31
今年はいろいろあったなあ。4月には部長を半分に減らす大規模組織改正、それと時を同じくして福岡のリフォーム、昨年後半からやってた相続手続きは8月に終了、9月は事業譲渡発表、んで今月の27日に宮崎の実家売却が終了。この年齢でいろんな節目でしたね。
29
「タイタン・ノワール」ニック・ハーカウェイ(酒井昭伸
訳)原題は「Titanium
Noir」で2023年刊。速攻での邦訳出版。いや確かに面白い。ギリシア神話時代の地名から取ったと思しき、でも米国つかNY的な都市を舞台にしたハードボイルド。遺伝子治療でほぼ不死化が可能になった未来、その高額な医療技術の恩恵を受けられるのはある人物とその血脈、その眷属に入ることを許された世界中で2千人ほど。不死化の効果で身体機能だけでなく体躯自体も回春再起成長するため被治療者は巨人化する...てことでタイタン(巨人族)と呼ばれる超ハイソ人類と一般人の間に起こるトラブルを解決する探偵が、タイタンであるにも関わらず一般人に紛れてひっそりと生活していた大学教授の殺人事件関わるのだが...。センスの好いハードボイルド文体に潜んでるサブカルネタに思わずにやり、って感じでサクサク読めるし、展開もテンポよく、適度に複雑な筋も好い。
28
「100%孤独のグルメ!」は
1月公開の映画版のための企画本なのかな。いろんな人のエッセイ寄稿とオマージュ漫画で構成。冒頭の久住昌之インタビューとショート漫画は面白く、かたや漫画をネタに書くエッセイがいかに蛇足かよくわかる。浦沢直樹は自らの技巧の粋を谷口ジローに捧げたような2ページがすごいし、久しぶりの江口寿史の描き下ろしもおもろい。和泉晴紀、吉田戦車、久住卓也、山崎沙也夏、新久千映、などなどどれもいい感じ。エッセイのページ数は不要だが昨今の書籍価格の水準を考えれば1,200円はまあ許せる内容。
長女の誕生日なので
成城学園前のレストランで食事。自分的にも先週失った筋肉を取り戻すために肉な気分。美味しいディナーだった。
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スマホの通信速度のばらつきが最近酷くなってる気がして調べてみたら
Pixel7Proってdocomo回線でサポートしてない周波数帯があるらしくて、それが原因なのかなーってことで思い立って機種変。
Pixel9Pro、今日届いたので、会社から帰ってきてから移行設定作業。ていってもWiFi繋がれば勝手に機種間移行してくれるのでめっちゃ楽。そうこうしてるとケースも届く。今回も
Bellroy。 7Proより小さくなって若干増えた厚みもちょうどいい塩梅。通信の件は外出してみないとわかんないなー。
いちおう年内出社は今日で終わり。仕事納めってわけにはいかないんだけどね。
23
18日の朝に移動で福岡。リビングのペンダントライトとフロアランプの電球をスマートLED化してAlexa導入するのが今回のアップデート。主目的は1か月前に予約してた
警固の炉端焼きレストラン(全然席取れないんだって)で20日に福岡の人と夕食で、翌日の昼にフェルト細工に付き合うところまでがセット。疲れたのが原因か前日の高級食材が貧しい胃腸には合わなかったか、夜からベッドに伏して動けず夜中には吐き気と下痢で食あたり症状。日曜日の朝には下痢は治まってきたものの強い倦怠感で起きれず。大掃除の予定だったんだけど、夕方まで臥すのみ。なんとか体を動かし荷造りして空港までタクシー移動、お土産買うこともできず東京へ。機内で飲んだリンゴジュースが胃腸にやさしい。
今日は経営会議メンバーの忘年会だったんだけど(それがあるから日曜日戻りのスケジュールにしてた)、飲み食いできる体調には程遠く欠席にした。高級中華は無理だー。
15
「ロードマークス」ロジャー・ゼラズニイ(植草昌実
訳)サンリオ文庫から出てたゼラズニイの佳作、新訳版が出るってのをXで見かけて慌ててポチった。
GRR・マーティン製作総指揮で映像化されるんだって。いやー楽しみ。てことで今回出たのか。ゼラズニイは新刊で入手できるものが無いので新訳は貴重。「光の王」でさえ古本じゃないと手に入らないなんて...。
過去から未来の人類史をつなぐハイウエイ、そこを往来する能力者たち。歴史上のイベントや人物が登場するけど、あくまで行き交う人々として出てくるだけってところが、比較的シンプルな筋書きに物語世界の奥行きを与えてて、ゼラズニイらしい外連味を堪能できる。ゼラズニイ版ドクター・フーってところもあるので、映像化での味付けがとても楽しみ。
10
先週末にランチの希望が入ってばたばた調整したフランス・ベルギーの代理店来日者3人の対応、4/1からの弊社新オーナーとのミーティング、ディナーのアレンジ・進行で文字通り走り回る一日。血が滴るミディアム・レアの高級肉で胃もたれ。
08
3日はスエーデン人、フランス人の来客と会食、4日はタイ国大使館の"父の日"(前国王の誕生日らしい)祝賀レセプションに招待、んで5日は大分に飛んで夜はI部長を新会社に誘う極秘会食、6日は工場メンバーと気のおけない会食から3次会までってことで連日呑み。大分からそのまま帰るのはもったいないので、土曜日は福岡に寄って福岡の人とランチ。
桜坂の鉄板焼きレストランで肉を食べて、仕事会食を上書き。夕方届いた
ペンダントライトとか
フロアライトを設置してリビングを最終化するなど。いい感じになったのかなあ...。1泊して東京に戻る。昨日は福岡ドームで関ジャニ∞(旧)のコンサートだったそうで、今日の福岡空港は"らしい"子女?で混んでた。
03
「HELL,
INK & WATER」 The Art Of Mike Mignola
2024年9月20日から10月26日にNYのPhilippe Labaune
Galleryで開催されたミニョーラ展の図版らしい。特徴のあるB&Wやカラーの水性インク画高品質プリント、64頁。特にB&Wモノは墨入れのタッチがよくわかる。新作多数収録、水彩終わりの方に鉛筆スケッチも載ってて、充実した個展だったんだなあ...。日本で開催されるとかって無いんだろうなあ。寺田克也とかが呼んでくれて、コラボとかしてくれんかのお。
01
「人類の祖先に会いに行く」グイド・バルブイアーニ(栗原俊秀
訳)原題「Come eravamo - Storie della grande storia
dell'uomo」、直訳すれば"人類が歩んだ道のり"。2022年刊で邦訳出たばかり。
ヒトの進化の歴史を有名な化石人類のエピソードを年代順に追うことで語ってくれる。ルーシー(アウストラロピテクス)からエッツイ(1991年にアルプスで発見されたミイラ)まで、そして全ての始祖ダーウィンのエピソードで〆る構成。各章が読み物としても面白く、一部出てくるゲノム解析の解説なども非常にわかりやすい。巻頭にそれぞれの化石からの復元肖像が乗っていて、そのビジュアルから話が始まるので、イメージが伝わりやすく、一般向けに丁寧に作られた本。自説ごり押しではなく、諸説のも言及して公正に努めてるところも好感度高い。
「我々はなぜ我々だけなのか」のアップデートでもあり、
「馬の科学と世界の歴史」とも繋がるので、タイムリーに好い本を読めた。色んな示唆に富んでいるので、万人にお薦め。
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