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Next Month12 '23
31
大晦日、新宿にスーツ作りに出かける。二ヶ月ほどかかるみたい。出来上がりが楽しみ。ちょっと痩せなきゃ。高島屋で手塚治虫版画展をやっててTシャツと缶バッジを買う。

「創元SF文庫総解説」東京創元社編集部・編
1963年9月の「フレドリック・ブラウン短編集」から今年出たアンソロジー「ロボット・アップライジング」までの海外SFと2007年2月の銀英伝箱から笹本祐一「星の航海者1」までの国内SFのカタログ。表紙画を見ながら、東京創元社でSFにハマっていった中学生時代を思い返している。「銀河帝国の興亡」、「ウは宇宙船のウ」(そういえば、これは母が安部公房「R62号の発明・鉛の卵」と一緒にこれ好きでしょ?と買ってきてくれたのを思い出した)、「黙示録3174年」、「異星の客」...バラードにヴォクト。思えばハヤカワよりも先に創元でしたねー。あらためて全作品を眺めてると、シリーズ完結してないものがあれこれあるし、古いものでもあらためて読んでみたいものがあるなあ。
「草創期の創元SF」と「創元SF文庫の装幀」という2つの対談が巻末に掲載されてて、これらも面白い。加藤直之氏の創元SF文庫初カバーが「神の目の小さな塵」だとは知らなかった。あのカバーは衝撃だったなあ。
30
「パレスチナの民族浄化」イラン・パペ(田浪亜央江、早尾貴紀 訳)
現は英国の大学でパレスチナ研究センター所長であるイスラエル出身の歴史学者による、イスラエル建国史。1947年から49年の、いわゆるナクバ期のパレスチナ地域の動きを、主にイスラエルの公開記録と双方関係者インタビューを丹念に調査することで、時系列にまとめている。原著は2006年刊、本邦訳は2017年刊。11月7日のハマスによる大規模攻撃のあと慌てて手に取った一冊、第一次中東戦争の行まで読んで止まってたんだけど、年内には読み終えねばと終盤を一気に進めた。第二次世界大戦後・冷戦に移行する混乱期に彼の地でシオニストによる徹底的な民族浄化が計画的に行われたことをつぶさに描いていて、先月から続くイスラエル軍の苛烈なガザ侵攻、ヨルダン川西岸地区への攻撃が、全く同じ動きであることに愕然とする。1947年の国連決議での分割案を無視し民族浄化を強行した過去/成功体験あるいは事業完成への狂信を想うと、特に子供を執拗に狙う民間人殺戮と建築物破壊は同じドグマで進められていることは容易に想像できる。終章最後に「壊滅的な紛争と流血の恐れが今ほど高まったことはない」と示されている、今まさにそれが目の前で起こっている中、然しユダヤ人とアラブ人が共存していたパレスチナに戻る世界を想像することは難しい。南アフリカのアパルトヘイトとの類似性が終盤で示されるが、そういう動きに国際世論が変わるのだろうか。*南アフリカがガザ地区におけるパレスチナ人大量虐殺について国際司法裁判所に提訴のニュースも
28
24日(日曜日)の午後に家を出て大分出張。大分空港から大分駅までバスで1時間半弱ってのは毎回面倒くさい。宿について、少しまったり。月曜日と火曜日は工場・開発部門の環境安全監査。夜はそれぞれ懇親会。んで水曜日は終日ホテルでリモートワーク、夜は、1996年(らしい)の大分地区レク委員会での呑み会(年に数回、まだ続いている)。私がリアルに参加するのは何年ぶりか。今日木曜日の午前の便で東京に戻り、夕方は神保町の営業部門のオフィスで納会の乾杯発声。帰宅して、長女の誕生日だったと気付く。完全に失念してたよ。
20
たまに買ってるSA(Scale Aviation)誌。このあいだ買ったのは22年1月号、今回(24年1月号)はクリス・ジーバーの1/72航空機模型づくり特集。プラモ作りに復帰するなら1/72の航空機模型に絞ろうと思ってるので将来の参考に。実寸大の写真も載っていて、いやーこのサイズでここまで作り込めるのか!!と復帰へのモチベーションが上がる。表紙になってるF-15Jとかって、これ1/72には見えないディテールに驚愕。あと、プライベートジェットの模型も面白そうねえ。興味深い作例がいろいろ載ってて眺めてて楽しい。実家整理しながら福岡移住を心に誓っているので、移住先には模型部屋を作りたいと密かに野望を新たにした次第。 
17
赦しへの四つの道アーシュラ・K・ル・グィン(小尾美佐・他 訳)
ハイニッシュ・ユニバースの短編集。ウェレルとイェイオーウィエイという同じ恒星系の2つの惑星社会を舞台にした四つの短編からなる連作形式。1994から95年に書かれたもので、1999年にシルヴァバーグのアンソロジーに収録されたもう1篇を加えた「五つの道」が米国では2017年に出ているとのこと。その1篇はル・グインの短編集「世界の誕生日」に収録。
パレスチナでの民族浄化を見守りながら感じる、人間に対する失望と虚無感みたいなどこか鬱々とした気持ちを、少しだけ物語の力で紐解きたい...時にタイムリーなル・グイン新刊。フェミニズムの文脈で書かれているところはあると思うけど、血筋や人種、言語や土地の違い、強制移住による歴史の分断のなか集団のアイデンティティが形成される過程とその中での闘争、それに翻弄される人、客観的に関与する強者第三者...そこに文字・書籍・物語というものの意味なんかが重なったル・グインならではの小説。自分にとって"いま読みたい物語"でした。装幀も素晴らしい。

