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「銀河帝国の興亡2
怒涛編」アイザック・アシモフ(鍛治靖子 訳)
今年の締めくくりに出て間もない新訳版。2話収録で、メインはやっぱり"ミュール編"。セルダン予想の弱点をここで出してくる。ミステリ作家としてのアシモフの面目躍如とも言える構成は、オチが分かっててもやっぱり面白い。この後どんな展開だったっけ?3巻目読んだら思い出すんだろうか。巻末解説でも触れられてるApple
TVのシリーズはまだ第一話しか観れてない。折角の自宅大画面TVで観たいんだけど、私のために使える時間が殆どないのよ。外泊して一気に観ようか。
元旦の朝飯用にドーナツでも...と検索して、
ポーランドドーナツ屋さんがあるのを発見。自転車で柴崎までひとっ走り。帰宅後、我慢できずにローズジャムのやつを一個パクつく。美味。年越し蕎麦は、いつものどん兵衛。
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「古代オリエントの宗教」青木
健
"異教の魔神たちが織りなすもうひとつの精神史"と、思わず興味を掻き立てられる帯タイトルに惹かれた...というわけではなくて、「
バクトリア王国の興亡」からのゾロアスター教はじめ古代中央アジアからメソポタミアの宗教への興味で読んでみた。本書はいわゆる"聖書ストーリー"が地中海周辺から東方へ侵蝕していく千年史という趣向で、スンニ派イスラム教が確立するまでのマニ教、ゾロアスター教+いくつかのマイナー古代宗教の動きを、それらの神秘主義的思想体系のまとめと一緒に説明してくれてる...のは有り難いんだけど、何れも基本的に同様の神話構造のバリエーションとして整理されてるので、違いが頭に入ってこない。てことで、220ページ強に随分手こずってしまった。こうして神学体系の変遷をまとめてみると、宗教の虚しさをつくづく感じる。
ひとつの系の中の一部と化することで救われる心があるのは判らんではないけど、結局ヒトが作ったものなんだよなあ...て感覚は「
マトリックス...」とも繋がるのよね。
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IMAXで観たいので朝9:50の回を予約した「マトリックス・レザレクションズ」@TOHOシネマ新宿。ほぼ満席だったんじゃないかな。先日「マトリックス」観て予習してたので、序盤からの虚実混交する展開は面白く見れたし(予習してなかったら微に入り細に入りのデジャブ展開はそこまで楽しめなかったかも)、精神科医が軸になってくるところや、青い錠剤とキアヌ・リーブスの組み合わせは「暗闇のスキャナー」を彷彿として、ディック的で好み。後半のトリニティー奪回になると、CG多様の戦闘シーンも多めで冗長...というかマトリックス3部作を1作に詰め込んだ感じで、初回作原理主義者には蛇足感否めず。やっぱり新ジャンル開く歴史的ヒット作の2作目以降+再開シリーズは、好事家向けから一般大衆向けにならざるを得ないので、中途半端になってしまうのはしょうがないんだろうなあ。ちなみにあちこちで物議になってるエンドタイトル後の苦笑ギャグは、終盤の戦闘シーンにエピローグでの暴力描写は流石にやりすぎたと思ったってことなんだろうと邪推。まあ、いいんじゃないでしょうか。総じて面白かったし、BD出たら買います(変なフィギュア付きとかは要らない)。これで年内にやっとかなきゃいけないことは終わった気がする。
2種類あるパンフレット、(内容別物と聞いてたので)両方買ったんだけど、限定版と重複して通常版を買う必要はないね。限定版の内容は、BD限定版出たら収録されそう(笑)。
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朝クリーニング屋まで自転車往復。そそくさと着替えて、新宿ピカデリーへ。ゴダールの「ワン・プラス・ワン」。チャーリ・ワッツ追悼の特別上映ってことだけど、それでコレ見せようという興行者はなかなかの者だわ(笑)。半分は、ストーンズが「悪魔を憐れむ歌」を録音している風景を写したもの、その合間に主に黒人解放戦線や反ド・ゴール、女性解放などについてのアジテーションやメッセージが特にストーリーもなく挟まれるという映画。「ベガーズ・バンケット」が録音される時代背景としての60年代終わりの雰囲気をとらえてるといえば、そういう言い方もできなくはない。久しぶりのゴダールは、西新にあったミニシアターにバイト代を注ぎ込んでいた30数年前を想出させてくれた。ちょうど読んでる本がグノーシス主義に関するもので、この曲から始まる宗教みたいなことをつらつらと考えつつ、録音風景を眺めているのは楽しい。それだけで2時間弱で全然好いんだけど。
