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雨上がりを
ドイツ映画博物館まで自転車で。
「2001年宇宙の旅」50周年展。常設展を覗いて(これも結構面白かった)、(日本でいう)4Fの特別展示を1時間ちょっと観る。小さい博物館なので、展示の規模はそれほどでもないけど、ツボはキチンと押さえている感じ。スターゲートシーンのコンセプトスケッチとか、キューブリックのクラークへの正式な依頼状とか...模型や宇宙服なども勿論。物販そっけなく、もうちょっと頑張ればいいのに。メイキング本、ハリー・ランゲの画集は欲しかったけど、嵩張るので今回は断念。買いにもう一度出向くつもり。
GW休暇で日本に帰ります。
28
23日、24日と年度初めの営業会議、25日は部長二人と現法今後の行く末の重い話をしたのちに夕方からデュッセルドルフ、26日午前に欧州現法の社長会なるものに参加、午後に事務所に戻る。昨日(27日)は会議が7つ、晩メシはベトナム人H嬢の誘いで以前行ったハウプトヴァッヘのベトナム料理で満腹、再度会社に戻って残り仕事を片付け帰宅は10時過ぎ。今日はクリーニング屋に出してたジャケットを受け取りに出ただけで、Youtube見ながら(つかほぼラジオ番組があがってるのを流しながら)呆けて過ごす。
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「遥かなる星(1)パックス・アメリカーナ」佐藤大輔
約1年前に52歳で急逝した作者の未完シリーズ復刊第一巻。架空戦記モノには手を出さずに来たので、初佐藤大輔。敗戦後の日本での架空の宇宙開発史初期を、戦中から60年代始めまでの群像劇として描く。日本だけでなくソ連をも主舞台に、ノンフィクション風宇宙開発史に加え、国際政治や軍事への明晰かつ端正な洞察を折り込みながらサクサクと話が進む。本巻終盤の対潜戦の緊迫感、そしてキューバ危機の命運で次巻へ...というわけで、三巻まで(既刊は今のとこ二巻まで)ポチりました。面白い!
2月の人間ドッグの際に勧められた血圧計を買ってみたので(オムロン)、早速使ってみる。時差ボケの早朝とはいえ、108-146mmHgって、高いよね。どうしたらいいのやら。
21
フランクフルトに帰ってきたら気温26度C。初夏の陽気。結局アップグレードは成らず、エコノミークラスだったけど、日本発便の食事、美味し。
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「ニューロマンサー」ウィリアム・ギブスン(黒丸尚
訳)
新装版。ほぼ30年ぶりの再読。クラッカーを主人公に謎の黒幕が仕掛けるサイバー攻撃を描く...って書くと、今でこそ一般的な近未来SF設定だけど、AIがフィクションでなくなった今読んでも30年間のギャップを殆ど感じないのが凄い。ビート風の言葉の奔流が、電脳空間とジャンクなテクノロジー世界をイメージで提示しまくってるんで、科学技術部分に突っ込みどころがほぼ浮かばないのが恒に新鮮であるコツなのか。シンギュラリティまで行ってしまえば、過去のモノになってしまうのかもしれないけど。ここからすべて始まったと言っても過言ではないし、一周して今読むべき一冊なのかも。("ダブステップ"も一周回ってきたしね)
15
13日夕方発のフライト(マイルでビジネスクラスにアップグレード、機内で「バーフバリ」と「嘘八百」に仕事...で殆ど眠らず)、成田着14日午後、夕方4時半には狛江の自宅着。夜半に目が覚め、溜まってたamazon.jp購入CDの山をリッピング。夕方近くまで眠って、散髪。
14
10日夕方着の出張者御一行をお迎えして、翌日から2日間の会議(正味1日半で終了)。面子を変えて会食続き。会社近くのポルトガル料理屋のおねえさんがメッチャ可愛いと駐在員騒然。今晩はザクセンハウゼンでドイツ飯。昨年採用したQAのH女史とゆっくり話すうち、鳥好きであることが判明。飼ってるオカメインコの話になると、まあ楽しそうに喋るんだ。
09
5日(木)からイースター休暇でルーマニア、元英国支店長のPJとその内妻の旅行に同伴させてもらう。この日は午後2時頃にブカレスト着で一泊。6日(金)は、朝早くブカレストを出て車でシナイア修道院(Mănăstirea