11日に一時帰国した長女と堀口珈琲にお茶したついでに付き合ってもらって、気になってた神保町に開店のクレッタルムーセン直営店へ。以前から気になってた10Lのバックパックと長袖のインナーを購入。素材もデザインも随分変わってきたなあ。書泉グランデに寄って帰る頃には日も暮れて、ちょっとお茶のつもりで出かけた格好だと寒かった。
12
父に古希祝で送ったグランドセイコーを引き継ごうってことで、職場近くのジャン・ルソーに行ってベルトを新調オーダー。2ヶ月くらいかかるでしょうってことです。出来上がるのが楽しみ。
10
9日の朝から福岡。前週末に宮崎から送った書籍21箱を受け取るため。今回は鍵忘れずw無事に入室、久しぶりに部屋の空気入れ替え。配達を待ちながら部屋の片付けをしていたら、行方不明ですでに処分されてたと思っていたCD箱が色んなところから出てきた。2千枚近く分くらいはありそう。東京に送ってリッピングしないと。書籍は15時すぎに配達された。夜は親友Y、Sと西新で晩飯。
朝シャワー浴びようと思ってたんだけど、給湯器は使う前日に設定しとかないといけなかったようでお湯が出ないため断念。奥の部屋を片付け書籍箱を移動させたり、アナログ盤やCD箱を確認してたら15時。ってことで東京に戻る。
05
会社から戻る電車の中で豊田有恒氏の訃報を知る。「モンゴルの残光」はマイベスト国内SFの一冊です。ちなみにその他の思い出はあまりないんですが。(「宇宙戦艦ヤマト」ノベライズは覚えてます) ご冥福をお祈りします。
03
2日土曜日の朝に羽田を出て宮崎へ。蔵書の箱詰め作業を終わらせ福岡に発送するため。結局21箱になった。夕暮れの大淀川河畔を歩いて宮崎観光ホテルまで。バフェ形式の晩御飯は美味しく、部屋に戻ってまったり過ごす。朝食バフェも美味しい。実家に戻ってガレージに箱を運ぶ。予約通り13時前に集荷。その後はDVD箱の整理と再箱詰め。気が付けば15時ってことで、おぐら瀬頭店へチキン南蛮食いに行って、そのまま空港へ。帰宅20時前。一旦自分の荷物の整理が終わったので、一段落です。

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