パンフレットは7インチEPを模してて、かっこいいんだけど、この映画というよりはチャーリー・ワッツ追悼になってて、無理矢理つじつま合わせた感じ。特別上映開始から数週間立ってることもあってか客は約10名といったところ。途中出ていく人はいなかった。
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ボーナスも入ったしで、奮発した
オルゲイユのカーコートが届く。革、固い。昼休みにクリスマスケーキ(@祖師ヶ谷大蔵)とシュトレン(@狛江のパン屋)を受け取りに行く。
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21日の夜から都心宿泊。9月に自転車事故で鎖骨骨折手術したWが会社も辞めることにしたということで、様子見に晩飯。そもそも今回の宿泊は、米国に居るヘルスケア事業大ボスの訪日に合わせた会議がオミクロン株騒動で中止になった替わりの早朝・深夜ウェブ会議に備えてのことだったんだけど、その会議は結局行われず(時間を勘違いしてたとかでドタキャンされた)、よくわからない外泊となった。そのまま今日は経営メンバー一部による忘年会。久しぶりのワインで酔いまくってしまって、帰路の電車の中で立ちっぱなしはキツかったな。
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朝マッサージ、クリーニング屋、堀口珈琲。午後は新宿シネマカリテで「ベルーシ」を観る。ジョン・ベルーシの生い立ちから、シカゴでの成功、SNL時代、俳優への転身、そしてカリフォルニアでの死。家族、"a
true love of
mine"である恋人・妻との関係、ダン・エイクロイドとの友情...証言やインタビュー、映像記録をもとに構成されたドキュメンタリー。70年代終わりから80年代はじめの典型的なドラッグ常習・離脱・復活の繰り返しで壊れていく人生は、追ってて辛いし、救いはない。妻への手紙で繰り返し出てくる"emotion"をコントロールできないというフレーズにすべてが繋がる。自己表現への渇望。天才の苦悩。自分とは縁のない世界とはいえ。
「
ネットワーク・エフェクト」が
今年のヒューゴー賞を取ったらしい。
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寒さ厳しい(日中の外気温が5度Cとか)。昨日は、約15年ぶりに四国某県の医大先生から会食希望の連絡あって品川まで。以前仕事に携わってたあとに行かれた米国留学の話から、当社へのお叱りなどで3時間ほど。日本酒は苦手ということを再確認。で、今朝は高尾山口へ。Oの誕生日休暇にあわせて、ケーブルカーで上り山頂まで行って一号路を歩いて下り、昼飯食って解散のコース。女坂で小さいシモバシラを発見。公式でも、今日が初観測だったらしい。快晴で冠雪した富士が綺麗に見えた。山頂からもみじ台裏に行ってもう少し大きいシモバシラがないか探してみたけど、見つからず。昼飯は、栄屋で自然薯そば。14時過ぎには帰宅したので、長女と週令の堀口珈琲。
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先先週末に1月1日付の異動内示を受けた某社員@大分が、不服を訴えていると言うので先週はちょっとバタバタしたんだけど、ダメ押しの対面面談のため急遽大分出張で昨晩入り。丸く収まったのは良かったが、この機会にと他の打ち合わせも詰め込んだので疲労困憊。月曜日なのに。
11
09
8日は、昨年夏から始まった案件が漸く契約まで漕ぎ着けられた(正確には契約目前...フライングでスケジュールだけ押さえたので)祝賀呑み会。ほぼ2年目から直属部下のS女史から「これから何やりたいのと聞かれたら、Iさん(私)と医療コンサル起業したい」とありがたいお言葉を頂戴し、こっそり喜びを噛みしめる。で、今日も連荘で、欧州現法社長時代の駐在社員メンバーの同窓会。帰国時に会社辞めてしまったO君を囲む会といった感じ。両日ともワイン2杯で酔いは十分。弱くなっていく一方です。
