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「紙の罠」都築道夫(日下三蔵
編)
日活アクション映画「危ないことなら銭になる」(宍戸錠
主演)の原作になった...ってのは充実した巻末解説で読後に知った。映画では、原作の近藤&土方ダブルヘッドを近藤独りに絞ったみたい。オフ・ビート・アクションを狙ったと作者自身も書いているが、連載だったこともあったのか、ギャグのキレは続かず("ハップ&レナード"みたいにはならないね)、登場人物たちの駆け引きを近藤一味の行動中心に追いかけるだけ...で結局アクションシーンで大団円という、文字で追うのは長く感じてしまった。"続きは道を”(by高信太郎)まんまな話。近藤&土方シリーズということで収録された短編「NG作戦」は、コンパクトにまとまってテンポも好く、短編シリーズにしたらよかったんじゃないかな。
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ここのところ出足が遅くなってきていたので、今日は9時半過ぎ家出て、高尾山口11時前。
5年半ぶりの南高尾→大垂水峠14:30→城山15:16→高尾山16:12→6号路下山で高尾山口までぐるり一周到着17:10。快晴、春の風で杉林は轟々と鳴り、この天気でもそれほど混まない南高尾歩きは気持ちよいが、今日は花粉多かったらしく山頂で撮る富士の上に輝く太陽は花粉光環ばっちり。大垂水峠の崩落迂回ルートは判りにくかったな。圏央道の路肩を歩いて数メートル。書いといてくれたらいいのに。
19.03km、6時間14分、消費3,047kcal。
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「ワン・モア・ヌーク」藤井太洋
2020年3月6日から11日までの、テロリストと警察×IAEA査察官の攻防。ポスト3.11小説の最右翼(そこにフィクションはないという意味で)。「太陽を盗んだ男」×「シン・ゴジラ」っていっちゃうと著者に悪いと思うけど、しかし入念にリサーチされて書かれた核テロの物語は、逆に綺麗にかつ論理にまとまり過ぎているという感想。主要登場人物がそれぞれ理で動く人々なので(藤井太洋らしい)、感情移入しやすいんだけど破綻や居心地の悪さがない。今日起こっているコロナウィルスのアウトブレイクや、政府・機関の機能不全が、フィクションを越えてしまっているので、物語がリアリティを欠いてしまってるという...タイミングの悪さが残念(作者のせいではない)。ウィグル、シリア内戦、東京オリンピック、最新のエンジニアリングなど、世界がディテールで繋がっている様を描くのは面白いが。
13日:フランクフルト→ロンドン→ケンブリッジ、14日:ケンブリッジ→ロンドン→、で夕方の東京羽田着。エコノミークラスはツラい。もちろん機内はマスク着用。
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「太陽の帝国」J・G・バラード(山田和子
訳)
原題"Empire of The
Sun"、初出は1984年。去年新訳で文庫が出たので、この機会に。スピルバーグ監督、クリスチャン・ベール主演での映画化は1987年。バラードの自伝"的"小説でブッカー賞候補にもなったらしい(というのは本書の解説で知った)。上海で幼少期を過ごしたバラードが、太平洋戦争開始により外国人収容所に家族で収監された経験を"もとに"書いた、世界大戦。死と死体、飢餓、水、蠅、人と人々、戦争への熱狂と航空機。詰め込まれている雑多多様なモチーフや断片にバラードの作品のエッセンスがすべて含まれているよう。読後残存するイメージに、伊藤計劃("屍者の帝国")も思い浮かぶ。
東京成田→フランクフルト。
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4/1付の大組織改編関係でバタバタの慰休取得推進日(会議入れるな)、夕方そそくさと会社を出て青山はブルーノート東京。TortoiseのTNT全曲再現ライヴ+グレーテストヒッツの2本立て。1stセットのTNT、再現ではなくて別物ですな。今の俺たちが演奏したらこんなことできちゃうけどどーよ、な変態アレンジ。2ndセットのグレーテスト...も、結構粋な選曲だったような...でも後半はいつものパターン。Senecaは演奏らなかったのよねー。
ShureのMV88を使ってみた。なかなかよく録音れてるんじゃないの。因みに今日のセットは公式配信されるらしい。
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高尾山口11:56→高尾山頂13:00→城山13:57→小仏峠14:22→景信山頂14:47→明王峠15:55→陣馬山16:35→和田峠17:13→陣馬高原下バス停17:55。今日は出足がかなり遅くなったので、まき道縛りでさくさく。一丁平の先で作業道に迷い込んで少しだけ藪漕ぎ合ったりもしたけど、快晴の下の山歩きは気持ちいい(ここんとこ天気に恵まれなかったし)。景信山から先は稀にすれ違うのみで殆ど人影なく、静か。陣馬山からの下山も膝を庇って和田峠経由。お蔭で暮れの空にかかる赤く大きな満月を拝めた。
20.31km、5時間57分、消費2,854kcal。
02
Andy Gill
Jan 1, 1956 - Feb 1, 2020 (64)
A gitarlist of "Gang of Four"
[NME.com
|
The Guardian |
BBC news]
この間の「Entertainment!」全曲演奏ツアーも行かなかったけど、バンドは「Solid
Gold」で終わったと思ってるけど...ポストパンク三大ギタリスト、ジョン・マッギオークに続いてアンディ・ギルも逝ってしまった。
01
QSF 関東OB新年会。 35年前の第一回関東OB会と同じ店で、値段は当時のママとの証言あり。
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