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Next Month09 '20
27
土曜日(26日)の夕方に宮崎入りして、父が仏壇買うのをサポート。ついでに母方の墓参り。JAL最終便で東京に戻る。

「筺底のエルピス3-狩人のサーカス/4-廃棄未来」オキシタケヒコ
2巻続けて読み終わった。前巻は、鬼退治譚から人類組織間抗争に移り、新章突入でのこの2巻で主人公たちが属する日本の鬼退治組織"門部"の崩壊から逃走...一人ひとり斃れていく様がずっと続いていくという救いのない話へ。その裏で、登場人物たちが3巻序盤で惨殺された男の仕掛けた頭脳戦に何らかの役割を担っていることが示唆され、その謎を引っ張ったまま、閉じた時間を開放する、その"捨環戦"という闘いの行方は...凄まじい終焉と解決へ。あまりに哀しい最後は、新たな時間・ストーリーの開始に繋がるんだけど、自分はもうここまででいい気がするので、一旦終了。アニメ的というかラノベ的というか、登場人物のエッジが肌に合わないので。
22
「マーダーボット・ダイアリー(上)(下)」マーサ・ウェルズ(中原尚哉 訳)
四つの中編連作を2巻にまとめたもの。自己をハッキングして自律可能になった警備用アンドロイドが一人称で語る冒険譚。内省的で、ドラマシリーズおたく...ベイリーのロボットものだったりG・R・R・マーティンの「タフの箱舟」だったりを彷彿とさせるところがある主人公。徹頭徹尾の一人称も面白いが、契約と規則で縛られている世界観というか社会観も現代的で興味深い(おもしろい)。AIにドローンが普通に小道具として使われるところも、サイバーパンクも過去のもの...という感じだし、非シリアスな雰囲気の中にダイバーシティがさり気無くテーマになってたり、モダンなスペースオペラは確かにいろんな歴史を経てここにあるのだなと感慨深い。あまりに今日的な気もするので("フィード"や"ネット配信ドラマシリーズ")、10年後には古く感じるような気も。2巻目巻末の渡邊利道氏の解説もロボットSF史のサマリーとして面白いので、お薦め。

四連休は、だらだらと本を読んでるうちに過ぎてしまった。
20
「筺底のエルピス2-夏の終わり-」オキシタケヒコ
去年増刷になったみたいで、ようやく...というか、表紙画に一寸引いてて、いやこれどういう展開?と思って躊躇してたのもある。前巻読んでから時間たってるので、設定を思い出すのに少しかかったけど、ラノベ風の学園モノテイストを挟んで、その件も後半の怒涛の裏切りへの伏線という展開、終盤で明らかになる"夏の終わり"の意味と、風呂敷の大きさ。ドライにキャラを使いきってるところも巧い。早速3巻目をポチる。

母が亡くなった寝室の清掃は無事終了し、脱臭も上手くいったのではないかとのこと。お寺に四十九日法要の予約を取って、取り合えず今回やるべきところは終了。
19
福岡では朝から現場の特殊清掃。今回床清掃と脱臭、ベッドの撤去を依頼。壁クロスの張替えもよくあるらしいけど、父がまだそこまではやれないということで、見送った。8:30開始で11:30には終了と、弟から連絡。警察が現場にラップを貼ってくれていたおかげで臭いの拡散をかなり抑えれてたみたいで(実際一昨日宮崎から恐る恐る戻ってきたときは全く意外なほど臭いはなかった)、清掃のためラップをはがすとかなり臭いがあがってくるとのこと。脱臭は24時間に変更。

