This is POP!! | ©gaburu
Next Month09 '22
24
「彗星狩り(上)(下)」笹本祐一
"星のパイロット2"ってことで、シリーズ2作目。1999年の星雲賞を受賞。彗星を鹵獲して水供給源にしようという大規模宇宙開発...を計画していた会社が倒産したため、対象となる彗星の権利獲得の賞レース(最初に彗星に立ったものが権利を得る)が開催される。前作で主人公が入社したカリフォルニアにある弱小航空宇宙会社が、そこに参戦!というお話。あとがきに著者が「トップをねらえ!」第二話が元ネタと書いてるんだけど、言われてみれば、ディテールへのこだわり方は庵野アニメのテイストかも。チキチキマシン猛レースにかけた4チームが登場、個性の異なる宇宙船で彗星を目指す...発進までで上巻を費やし、下巻でレースが動く構成。映像でなく文字にすると情報量多く、頭の中でビジュアルに変換するのはなかなか大変。様々な実験航空機や宇宙機が出てくるのは、楽しくはあるものの、マニアでないとすぐにはイメージできないのでは。野尻抱介なら1巻で終わったろうなあ...と思いながら、上巻は結構苦労した。まあ、上巻で立てたフラグはちゃんと回収して、これオチつくのか?って土壇場を一気にまとめる腕は流石最古参のラノベ作家と自称するだけある。
19
「異常」エルヴェ・ル・テリエ(加藤かおり 訳)
ベストセラー。ちょっと距離を...(文庫化までは)と思ってたんだけど、twitterでずっと見かけてるので観念した。「ヘイルメアリー」も文庫化待ちなんですけどねー。書影だけで事前情報は無し(そういえばネタバレ出来ないみたいな話はよく目にしてた)。パリ、NY、ラゴスにムンバイ...様々な人の人生模様スケッチにパリ→NY便のコクピット状況が挟まれ、何が起こるのか緊張感が高まっていく。どうやら描かれている人々は当該フライトに同乗していたらしい。特異点として描かれるのが、フランス人の作家・翻訳家。てところから、"異常"の意味が明らかになる。 スラップスティックで様々な引用に含蓄漂わせつつ(なかにはギークなものも)、メタフィクションとしての構成の妙、"落ち"も決まっていて、とても良く出来た小説。読み物としてとても面白いが、巧く作られ過ぎな感も。物語についての物語としてとてもよく練られているので、読むたびに発見がありそうな気もする。書影とタイトルがちょっと強面だけど、リーダビリティ高いので、読む人を選ばないと思う。
18
「アフガニスタン・ペーパーズ」クレイグ・ウィットロック(河野純次 訳)
原題"The Afganistan Papers - A Secret History of the War"。米政府内の複数の機関によるアフガン戦争に関する調査記録を開示させ、その膨大な資料を丹念にあたったワシントン・ポスト記者による取材をまとめたもの。米軍の様々な層、米政府関係者に対する組織的なインタビューがその主なソースで、ラムズフェルドの口頭メモ(文書化して指示先に送るスタイルだったらしい)のアーカイブなども使われている。記録すること自体を軽視する日本政府・政党との違いをつくづく感じますね。正直、読み物として興味深いかというと、開戦時から時系列で辿っていく戦況・現場の状況と政権の内情は鬱々としていて、読み進めるのが辛い。要約すれば、最初から間違っていて、誰も正すことができず・正そうとせず、バイデンが行った撤退決断は正当で適切なものだった...というところになるだろうか。ブッシュ・オバマ政権時代の情報量が圧倒的に多く、トランプ時代は1章分でなぞり、バイデンの決断は1行で済ませているので、最終的な決断の内情については情報ないのが少しだけ残念(とは言え、そこをまたくどくど読まされるより、最終行の開放感たるや、逆に20年間の鬱屈を際立たせてるとも思う)。この戦争に学ぶことは多いのだろうけど、米政府という大統領を頂点権力とした巨大組織が、"正直になる"ことの難しさを示しているようにも思える。戦争を遂行している現場と、本国の政府・議会のすれ違いって、ハルバースタムの「朝鮮戦争」でも読んだよなー。
米軍のアフガニスタン撤退はインパクトあったけど、20年間の時間を辿ると、妥当だし、それを米帝の弱体化と読み間違えてしまったプーチンのウクライナ侵攻など、まさしくやってはいけない泥沼(国造り)であるわけで...結局死んでいくのは兵士や市民というのはやるせないとしか言いようがない。
17
近畿に織田家を侵攻後、武田家と衝突しつつ少しずつ城落としながら若狭・近江・伊勢を侵攻してたら(途中1589年1月に織田家を滅亡させ信長以下を配下に)北条家が武田家に参戦、一気に武田家の凋落始まる。てことで大勢決まり、消化戦的に尾張・三河・美濃を領有。苦労した一乗谷城も攻め落とし加賀から能登まで進出して北条家と国境接する。1596年2月、難易度上級x伊東家も終了。
信長の野望・新生はやりきった感あるので、次のストラテジーゲームを物色。9月1日にPS5版「クルセイダー・キングスⅢ」が出てるのを発見してポチる。ゲームシステムの難易度高いが面白そう。連休は台風で引きこもるしかなさそうだし、ちょうどいいかも。
13
Jean-Luc Godard
Dec 3, 1930 - Sep 13, 2022 (91)

