This is POP!! | ©gaburu
Next Month07 '24
28
26日到着で調整していたMargherita本棚を受け取りに25日夜入りで福岡。夕方の福岡は大雷雨だったらしく、暇してる様子の福岡の人を急遽呼んで2時間喋って過ごすなど。本棚は結局26日夕方に届き、二日市在住の親友Yに出てきてもらって二人で大汗かきながら貧弱な組み立て説明書を参考に4組を2時間で組み上げた。そのまま西新で仕事終わりの親友Sと合流、3人で晩飯。27日土曜日は昼過ぎから福岡の人と部屋でランチ後本入れを始める。夕方福岡の人が帰宅後も、レコード入れと本入れ継続。本・レコードが入ると部屋らしくなってきた。26日の午前中に約1ヶ月前に額装をお願いしたRCサクセションとSWポスターが届いてて、特にRCサクセションのというか清志郎の額入りA0判ポスターはリビングのいいアクセントになって、棲家感を醸してくれる。今日は7時起き、8時半過ぎにはいつものようにGOでタクシー呼んでゴミ捨てしてから空港へ。帰ってきた東京の気温と湿度に驚く。
21
ここ数日kindleで「葬送のフリーレン」13巻まで一気読み中。ファンタジーの基本である旅の話でいて、時間と記憶についての話なところが奥深く、主人公がエルフという設定をこんな形で掘った話が、日本のコミックで...っていうところがすごい。加えて異質の知性との関係についての話なところは「WAYS OF BEING」にも繋がる。TVアニメーション第一期のあと、これからが本番という感じなのね。巻が進むに連れ背景の画も質感が出てきて好いし、時間と記憶、非連続な知性を描く当たりも自分の嗜好にハマっている。難しいことは言わず、「大人」ってなによ?なんてネタがぐるっと回って心に刺さる今日この頃。続きを早く読みたい。 
20
1年半ぶりに会社先輩Mさんのバンドがライブをやるというので阿佐ヶ谷まで。19時開演の直前に滑り込み。久しぶりに合う大分時代からの先輩(転職後既に引退されている)や、そもそもバンドの新メンバーが定年退職された先輩だったり、サプライズいっぱい。直前まで迷ったんだけど行ってよかった。演奏は、メンバーチェンジもあってまだこなれてない感じはあったが、Mさんのリードギターは今までよりも炸裂していて楽しそうでした。
15
「WAYS OF BEING 人間以外の知性」ジェームズ・ブライドル(岩崎晋也 訳)
初出2022年、今年5月に邦訳出たばかり。「シリコンバレーの...」の解説かKS・ロビンソン対談あたりに出てきたのかな。冒頭AIの話で始まって、動物から植物、粘菌に非生物を知性という観点で見てみると、懐かしのガイア思想をアップデートしたような汎地球ネットワークが浮かんでくる...という話、まとめてしまえば。いろんなエピソードやネタが次々に出てくるので、刺激的だし、生物学から政治まで振り幅も大きい。科学技術との繋がりを基本に書かれてるのも面白い。人間中心の世界観は西洋的で、東洋的思想な感覚だと、論旨に違和感も衝撃もないんだけど、とはいえ現実、世界社会経済が西洋的な価値観思想で動いてるのは間違いないわけで(科学的手法自体が...ってところも本書の面白いところ)、示されてるアイデアは十分示唆に富んでる。自分もここんところ二元論的に走ってたかも...と省みたり。そうそう、動物市民といえば、ベイリーの「禅銃」を彷彿とさせる。1983年作。ベイリーすげーな。
14
朝の便で東京に戻る。帰って来るの待ってた長女と堀口珈琲。チェリーパイがやたら美味しく、福岡で足りてなかったのはこの成分だったのでは!?と変な気付きがw 「ツイン・ピークス」の話をするなど。
13
今週は8日月曜日から木曜日まで重い会合が続いて疲労困憊ぎみ、のところに木曜日の夜から福岡に入り、自宅と倉庫から送った書籍段ボールの受取り名目で9月にほぼ発生する見込みの大イベントに備えた独り作業。金曜日の朝から黙々と向き合ってたものの午後に完全に煮詰まってしまって、夕方薄暮の部屋でJoe McPhee Trioを爆音で聴いて黄昏。そんなところに2回目になる福岡の人がちょい遅れで到着。結局3時間喋って喋って、気分転換できた感じに。んで今日は朝から仕事再開。前夜の効果か、いくつか鍵になるワードが出てきてなんとか昼前に素案ができた。関係者にメールで送って虚脱。その後、昨晩喋りで終わってしまったので今朝押さえた福岡の人の午後いち枠、やっぱり喋りが楽しいのよねw
ここはTV無いので空いた時間はひたすら内省。H嬢が帰ったあとソファで微睡みながら、「9月イベント、始まる2ヶ月前に俺は既に飽き始めてるんじゃないか...」な感覚が降りてきた(自分は1年半前からこの件やってきたからなあ)。なんとなく「(直属部下で右腕の)S女史とそう遠くなく袂を分かつかもなー...」という感覚も。急に幽体離脱的な客観視点が降りてくるのは興味深いよね。今後1年、どうなるかわからないけど、あとで振り返るために日記には書いておこう。
12
エリザ・カーシーがマーティンとのアルバムリリースについてKo-fiでクラウドファンディングを募ってます。マーティンも83歳、今録らねば!ってことで、スタジオに入るための寄付募集。24年9月半ばのリリースを目標にしてるとのこと。ひとくち5ポンド。
07
都知事選の投票に最寄りの小学校体育館まで午後出かけた。今日は暑かったなー。

安野さん、残念だったけど、当選がどうこうより、それとは別次元での戦いを始められたことに敬意しか無い。自治の仕組みが変わっていく未来に一票でした。
04
BRUTUS 2024年7/15号のタイトルは「夏は、SF」。小説、コミック、映像、ゲームに広がる"これからSF"な特集で、対談、著名人お薦めなどで構成...ってのはまあ私向きではなく、サラッと読ませていただいて、目玉はケン・リュウの初訳短編。「氷零」(原題:Ice Wraith、邦訳は古澤嘉通氏)。上下2段組み5ページ程度の、深宇宙でエキストラバージン酸素wを採取するポストヒューマンとAIのエピソード。作者の世界観と思想の結晶のような、自分がこれまで読んできた中でも究極的な美しさ。ジョン・ヴァーリイを少し彷彿とさせる。すでに何回か読み直し、イメージを繰り返し味わっている。
03
先週から準備してきた小イベントが無事終了して、ひと息。係る9月後半のスケジュールを想像すると身も凍る。

SFマガジン 2024年8月号 クリストファー・プリースト追悼特集。初訳の短編「われ、腸卜師」を収録。クトゥルーもの。1998年初出(「奇術師」と「双生児」の間くらい)。プリーストらしい雰囲気の一編だが、オチはなく、このグズグズとした話をわざわざ選ばなくても...って気はしますが、その辺のことは古澤嘉通氏の訳者あとがき追悼文に詳しい。アレステア・レナルズの追悼文訳も収録。私世代にとっては、サンリオの「逆転世界」の衝撃。あらためて御冥福をお祈りします。未訳長編が今後出ることを心から願う。

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