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老後に向けて投資を始めた22年1月も最終日。銀行から帰るところでワイヤーロックを前輪に絡ませてしまってスポークも折れるわで自転車を修理しないといけなくなってしまった。リモート会議の合間に自宅最寄りのロードバイク屋に持っていって相談。預かれるスペースができるまで待ってほしいとのこと。夕方の会議中に、
Norma
Carthyの訃報。家族に見守られて、苦しまずに...とのこと。残念です。
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「悪魔にもらった眼鏡」亀山郁夫、野村文昭
編訳
名古屋外語大学出版会から、
同大学の学内誌が元になった教員の持ち寄り短編邦訳によるアンソロジー。"世界文学の小宇宙"と題した企画シリーズ其の壱、欧米・ロシア編...ということで、著名な作家から(その筋では知られているんだろうけど私には初耳な)作家まで、12の初訳・新訳を収録。時代としては19世紀末から20世紀はじめ頃...書かれた時代背景が複雑かつ文学作品の持つ意味自体も現代とは随分と異なっているので、短編といえど一つ一つの重みや趣き深さを咀嚼するのはエネルギーが要る。ってことで、読了に時間がかかった。奇譚・幻想文学に類するものからシュールレアリスム的、プラトニックな恋愛、人種差別をストレートに扱ったものなど、また女性作家の比重も大きい。最後にチェーホフの小編で〆ることでアンソロジーとしてのまとまりも見事。絵画的な修辞描写、結果的に今で謂う幻想文学な作風が全体的に漂うところは、この時代ならではなのか。
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寺田克也氏がtwitterで絶賛してたのを見てた「音楽」が
prime
videoに出てたので、寝転びながらFire
HDで鑑賞。2019年の映画で当時はかなりの話題だったらしいけど、これは確かに凄い。不良高校生3人組が思いつきで2ベース1ドラムスのバンドを結成、地元の音楽フェスに出演する...ってだけの話なんだけど、バンドやろうぜ!な初期衝動...だけじゃなくて、楽器からアンプ通って出てくる音自体の強度が完璧にとらえられてる。
まるでCANじゃん!な音に主人公の声優が坂本慎太郎つう、キャスティングも神。てとこは散々語られてると思うんだけど、私が一番驚愕したのは"歩く"画のリアルさ。"歩く"動きをこれだけ表現できてるアニメーションって見たことないわー、と思ったらロトスコープを使ってるのね。あの"歩く"感が会話や情景の絶妙な間を際立たせてる。
そのまま
kindleで原作完全版を購入、大橋裕之を初めて読む。映画は原作の完全な映像化だと改めて納得。粗い線だけど、キャラのポージングや構図は無駄なく説得力強い。「音楽」前の短編3本も収録されてて、どれも映画に膨らませられそうな完成度。この線だから成立するのよなー。勢いで、限定版BDと古美術のCDをポチる。
[
2020.12、encor掲載の監督☓劇伴対談]
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昨年後半から
谷口ジロー選集が刊行され始め、今年に入って、坂口尚
「石の花」全5巻、
大友克洋全集の第一期刊行まで始まった。大友全集は広告もバンバン打ってて講談社も相当な力の入れ様。当然のように何れも揃えるわけですが、まずは大友克洋全集8「童夢」。プラスチックカバーの高価装丁、扉絵・カラーページ復刻の完全版で2,970円也。ちょっと覗くつもりが、一気に読んでしまった。今読んでも改めて凄え。とにかく漫画に(というか映像含めた可視化メディアに)おける物理表現の究極じゃないすか。ストーリーとしてはホラー映画にインスパイアされての...ということで、その辺は初期から一貫してるのね、なんてことを巻末の本人解説で感じたり。やっぱ動かす方にいかないで紙とペンでもっと続けて欲しかったなあ...ってまだ最初の1冊で行ってちゃ駄目かw
第一期11巻で、全四期41巻みたい。アニメの絵コンテも全部出しちゃうってことかなー(初回2巻のもうひとつは「
AKIRA
ストーリーボード1」)、そこまで求められるのは正直ツライ。漫画全集でよかったんだけどなー。
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なにか美味しいものでも食べたいねと長女と数日前から話ししてて、そういえば最近がっつりアイス食ってないねーという会話から(コンビニ・スーパーで仕入れたものが冷蔵庫には常備されているけど、そういうことではなく...)、ジェラート食べに行こうという話に。午後遅くに家出て
銀座のVenchiに行ってきた。ボローニャ空港で毎回出張者とフランクフルトへの帰りに食べてたのを懐かしみつつ。長女も満足してくれた様子。夜は久しぶりにTV独占して「
オリバーな犬」を観る。
コレ3話で終了なの?「DUNE」かよ!