ジャン・リュック・ゴダール監督の訃報。これ一本と言われたら「マリア」かなあ。リアルタイムでゴダールの新作観た福岡西新のミニシアターの思い出。
 
11
9月8日にエリザベス2世女王が亡くなったというのを一応書いておく。

武田家と織田家の攻防は続いているが、伊達家を滅ぼし北条家との同盟を維持している武田家が優勢。当家としては織田家の領地を地味に削りつつ徐々に侵出の方針だけど、織田・武田バランスは崩れだしているので、そろそろ織田家を武田家と挟撃し、武田と相対するのを覚悟しないといけなくなってきている1584年。丹後・但馬・播磨に淡路まで侵攻してきてて、これから近畿を押さえに動く段。難易度上級とはいえ、プレーヤー側(当家)により積極的に反応する性質なため、織田家にはどっちかというと本拠を攻めてる武田家に兵を回して侵攻を抑えて欲しいんだけど、当家の意図と噛み合わず、もう少し賢く動いて欲しいなあ...。とにかく北条-武田の同盟が堅いので武田家が勢い付きすぎて面白くない(もっと外交で遊びたい)...とか、3回もやってるとゲームバランスに不満も出てくる。
06
前回日記(⇓)直後の2日夜に、結局北条家改め真田家を滅ぼし、征夷大将軍に任じられて1628年9月でゲーム終了(残った伊達家は臣従しているので)、氷川きよしデータをダウンロード。積読解消に戻らねばーと思いつつ、今度は難易度上級でちょっと触ってみようと始めてみたのが運の尽きで、毎晩日が変わる時間過ぎても領土拡大に勤しむ日々。以下、シリーズ3の時系列。1546年信長元服シナリオ、伊東家。
1547年4月、肝付家滅亡→1552年1月、島津家滅亡→1553年1月、相良家滅亡→1554年、阿蘇家滅亡→1555年3月、少弐家滅亡→1559年4月、龍造寺家滅亡→1562年5月、大友家滅亡→1566年8月、宗家滅亡→1571年10月、毛利家滅亡→1573年、長宗我部家滅亡。1575年1月現在、四国は伊予・土佐まで、中国地方は出雲・備後まで侵出、織田家と睨み合い。武田家の織田家領への大規模侵攻が始まっているので、織田家を挟撃したい一方で、武田家が強くなりすぎるのも面倒。織田家には美濃尾張防衛に集中してもらい両家で潰し合って欲しいところ。北条家には姫を氏政の嫁にやり、婚姻関係。北条-武田の蜜月が解消されると面白くなるんだけどなー。
難易度上級は、AIが好戦的なので、展開が早い。シーズン2同様、軍団システムは使わず、人事・城領土開発は個別にちまちまやっている。自力で他家を潰すことで人員リソース確保していかないと回らないので、今回は積極的に他家攻略。義祐の代で中四国制圧までやってしまいたいなあ。
01
1620年代にもなると、とにかく寿命で武将が亡くなる。ゲームの半分は亡くなった城主・領主の後任人事と言ってよい。勢力拡大すれば、新たに落とした城と領土の人材確保も必要。他家を潰さないと回らない。やってることは仕事と変わらず(苦笑)。
ひとまず人事を片付けて(なので時計はほとんど進まない)、多面攻勢で関東侵攻を開始する。とりあえず江戸城・河越城(北条家の拠点)をメインに攻略し、江戸川あたりまで...と思ってたんだけど、1624年には一気に古河御所からの宇都宮城・烏山城...さらに佐倉城と上野・武蔵から下総まで侵出の1626年5月。他方で越後も制圧し、伊達家と国境を接する。この機に伊達家は臣従させ、北条家に対する陸前侵攻を支援するなど。もう少しステップ分けて進めるつもりだったんだけど、侵出する都度失地回復の攻撃を仕掛けてくるもんだから、戦役終わらず何かと戦争状態が数年にわたり、その流れでかなり侵攻してしまった感。寝る時間がかなり削られ、朝4時くらいまでゲームにつきあわされてる感じ。北条家を駆逐する気はなく、そろそろ臣従させて終わりにしたいと思っている。

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