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Next Month05 '18
31
「我々はなぜ我々だけなのか」川端裕人(海部陽介 監修)
話題の本。2018年科学ジャーナリスト賞受賞作。昔習った"ジャワ原人"を起点に原人/旧人/新人(サピエンス)に至るアジアの人類史を、フィールドワークから緻密な研究技術にも言及しつつまとめたドキュメント。この辺の大きな動きが今世紀に入ってから起きてる(特にここ数年)ことに驚き。フローレス原人が出てくる中盤前あたりからどんどん面白くなる。"ソア盆地での大発見"(フローレス原人の出自)で頭に浮かんだことが、終盤の章題("宇宙への拡散")に結びつくあたりに興奮(八世界シリーズ!)。掻き立てられるなあ。
30
退社して帰ろうとしたら自転車前輪の空気が抜けていた。パンク。電車で帰って、後刻車で回収に行く。明日はヘッセン州の祝日。
27
「ザ・フィフティーズ(3)」デイヴィッド・ハルバースタム(峯村利哉 訳)
最終巻。経口避妊薬の登場とフェミニズム、バス・ボイコット事件でのキング牧師登場にフォーバス知事の寓話...、宇宙開発競争、U2事件で消えた冷戦終結機会とキューバ政変、JFKの登場まで...60年代の序章としての激変するアイゼンハワーの50年代終盤を描く。全三巻の最後を、アチソンがトルーマンに書き送った大統領選への痛烈な一言で締めるところが良い。ワシントン、ペンタゴンの政争を描きつつ、市井の人々が歴史を作るという視点がそれぞれのエピソードの主要人物描写に垣間見えるとこも巧い。しかし我々はホントに進歩しないね。