JALグローバルクラブのFive Star特典の連絡。生涯100万マイル越えたのは去年だったと思うんだけど、ようやく届いた。マイル有効期限の撤廃と家族へのマイル継承は嬉しい。
18
備忘のため、先週末からの経緯を。
11日(金曜日)の夜に福岡入りして、出張ですでに博多にいるWと合流、翌日(12日)駅近くでレンタカー借りて週末過ごす古湯温泉へ(途中で太宰府天満宮に寄って)。宿で食事後、温泉入ってTV見てたら父から携帯に電話が入る。母が亡くなったと連絡。朝から電話に出ないため、夕方宮崎を出て福岡の母が独居しているマンションに行ってみたら、亡くなっていたとのこと。救急車を呼んだとのこと。Wに断り、佐賀から福岡へ。23時過ぎに到着すると、警察が来て現場検証中。最後に検死医が来て確認、皆帰ったのは1時過ぎ。この間、宮崎の葬儀社に連絡、状況を伝え、葬儀は宮崎で行う段取りを始める。兄弟間で連絡できるLINEグループも開設。13日(日)、まず佐賀に戻って温泉宿泊を中止したWをピックアップ、福岡までトンボ返りしてレンタルカーを返却。10時半過ぎに大阪から次男到着。検死医にお願いして正午過ぎに検案書を入手。宮崎の葬儀社が手配してくれた福岡葬儀社の到着が13時。ベッドに安置していた(母は寝室で倒れていた)遺体を棺に移すところで間に合った三男を入れて、家族で霊柩車へ運ぶ。宮崎の斎場まで移動。霊柩車には自分が乗り、家族(父と弟二人)は父の車でゴミなどを片付けたのち追いかける格好。途中トイレ休憩だけで黙々と宮崎まで移動、斎場着17時。宮崎の葬儀社の担当氏(昨晩から連絡取り合ってた方)と、手続き葬儀の段取り打ち合わせ。お寺、火葬場とその場で連絡、15日(火)には火葬できそう。兄弟で斎場に泊まり、家族のフライト・宿の手配、会社への連絡等。14日、ほぼ身内だけの慎ましい通夜。コロナ禍で宮崎県内厳戒態勢につき、呈茶も通夜振舞もなし。先立ち、自分と弟の家族も東京から到着。15日(火)の11時過ぎから葬儀。正午半過ぎに出棺、火葬場へは親族(父と息子とその家族)のみ。13時半に点火、15時に遺骨を拾う。お寺へ向かって還骨法要。自宅に帰ったのは16時。
17日の朝に葬儀社のアフターサービス担当の方と打ち合わせ、それから福岡へ移動し(約4時間)、夕方に前日連絡していた特殊清掃の委託先と打ち合わせ。自分は、あとを弟達に任せ21時福岡空港発で東京へ戻る。今朝から仕事に完全復帰するも(テレワークですが)、合間に特殊清掃委託先との見積もり発注やり取りはメールで(リモートワークのお蔭です)。福岡では次男が付き添い、行政関係の手続き(主に健康保険・年金の停止関係)、母の郵貯口座の凍結・解約の段取りが進む。

通夜葬儀の準備をしながらも合間で仕事をしていたり、木曜日にはもう色々打ち合わせとかにも出始め(今日は終日会議)してたんだけど、突然あちら側に行って死と向き合う濃密な時間から、現世の特にビジネスの世界に戻るのは相当なストレスを実感。こういう時は、仕事は放っておいて1週間しっかり休んだ方がよい。母の不在もまだ十分に受け入れられてないけど、それ以上に死と向き合う独特の時間の影響から全然抜けられない。
それから、今回学んだこと、其の一。検案書→死亡届(住民登録または戸籍の登録があるところでできる)→火葬の手配開始、の順番なので、検案書を可及的速やかに手に入れるのがスケジュール確定に大事である。其の二、住民登録していないところで火葬する場合は費用がかかります(少なくとも宮崎市は市民の火葬は無料)。其の三、意思決定に関する者の間でのLINEグループ開設は、必須。調整がかなり楽になる(父/判断能力を喪失している者/を入れないことが肝要)。それからね、今回コロナ禍で宮崎県下が感染に相当神経質になっていたおかげで、祭儀自体はシンプルに短時間で進みました。正直、それは助かった。何から何までイレギュラーな中、「家族葬のファミーユ」様には本当にお世話になりました。
06
「タタール人の砂漠」ディノ・ブッツアーティ(脇功 訳)
1940年刊のイタリア現代文学の古典...ということです。岩波文庫2013年第一刷で2019年には第十刷...てことはちゃんと読み継がれているということなんだろうなあ。"タタール人の砂漠"と呼ばれる山岳地帯の荒野を前にした古い砦(実は戦力外)に赴任した新任将校が、最初こそ直ぐにでも故郷の都市に帰任を切望するも、いつしか何も起こらない砦の生活に馴染み離れられなくなり...。風化していく時間、そして死のイメージ。神秘的な雰囲気ながら宗教的なモチーフを感じさせず、むしろジム・クレイスやフリオ・リャマサーレスを彷彿とさせるモダニズム。"北の国"との国境...という描かれる景色にドロミテを思い浮かべてたら、ブッツアーティはドロミテの生まれなのだとか。1976年に映画化されているらしい
02
島造りは奥が深い。 竹林の奥に隠れ宿のような場所を作ってみたものの、やっぱり過剰な気がする。置いては除き、生やしては植えなおし。まあ気長にやるのである。

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