが、今はその気力は無いなあ...ということで、 薀蓄はこちら
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West Dundee Road雪降ると車道脇の樹木が白く変わってなかなか綺麗。写真(IXY Dig.500で撮影→)じゃ良く判らんなあ...。


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日本はぼちぼち桜も咲き始めですかー。シカゴは未だ日中零℃辺りをうろうろ。それでも、春が近いのか路上にアライグマやらスカンクの轢死体がちらほら。スカンクの死体、多分一日は経っているのに車で横通ると臭気が入ってくる。轢いた車は大変だ。

SqueezeBox。昨日、"フォルダ階層潜ってくれない.."と書いたんだけど、これは間違い。自前でちゃんとリスト作ってくれます。iTunes不要。BiBioと違ってレジウム効くし、操作も簡単(電源入れて再生ボタン押すだけ..当たり前の様だがBiBioはこれができなかった)。かみさんでも扱える。ただ日本語文字化けするのが難点 。
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"Squeezebox v3"(Slim Devices)が届く。ネットワーク・オーディオプレイヤー。BiBio wGateは色々と使い難いところがあるので、これはどうかと買ってみた。 帰宅して早速設置。使うには専用ソフト(Slim Server)を走らせる必要があるということ..で、音楽データ・ストレージ→サーバーPC(Slim Server)→SqBoxと..要はPCを噛まさないといけないことが判明(BiBioはNASから直接再生可能)。慌ててVaio Uをサーバーに。それから、プレイリスト作成が必須(フォルダ階層潜って音楽ファイルを探してくれない)..嫌々iTunesを導入。因みに、操作性は大表示とリモコンで随分楽。SqBox本体の設定もサクサク。この辺はBiBioより優れてる点。使うまでは面倒だが、使い始めると簡単...というところか?
 
「Corporate Ghost」Sonic Youth(DVD)
皆帰ってしまったので、仕事場でPCに向かいながら鑑賞。90年から02年までのPV集。"Little Trouble Girl"(Mark Romanek監督)が入ってるだけで十分。これ、昔TVで一度観て以来探してたんだよね。誰も居ない昼間のビルに宇宙人の子供。何度観てもサイコーです。曲もね。
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「ウェストワールド」マイケル・クライトン監督(DVD) ユル・ブリンナーの代表作(?)。昔のTV洋画劇場の定番。好きなんだよねえ。後半は娘と一緒に鑑賞。"怖いけど面白い"って感じを学習した様子。次は「ジュラシックパーク」一緒に観ようかな。

晩飯食いに日本食レストランの"達磨"へ。始めてですが、実はとても近い。鍋焼きうどん、すきやき、山菜せいろに水餃子で40ドルちょいは安いよね(ビールも飲んだし)。
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アーリントン競馬場で開催されてる"Pet Expo"を覗きに出かける。主に犬猫鳥の関連団体やらフード・グッズ会社それからブリーダー達が持ち寄るペット品評・即売会など。犬達を使ったコメディーショウと、名前知らない猫科動物の子供(まだ4ヶ月なのにフツーの成猫並み)で娘は満足してくれた様子。 

「Piano Blues」クリント・イーストウッド監督(DVD)
BMP箱の第7巻。「Feel Like Going Home」がブルース魂のルーツを探る..つう狭義のブルース探求だったのに対して、イーストウッドは、ミュージシャンシップの中から、系譜を..遡る..では無く外へと広げる。ドクター・ジョンにモンクを語らせる辺りは、このヒトならではでしょう。もうヒトツ。映画「レイ」は傑作だと思うものの、音楽家としての凄さみたいな所がイマイチ良く描けてなかったと感じたヒトは、ここでのレイ・チャールズ観たら溜飲下がる筈。 やっぱ本人には敵わないのだ。

「Godfathers & Sons」マークDVD)
BMP箱の第6巻。ヒップホップ・ミーツ・シカゴブルース..仲人はチェスの創業者レナード・チェスの息子マーシャル。既観の2作に較べると、まとまりに欠けるのは否めない 印象。レコーディング面子が一堂に会した絵のインパクト(フィル・アップチャーチの髪型が...アフロじゃない!って当たり前だ)に折角のチェス親子の興亡史が呑まれてしまっては...。チャックD、コモンら若手の行儀の良さも全体をこじんまりとさせてしまった原因かもね。
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St. Patrick's Day  別に休みではありません。