コペンハーゲンからの帰国途中に今日一泊フランクフルト寄ったS氏と無垢で晩飯(ちなみに昼飯はだったんだけど..)。自転車での帰りの途中、まだ明るい午後8時前、あちこちでアイスカフェの横を通りながらついアイス食いたくなって、寄り道してパフェ喰う。
26
22日、ブラッセルから出張してきた別事業会社のS君と会食、23日、日本から早朝5時半着の事業部長(4/1からの新上司)を迎えに空港へ、定時帰宅でも12時間労働、24日、昼過ぎの便でコペンハーゲン、昨日(23日)午後にブラッセルに飛んだ事業部長が合流した社長御一行に別便到着の前上司を迎えてホテルまでお送りしたのち、ドイツ代理店と晩会食、25日は学会展示からフランス代理店との会食に社長御一行をご案内、夜は弊社主催のシンポジウム口演者教授方との会食(現上司が途中倒れてしまいバタつくも、会食場所にいる皆さん医者につき事なきを得る)、んで今日のシンポジウムは満員御礼で大成功。午後の便は遅れてフランクフルトに到着夕方5時過ぎ(帰国便へ乗り継ぎの社長と某本部長をお送りして)、気温30度Cの夏日。出張中に来たシャツをクリーニングに出しに行って終了。
21
祝日。この間買えなかった「2001展」の図版本を買いに映画博物館へ自転車で。メイキング本ハリー・ランゲの2001年デザイン画集の大型2冊を購入。ポスターは品切れでした。夜は、東京からお越しの本社取引先出張者(OB)の送迎に空港へ。宿に送って、近くのマレーシア料理屋(実際には中華屋)で会食。
20
空いた連休中日日曜日の朝1時間半ボン方面に運転してリンツ(Linz am Main)到着、10時。駅周りでルートへの接続判らず10分ほど迷った挙句(駅に中に地図が...って!)、ラインシュタイクに入る。対岸のレマンゲンにあるカトリック教会(Apollinariskirche)を望みながらライン河の景観を横に歩く"Erpeler Ley"(崖の上にある展望台)までの前半が、眺望的には今日のハイライト。後半は森の中を上下するコース。途中に小滝があったりする。あちこちに十字架やキリストが飾られていて、信仰厚い地元の雰囲気を感じ、乗馬の姿も頻繁に見る。途中雨が降ったり、天気の変化もあったけど、全体的には気持ちよい久しぶりのライン川ハイク。バート・ホンネフ(Bad Honeff)到着は16時半前、だったんだけど、工事で鉄道が動いておらず、随分待たされて目当てのバスが到着(17時半過ぎ)、ウンケル(Unkel)乗り換えでリンツ着18時。帰宅19時半過ぎ。24.74km、6時間53分、消費3,180kcal。両膝にサポーター付けてったお陰か、膝の痛みは特になし。5年間愛用してきたコンデジ(DCS-RX100)を落として壊した(ズームのツマミがバカになってしまった上、電源ボタンも筐体の歪みのせいで利いたり利かなかったり)。もうボロボロなので、買いなおし(散々比較した挙句、同じ初代版にした)。
18
14日(月)は早朝便でベルリンに飛んで合流した営業部長の運転でロストック方面、ポッペンブルグにある会社訪問、戻りの便はフランクフルトの雷雨で大幅遅延。15日は本社からのVIPを迎え、16日にヒアリング(早朝出社で資料作り)後、夕方は日本人学校理事会。17日は提携先との四半期会議でゲッチンゲンまで往復ドライブ。今日も朝から夕方まであれこれ会議続き。今週は長かったなー。
13
「遥かなる星(2)この悪しき世界」佐藤大輔
架空宇宙開発史、其の弐。前巻終わりの第三次大戦後、日本が宇宙開発をリードするようになった80年代末まで。比較的単純な("その後"の)セカイ観の中、断片的なエピソードで、和製軌道輸送機のプロトタイプ打ち上げ顛末まで綴る。実際の宇宙開発をドキュメンタリー風に描いた前巻の方が面白かったかもなあ。先を急いでる感が否めず、「シン・ゴジラ」で感じた"気持ちよさ"への違和感みたいなものが残り、もやもや。
12
「ザ・フィフティーズ(2)」デイヴィッド・ハルバースタム(峯村利哉 訳)
アイゼンハワーと副大統領ニクソン、CIAの拡大と南米への干渉、仏領インドシナの崩壊に触れた後に(第一巻で東部・中西部価値観の対立を描いたうえでの)南部の状況を、公民権問題から入り綿花生産の環境変化にルーツを示し、さらにエルヴィスに持ってく剛腕ぶりや見事。冷戦と政治、中流層の拡大と(産業から文化に渡る)価値観の大転換の大きく二つの流れがあることが判る。本巻最終章でミルズが登場し、そこのリンクを軽く示唆し下巻へ。我々は未だ前大戦後に生きているのだなあ...(登場人物やグループは変われど、基本的に構図は変わらず...)と、思わずにはいられない。
11
時差ボケ早朝起床で早朝出社。ほぼ定時退社で、「ゆるキャン」観てキャンプに目覚めた(笑)総務部長M氏の道具買いにキャンプ好き駐在O君と付き合い、欧州中央銀行近くのアウトドアショップへ。テント、寝袋、マット、コッヘル等をお買い上げで500ユーロ強。O君の提案で、晩メシはコンスタブラバッヘの飲茶屋。
10
祝日のフランクフルトに戻る。昨日戻りの予定を急遽会議が入ったので今日のフライトに変更したところ、ビジネスクラスに簡単アップグレード(昨日便はキャンセル待ち)。機内映画は、「ペンタゴン・ペーパーズ」(原題「The Post」)とTVシリーズ「シリコンバレー」第一シーズン。ワシントンポストを舞台にマクナマラ・レポート報道の一週間を描く前者が面白く、丁度ハルバースタム読んでるところなので、勢いで絶版中の「ベスト&ブライテスト」文庫版セットをポチる。
08
散髪。切りすぎたかなー。
07
ドイツで使ったコンサルタント会社を本社に呼んで、昨年度やった大きな調査プロジェクト二題の説明会。晩は会社傍の豚しゃぶ屋で会食。結構盛り上がったんじゃないでしょうか(会食は)。
06
長女の学友が出るというミュージカルに同行を頼まれたので、世田谷区民会館まで一緒に観に行く。英語劇のサークルらしい。演題は「The Wiz」。正直学生芝居の域は出てなくて、演出のメリハリもなく...なんだけど、長女の友人は(メインキャストでこそなかったけど)活躍してました。帰りに近所の喫茶店に寄ってみる。初めて入ったんだけど、ケーキも珈琲も美味しかった。静かだし、穴場。
04
amazonプライムの「Westworld(Season1)」を観る。全10話。8話くらいが丁度良い気もするけど(一気に観るならいいが、隔回だと中盤少し怠いかも)、終盤に複数のエピソードが一気に収斂するところはなかなかのカタルシス。"WW"のシステム自体は色々突っ込みどころ在りそうだけど、終わりよければ...ってことで。ユル・ブリンナーのイメージを逆手に取ったエド・ハリスのキャスティングが素晴らしい。彼が最後までアンドロイドか判らない...という演出があれば個人的にはもっと萌えたかも(笑)。
03
昨日から福岡に帰省。両親に顔見せ。一泊して、夕方の便で東京戻り。

「ザ・フィフティーズ(1)」デイヴィッド・ハルバースタム(峯村利哉 訳)
ザ・コールデスト・ウインター」のハルバースタム、 1993年刊の"米国の50年代"史、2015年のちくま文庫新訳版(各巻末に越智道夫/町山智浩の対談付き)の第一巻。大戦直後から1952年頃まで(アイゼンハワー大統領誕生の年まで)の米国内での政治・社会・風俗・科学を網羅的に描く。冷戦・核開発・科学者たち、民主党と共和党...政権奪取のために作られた赤狩り、朝鮮戦争、戦後復員と戦中の技術革新による大量生産・大量消費の出現と、社会構造・文化・倫理の激変。本巻の〆はビート世代。米国も戦後に旧体制からの怒涛の転換が起こってしまい、その軋轢が今に続いてしまっている(ここに至っては縺れ過ぎて手の施しようがない)ことが判る。朝鮮半島の現状(南北融和なるか??の陰で冷戦構造が未だ終わっていない証跡でもある)に直接繋がってもいるので、この巻はとてもタイムリー。

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