This is POP!! | ©gaburu
Next Month02 '23
26
在中国女子フレンドのこともあってSky中毒の深みにハマっている2月の後半、「デューン 砂の惑星」の新訳版を読んでいた。映画見てから読もう読もうと思いつつ、積ん読から探し出すこと能わず、結局映画版カバーで買い直し。以前読んだのは小学生の時分なので、45年以上前、いやほとんど覚えてなかった。酒井昭伸氏訳の新訳版は全3巻、附録の宗教についての考察、用語集などが約80頁あるので、3巻目はやや短め(本編は約290頁)。とはいえ、SF史に燦然と輝くベスト・オブ・オールタイムベストの大作。長さというより、その底知れない深さが大作たる所以。映画(ここでいう映画は、もちろん2021年のヴィルヌーヴ版ですがw)は、原作を端折りつつ鍵になるエピソードやシーンを巧みに配置し直して、初見でも、原作ファンでも楽しめるようになっているのが、読んでみてよくわかった。原作読んでいると、シーンの解釈は全く変わったりするところもあり、再読した今、改めて映画を見直してみたい。
ヴィルヌーヴ「DUNE」は、第二部(中巻)中盤までだったようで、さて「DUNE II」はどこからの話になるのか。
20
松本零士先生が亡くなった。アルカディア号、中学生の頃、そらで描けてた。フォッケウルフをサイコーな描線で表現できる人だった。スタンレーの魔女に泣いた。何度も模写した。大四畳半シリーズは原風景のひとつです、いろんな意味で。  2月13日、85歳だったとのこと。
 
15
4/1付で執行役員になるとかで、処遇変更の内容説明を聞きに午前中出社。従業員じゃなくなるので退職になるとか、報酬の計算が変わるとか色々。話を聞いて、ちょっと実感が湧いたが、仕事の内容が特に変わるわけではないし、原料とエネルギーコスト高騰で所管している事業が厳しいのも相変わらず。まあ、退職金も出るし、給料も上がるので、そろそろ終の棲家を探してもいいか...なんてことを考えたり。
12
本を積むペースが若干遅くなっているものの(最近は画集とかの割合が多くなってきてる)、流石に読書が進まないのは問題。空いた時間はSkyばっかりやってるからなあ。没入させるように...というか、アバターとの一体感を巧く演出していて、ハメられている感満載なんだけど、やめられない。いい加減本を読まねばと出してきたのが「フォワード 未来を視る6つのSF」ブレイク・クラウチ編。原題は「FOWARD」。2019年に出たアンソロジーで、ニューテクノロジーを題材にした書き下ろし短編集。クラウチ自身が冒頭を飾り、(今をときめく)N・K・ジェミソン、ベロニカ・ロス、エイモア・トールズ、ポール・トレンブレイ、(今のところ長編にハズレ無しの)アンディ・ウィアー。邦題副題に"SF"と銘打たれてはいるが、編者のクラウチの作からして、SFというよりはテクノスリラー。「AI 2041」と比較するとサイエンスフィクション・アンソロジーとしては物足りない。とはいえ、いずれも佳作。ロスの「方舟」は「世界の終わりの天文台」を彷彿とさせる地球最後の日を描く静かだが印象に残る一品。トレンブレイ「最後の会話」は「もっと遠くへ行こう。」を思わせる叙述的ミステリ。ウィアーの量子コンピュータ・コメディは、他の5編に比べると浮いているが、これで締めたお陰で重くなり過ぎずによい読み物になっていると思う。
03
Tom Verlaineの訃報の翌日に、鮎川誠の訃報を聞くとは...。30日月曜日の午後、夕方発のサンフランシスコ行き便に向かう電車の中でtwitterを見て目を疑った。フライト直前まで学生時代の友人とメールのやり取り。60年代生まれの我々は、リアルタイムに直接影響受けた人たちの訃報に...というか死に様に、これから続々と向き合っていかないといけないんだろう...みたいなことを呟きあう。学生時代を80年代博多で過ごした(バイトしてたのがそれこそ中洲川端だったりするので)我々には、大学の先輩ということもあって、マコちゃんこと鮎川誠は圧倒的な存在だった。サンハウスを観てバンド始めた友人がいたりしたしね。卒業後音信不通になった冷泉小学校の警備員宿直室で屯していたHやSは訃報をどう聞いただろう。
「レモンティー」はスネークマンショウ「急いで口で吸え」収録のバージョンがパンク強度高くて好き。シナロケといえば...というか鮎川誠のギターといえば、これが最強だと思う。

19時過ぎに帰宅。終日の会議に、翌日の買収した企業のラボ見学。用は1日半で終わるんだけど、出張で1週間が潰れる。西海岸は片道8時間なので、あっという間。成田空港の入国手続きに行き帰りのアクセスが色々変わってて戸惑うことばかり。アプリやウエブ登録で色々簡略化されてるのは良いんだが。

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