Sinaia)→ペレシュ城(Castelul Peleș)→ルシュノヴ(Râșnov)泊。7日(土)、ブラン城(Castelul
Bran)。夜中にルシュノヴで東方教会のイースター行事に参加。8日(日)、ブラショヴ(Braşov)観光→ポイアナ(Poiana)リゾート散策→ルシュノヴ泊。んで今日9日はブカレストに戻り、議事堂宮殿を見たのちランチ→空港に送ってもらい→40分遅れの夕方便(結局飛んだのは19時過ぎ)でフランクフルト。
仔羊肉とポレンタ(玉蜀黍粥)、揚げ物系甘味で体重・腹囲が増えまくってる気がする。スープやシチューメインで過ごすのが正解だと思います(もし次回があれば)。共産党独裁崩壊後30年...まだ乗り越えられてない感じが観光者としては面白い。そういう意味では今が旅するべき時なのかもしれないルーマニア。
02
ぼちぼち起床し、荷造り、チェックアウト。10時半のICEで中央駅発、14時47分フランクフルト中央駅着。晴れて暖かい春の日差し。
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今回の旅の裏テーマは、ベルリン旅行でミエヴェル「都市と都市」を読むことだったんだけど、帰宅後に終盤を読み切り、無事読了。ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞、ローカス賞、クラーク賞に英国SF協会賞の5冠に輝く、ミステリー小説(原書は2009年刊/邦訳は2011年)。
TVドラマ版いよいよ放映開始つうタイムリーなニュースもあり、積読から発掘して今回の旅の友に(片道4時間なんで)。二つの時間線に重なって存在するかのような架空の東欧都市を舞台にした殺人事件...という読んでても混乱する設定を使ったトリックだけど、筋自体は正統派..「
ユダヤ警官同盟」に似てるが、その点が異なる(ミエヴェルにしては読み易く感じたのもそれが理由かな)。まだ寒いベルリンだし、昨年後半の東欧各都市旅行のお蔭で、雰囲気も実感湧きながら楽しめた。[
BBC2のTV版予告編...見る限り完璧にイメージ通り]
01
ぼちぼち起床、シャワー浴びて着替えて出かけると、雪が吹き荒んでいる。ポツダム広場駅から
楽器博物館(
Musikinstrumenten-Museum)。楽器の変遷が進化論的で面白い。単純に構造の変遷ではなくて音楽の在る環境を考えれば適者生存が見えてくるんじゃないか...なんてことを考えて観て回ってると楽しい。また電子楽器の展示が一角にあり、往年の名器(プロフェットやe-mu、メロトロン、ムーグなどなど)に独り興奮。→
絵画館(
Gemäldegalerie)では、主に17世紀の膨大な宗教画や肖像画を見てるうちに楽しくなってきて、結構長居をしてしまう。展示の仕方も巧いんだと思う。「金貨を量る女」が印象に残る。→"未開封写真の展示"という変わった小展示を覗いたところで、燃料切れ。上階のレストランでスープとケーキをかき込む。→
工芸美術館(
Kunstgewerbemuseum)。多層階での展示は、MoMA風の工業製品から陶磁器、彫金、織物、服飾に至るまで網羅的で、特に西欧意匠への東アジアの影響を巧く示してるところが面白い。→ポツダム広場に戻り、Sバーンでオラニエンブルグ通り(Oranienburger
Straße)下車、
KW現代美術館(
KW
Institute for Contemporary Art)。二つのインスタレーション展示をやってたんだけど、期待外れ。→中央駅から歩いて10分ほど、(旧)
ハンブルガー駅(
Hanburuger
Bahnhof)に着いたのはほぼ5時。メッセージを突き付けてくるインスタレーションもあれば、現代彫刻の展示もあり。6時の閉館時間まで観て回る。→何処も6時で締まってしまうので、博物館・美術館巡りは今回ここまで。宿に帰って、晩メシはバーガー。昨日今日の記録をこうやって書いて、おしまい。
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