「警士の剣」ジーン・ウルフ(岡部宏之 訳/ハヤカワ文庫SF)
そもそも出来事が秩序だって起こる所謂小説的筋書きへのアンチテーゼを狙ってるのは判りつつ、「もう少しサービスしても良いんじゃないの? セヴェリアン君」と言いたくもなるなあ。とはいえ、第二巻に較べると起結が明快で1冊の読み物としての読了感もそこそこに得られる。しかし、テュポーンの挿話でのあの展開には驚いた。
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雪が降る。大して積もらないものの、車上の積雪のお蔭で車内は凍える...。申し訳なく思いながら、出張帰りにシカゴに立ち寄 ったK部長を宿泊先に送りした後、夕食は他駐在(二人)交え"Bob Chinn"。私は、ロブスターのパスタ。美味。
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昨日の夜は娘が眠ってる横で頭縦振りながら「Hallucino-GeneticsPrimus Live 2004(DVD)。04年の最強トリオによる全米ツアー落日@シカゴの一部始終。2セットに分かれていて、2nd以降の代表曲中心が前半..1stアルバム「Frizzle Fry」を全曲演奏が後半という趣向。ラロンデのギターってライブだとこんなにサイケデリックなのねー。スタジオ盤だとメタリック 過ぎで飽きることもあるんだけど。印象が随分変わった。今年予定の新譜はこの線だといいなあ。
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1. The Green Field/ Steve Khan: 7年振りの新譜..待った甲斐あり。とにかくディジョネットのドラムが凄い。カーンのシャープなんだが浮遊感あるギター(アバークロンビーが寒色系ならこのヒトは暖色系)と相性抜群。2. The Hidden Land/ Béla Fleck & The Flecktones: これも待望の新譜。前作「Little Worlds」はCD3枚組みのアイデアスケッチ的アルバムで、コレを1枚に凝縮したら凄かろう..と思ったもんだけど...見事!そういう仕上がりになってる。客演を極力排してバンド四人で錬成した傑作。両面ディスク版のDVD/ドキュメンタリー(?)も必見(..自宅録音風景からナッシュビルのライブハウスで行ったワークショップギグの様子での学生との音楽観一問一答など)。ただアコースティックバンジョーをもっとフィーチャーして欲しかったなあ..という欲求不満は...コレで解消→ 3. Fiddle Tunes For Banjo/ Trischka, Keith, Fleck: ブルーグラス界の革命的バンジョー奏者3人の共演。フィドル曲をフィチャーしてて英トラッドからの流れも判り易い。所謂カントリーから瓢と逸脱するところがこの人達ならでは。4. Nova Solis/ Morgan: モーガン・フィッシャー率いたプログレバンド1stアルバム(72年)。高音美声ボーカルをフィチャーしながら、モーガンも弾きまくり。組曲風の大曲#4でもキッチュなところが見え隠れするあたりこのヒトらしくて良いです。5. The Sandworm Cometh/ My Morning Jacket: レディオヘッドとかも引き合いに出される米インディー(系)バンド(らしい..だって始めて聴いたもの)の初期音源集1枚目。オルタナカントリーとかジャムバンドとか..検索してみると皆好き勝手に"分類"してるみたいだけど、昔ながらの良質な米インディーロックでは無いですか。ソングライター氏のボーカルはなかなか魅力的。新譜買ってみるかー。
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「Feel Like Going Home」マーティン・スコセッシ監督(DVD) ブルース・ムービー・プロジェクト箱(DVD7巻)の第2巻。昨年出したアルバム秀逸だったコリー・ハリスのガイドによるブルース起源探索の旅..ということで 一番に鑑賞。ブルースとは何ぞや...発祥地からルーツ(アフリカ)を辿ると同時に30代半ばのブルースミュージシャン/コリーの目線との対比を巧みに使って描き出す。 初期ブルースを発見した白人録音マニアにも言及する手堅さ。スコセッシはこういう仕事の方が向いてるんじゃないか? それはともかく、久しぶりに聴く(しかも映像で)デルタブルースは強烈!!
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春ですよ。というにはまだ早いんだろうけど(週半ばは雪の予報なんでまだ気は抜けないが)、今日は陽も射して暖かい一日。戸外から子供の遊び声が聞こえるなんて何ヶ月ぶりだろう。
 