06
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「ネットワーク・エフェクト」マーサ・ウェルズ(中原尚哉
訳)
マーダーボット・シリーズの第二作。セルフハッキングで統制機能を解除した自由意志行動可能警備用サイボーグ"弊機"を主人公にしたスペースオペラ。前作でその首長を救助した科学者国家"プリザベーション"のある惑星調査に同行している現場から話は始まり、ジェットコースター的に失われたテラフォーム惑星を巡る事故?事件?に巻き込まれ...。ドローンとハッキングを駆使した白兵戦闘は相変わらず。今回は前作前半でもユニークなキャラで印象深かった恒星間探査船"ART"がメインキャラで活躍。で、テンポよく読めれば...なんだけど、あつ森アップデートの別荘作りの合間に読んでる状況で、時間がかかってしまった。本作の前日譚の邦訳もそのうち出るらしいので楽しみ。
05
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朝風呂入ってあつ森ちょっと触るつもりがイベントが始まってしまってついつい時間が...気がついたら日比谷へ時間通りに行けそうにない!ってことで慌てて駅へ、2回乗り継ぎで4分短縮、
TOHOシネマズシャンテの地下1階スクリーン3に駆け込んで発券、着席したところで丁度本編始まった「ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド」。ザ・スミスが解散した日、デンバーの田舎町の一日...レコード店の店員がメタル専門のラジオ局を乗っ取り、夜の電波にザ・スミスの曲を流させるという話で、熱狂的なファンの女子とその親友グループ、メタルDJと電波ジャッカー氏の交流が描かれる。て話以上ではなく、バブル全盛の日本で80年代に学生時代を過ごした50代のおじさんには、
予告映像で想像したよりも薄い話で、とにかくスミスの曲がかかりまくる以上の楽しさはなかったかなー(選曲は良かったです)。あんなオチでいいのか。
物販がなく、パンフレットも買えなかったのは残念。
04
週末のクリーニング屋自転車往復問題、Lサイズトートバックを
背負うためのベルトを買ってみたりしたんだけど(悪くはないが、イマイチ安定しない)、それなりの容量のフロントバッグにしてみようか...ってことで、
Rockbrosの13L(AS-015)を購入。ハンドルバーを結構占拠するのでライトとスマホフォルダーと干渉しないように装着するのに若干苦労。折りたたみについては干渉なし。今日往復してみたんだけど、ものの出し入れも(楽とは言わないが)問題なし。使えそう。もう一つ買った
トライアングルバッグは、折りたたむと幅が両輪に干渉...。継続使用するか一寸悩む。
02
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他社訪問があったのでスーツ姿で出社、夕方までオフィスで仕事したのち下高井戸へ。そろそろ劇場公開が終わりかけのところ滑り込みでマルク・コリン監督「ショック・ドゥ・フューチャー」
を観る。(
下高井戸シネマでは明日12/3まで)
もともとのタイトルには「une journée particulière dans la vie d'Ana
Klimova(アナ・クリモヴァの人生の特別な一日)」という副題がついてたそうで、まあ、そういう話。インドに行ってしまったボーイフレンドのフラットを借りてるアナが、据え置きのモジュールシンセはじめアナログ電子音楽機材に囲まれてなんとか自分の音楽を創り出そうとするある一日の出来事。とにかくアナログシンセの音で満たされた映画で、舞台である1978年を再現しようという意気は強く感じる(部屋のレコード棚、遊びに来る初老音楽マニアがかけるポストパンク盤...だけでも一寸盛り上がる)。まあ、筋はテキトーな感じだし、主人公にもあんまり共感はできず、前記の副題以上でも以下でもない感じではある。パンフレットに石野卓球と野田努の対談が載っていて、これが面白い。パンフレットは買ったほうがよい。
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