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出社して社長との月令ミーティング。対面でということだったので、年初だからかなあ...と思って臨んだら、4/1付の人事異動内示。レスポンシビリティーがワンランク上がるとのこと。実感わかず。自分はいいんだけど、後任人事その孫人事と玉突きが大変。
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久しぶりに音盤の話。21年に出た新譜は殆ど聴いてない...というか、昨年家にあるCDを処分し始める以前から購入意欲はめっきり減衰してしまってる私ですが、Internationl
Anthemはチェックしている。てことで、Jeff
Parkerのソロギター・アルバム、これがとても好かったので、久々に書きたくなったという次第。"La
Jetée"を最後に持ってきているからというわけではないんだけど、ミニマルなベッドルームレコーディングとスタジオワークで作られた音は、Tortoiseライクでずっと繰り返し聴き続けられる。このレーベルの昨年リリースだと、
Irreversible
Entanglementの新譜も好かった。シカゴに居たら色々観れるんだろうなあ...と想像しながら
bandcampから新譜の連絡を楽しみにしている。あと定期観測中は
Hubroに
White
Lab Recs。いや、こうしてみるとダウンロードではマメに買っているのか...。
[
2017年「The
New Breed」リリース来日時のインタビュー]
10
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「ゲーマーが本気で薦めるインディーゲーム200選」赤野工作・他
編
ライター、ゲーマー達5人による"インディーゲーム"の紹介本。赤野工作が選者に入っているので入手。タイトルまんまな1ページ1ゲーム(スクリーンショットも掲載)でゲーム紹介する新書本。長女がゲーム好きなので、こんなんあるけどどうよ?ってというところも少しだけ。実際知ってる(というかハマってた)ゲームがいくつか収録されてたみたい。私はといえば、「
Into
The Breach」というストラテジーゲームが面白そうなんで、Switchでダウンロード。ここのところ、結局"あつ森"しかやってない...つか、日々ほぼ空き時間はルーチーンと別荘作りしかやってないからなあ。これはこれで一日振り返ると虚しいので、少しは目先を変えないと。
09
快晴。なので、高尾山。10時20分過ぎに高尾山口着で、六号路を登る。6日の降雪の跡は殆ど残っていなくて、稀に凍結がある程度。11時半には山頂。人は多い。シモバシラがあるかな?ともみじ台裏に行ってみたけど、陽気が好いせいか全く見当たらない。本道との合流地点からもみじ台に帰って、富士山をパチリ(最近はカメラを持って行くことなく、iPhoneで撮るのみ)。五号路から稲荷山コースで下りようかと思ったんだけど、分岐が工事中で通行止めになっており、結局六号路の終点分岐に戻る。そこから三号路、琵琶滝へのコースで下山。11.08km、3時間、消費1,513kcal。紅葉屋でいつもの焼き栗買って、帰宅。長女に、堀口珈琲で合流を持ちかけ、遅い昼食はケーキと珈琲。一度帰宅して、二人してドーナツ買いに徒歩で柴崎の
ポンチキヤ、晩飯に国領駅のモスバーガーに寄って1時間半ほどの散歩(?)。一日歩いて、股関節と膝が少し痛い。
07
5日から仕事始め。昨日の都内降雪で、新年初出勤の今朝は小田急線ダイヤ乱れ(というか千代田線のトラブルが元らしい)で電車は激混み。10時からの会議にぎりぎり間に合う。夜は直下の部長2名と4/1付組織改編の人事異動の相談から新年会。このレベルだと話は合うのよな。
03
昨日から1泊2日で宮崎へ帰省。老父が自動車事故(コンビニの駐車場でこすった程度だが加害)を起こしていたことがわかり、免許返納を説得するもうまくいかず。今年中にはなんとかしなければ。
01
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「破綻の戦略」高橋博史
22年の1冊目。副題は"私のアフガニスタン現代史"。元アフガニスタン大使の著者は、カーブル大学留学からパキスタン大使館、ウズベキスタン大使館、国連など一貫して中央アジアでの外交キャリアを歩んできた方。本書では、70年代後半のカーブル留学中に起こったクーデターから、ソ連の侵攻とムジャーヒディーンによる反攻、ソ連撤退後の軍閥割拠...からのターリバーンの登場と快進撃、そして9.11、マスード司令官暗殺。最後に中村哲医師にも言及して振り返る40年。アフガニスタンの現地に居た著者ならではの生々しいエピソード、主にパシュトゥーン族の宗教倫理、死生観に対する洞察、その語り口に...いやアフガンの人々の個性と連綿と続く苦難の歴史に惹き込まれてしまう。殊に後半のビン・ラディンとターリバーンの関係、マスード暗殺の時系列には驚愕。昨年の前政権崩壊がどういう歴史の繰り返しなのか...。見方が大きく変わった。
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