エンたまの"お手伝いロボット"..たまごっちタウンでも販売開始!! 即購入。でもこれって3回しか使えないの??1万2千Gもするのに...
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小学校の終業式。頑張ったなあ。通知表にも良く現れてるよ。 

マイクロソフトの"Origami"/UMPC。春には出るつう初代製品は全然面白くなさそうなんだが(ワタシはVaio U持ってるし)、インテルのウェブサイトに出てるこんなのになったら面白いかも。まあ、マルチメディア系のソフト充実させた大き目のZaurusでも十分。欲しー。
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シカゴ戻りの便も3時間遅れ。時間通りに飛ばす気が無いのよね..つか、コスト削減でクルーも機材もぎりぎりで回してる故、一寸トラブると回らなくなるんでしょう。何しろ既に破綻してるところやら..寸前のとこ..ばかりだもんね。

「調停者の鉤爪」ジーン・ウルフ(岡部宏之 訳/ハヤカワ文庫SF) 前巻の終わりから話が跳んで、主人公が前巻末で出合った男と二人旅しているところから突然始まる。本巻は主人公の彷徨話。後続巻の伏線になるのであろうエピソードが次々と出てくる中、神話劇の形で世界背景を仄めかすという荒業まで登場。しかし、シリーズ第二巻の難しさ..それらが本巻の中では互いに巧く絡まってるとは言えず全体的には散漫な印象。この1冊取り出してどうこう言うのも何だが、ネヴュラ賞受賞って..81年のノミネート他何だったの?
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1時間の時差が結構辛い。 Yamahaが開発中だという"TENORI-ON"。これ良いなあ。商品化は未定。
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出張でボルチモア。昨日5日の午後2時過ぎに家を出て、ホテル入りが今朝の1時。折りしもシカゴが降雪につき出発が3時間近く遅れたのに加え、経由する筈のフィラデルフィアまででストップ..慌てて最終便(これも遅れて飛び立ったのは0時前)に乗ったら、案の定、預け荷物はボルチモアまで届かず遺失荷物の手続き...という次第。まあ、着けただけ良しとしよう。荷物はカンファレンスの休憩時間にホテルに届いた。午前中はジーンズで参加...これは結構恥ずかしい。
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「拷問者の影」ジーン・ウルフ(岡部宏之 訳/ハヤカワ文庫SF)80年代半ばに一度翻訳が出て以来永らく絶版だった幻の傑作シリーズ「新しい太陽の書」、昨年待望の復刊を遂げた第一巻。実は以前P太氏から古書で1セット譲って頂いていたのだけれど、この間帰国した際新刷で買いなおし。此処のところ日本でのウルフ再評価著しく、何とか追いつこうと漸く読み始めた。 "城塞"の中で"拷問者"として育った主人公が都市"ネッソス"から旅立つまでを描く。 語り手の存在を物語の要所に配置する周到さ、全体像のそれとない隠蔽..既に語りの中に潜んでいると思わせる..叙述の妙。 話は緒端に過ぎずこれからどうなるのか嫌が上にも期待は高まる。
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「14 Video Paintings」Brian Eno(DVD) 先日購入したCOBYのポータブルDVDプレイヤーで仕事のBGVに流す。無重力に揺らめく女体を映す"Thursday Afternoon"よりも、"Mistaken Memories of Mediaeval Manhattan"の喧騒をカットされた遷ろう都市の遠景の方が不思議でまた気持ちよい。いや、気持ちよく仕事できるって意味です。
 
このビデオもそうなんだが、家でたまにイーノのアンビエント・シリーズをBGMにしようとすると、これが結構鬱陶しい。元々静かな所にアレは むしろ邪魔かな..と思う。喧騒を置換するには良いかも知れないけどね。ノイズキャンセリング・ヘッドホン向き。と言えばBoseのコレ

2006年2月