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「大日本帝国の銀河(3)」林譲治
ソ連も動き始める第三巻、オリオン集団の拠点が判明し、帝国海軍が出撃。相変わらず、異星人の意図は不明。この巻の意味は、続く第四巻で明らかになるのかしら。軍属の組織論の占める割合が多く、畢竟会話劇が増え、退屈に感じた。並行して、プーチン戦争関連の各国の動きも日々変化していて、頭の中で混絡がってきたよ。ロシア軍は北方で停滞、むしろ戦況悪化しつつあるとの報。東部の要衝マリウポリは殆ど灰燼となり、市民を標的にした攻撃も激しくなる一方。長期戦の行末はまだ見えずが...。
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「大日本帝国の銀河(2)」林譲治
オリオン花子が登場する第二巻。彼ら異星人はオリオン集団と呼ばれるようになるが、いまだコンタクトを受けた主要各国内でそれぞれ機密とされ、世界大戦へのエスカレーションを防ごうとする各国軍部内組織の間での駆け引きも始まる。読者にはオリオン集団のインフラが徐々に明かされていくが...。彼らの登場は世界大戦を回避する新たな歴史を作るのか、今後の展開が楽しみ。そして終盤のスネークマンショウ・ネタ。「星系出雲」シリーズでも小ネタ満載だったけど、林先生、あんたも好きねーw。
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三連休の前半2日、老父の様子を見に帰省。正月帰省から2ヶ月で、思ったよりも衰えが進んでいる。筋力の低下が目立ち、一番問題は発話。ほとんど唸ってるようにしか聞こえず、意思の疎通が難しい。一晩明けて朝は滑舌も悪くなく、表情も別人なんだけど、昼頃には既に聞き取るのが難しく。母方の叔父や、叔母さん(父の妹)からもいろいろ忠告を受ける。本人次第と言っていられないなあ。
東京戻りのフライトが機材不調でキャンセルになり、他社への振替で戻れたものの2時間遅延で、予定していたWとの呑みはキャンセル。今日は浜松町1泊。
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「大日本帝国の銀河(1)」林譲治
「星系出雲の兵站」シリーズ完結に続いて書下ろし刊行されたファーストコンタクトSFシリーズ。既に先日5巻で完結したので、これから一気読み。日華事変から日独伊三国同盟締結前、火星太郎あらためオリオン太郎なる多分異星人からの接触を受けた帝国海軍。天文学者、商社マンの主に二人を軸に、刻々と変わる国際情勢や日本国内の軍による政争の中(
史実を元にしている)、当時の知性が未知の存在から接触を受けた場合にどう考えてどう動くかのシュミレーション。大戦前の日本の状況は現在の(あるいはこれからの)国際情勢に極似してて、まだ第一巻で今後の展開は全く不明ながら、つい今現在のオリオン太郎的存在って何になるのかな...なんてあらぬ想像をしながら読む。作者から
「三体」への回答みたいなとこもるのだろうか。
06
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「DUNE」を4K
Ultra
HDで観る。55型では物足りないが画質は精細。どのシーンも記憶に残っているのに、まったく飽きることなく長さを感じることもなく。無駄に思えるところが、ストーリーにも台詞にも画にもまったくないんだよなー。今回は吹替版で観たんだけど、少しニュアンスが異なると感じるところがあったりして、むしろ違い(違和感)が楽しめたところも、再び時間を忘れて観れた理由かも。
もっと大きなTVが欲しくなるのが難点w
05
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「未踏の蒼穹」ジェイムズ・P・ホーガン(内田昌之
訳)
2007年作、邦訳が出たばかり。
前回書いたようにSFに戻るべく。惑星間航行ができるようになった金星に住む人類が、大昔に最終戦争で人類が滅んでしまった地球を探査・再発見するという話。既に初期の結果が出ている中、月の裏側で見つかっていた基地に大規模な地下施設があることが判明し、その調査に金星から派遣された科学者が主人公。ある程度最初から見えている謎解きよりは現地球文明に対するアイロニーが中心なのか。
現在真っ最中の"プーチンの戦争"についての情報と並行して読んでいると厭世的な気分にもなる。とはいえ、久しぶりに読むホーガンはハードSFというよりクラシックなエンターテインメントSF小説だった。(理系カップルのロマンスもありだしw) 期待していたSF回帰の入り口には丁度よい。
01
2月24日(木曜日)にロシアがウクライナに侵攻して週が開けて3月に入った。ロシアは複数都市を攻略しようとしているものの、まだ何処も陥落には至らず、特にキエフは第一波を持ち堪えた感じ。市民の犠牲者も既に多く出ており、一方でロシア兵の死者数もかなりの数。戦争の現実。一方で米欧の経済制裁も次元がひとつ上がって、大手露銀のSWIFT除外や特定製品や軍関係アカウントへの禁輸措置等々。スイスもプーチンはじめ主要人物の口座凍結を行いそう。日本も迅速にこれに参加で、国際的なスタンスを明確にした感。欧州側各国(フィンランド含む)のロシア機飛行禁止、兵器提供など経済的だけでない包囲が数日で進んでいく。日本時間昨夜遅くからベラルーシ国境でウクライナ/ロシア代表団による停戦交渉が始まり、第二回を行うことで一度終了したとのこと。ウクライナはEU加盟を申請するなど。
[
NHK:ウクライナ情勢][
BBC
War in Ukraine]
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