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2008年9月'08.08
31
TVでずっとCSIをやってるので、一日中CSIを観つつ、合間に先日の旅行写真整理、娘が昨日完成させたレゴ家など並べて遊んだり(かかる事情につき、連続殺人事件モノ)。そんな日曜日。明日はLabor Dayでお休み。
29
「SCARDOWN -軌道上の戦い-」 エリザベス・ベア(月岡小穂 訳)其の弐「SCARDOWN -軌道上の戦い-」。前巻で「骨太な...」なんて書いたけど、例えば、登場人物がコーヒーメーカーで淹れたコーヒーをカップで飲んでるシーンで「無重力だから上も下もない」なんて記述が出てくるあたり、基本的にSF的なセンスは無いみたい。むしろ、ハーレクイン的な緩い展開から一転後半シビアに転回させるアザトさはコニー小母さん的。ガジェットの使い方が堂に入ってるんでSFっぽい...つかSFだけど。さて最終巻、落し前どうつけるか一寸期待。
27
「HAMMERED -女戦士の帰還-」 エリザベス・ベア(月岡小穂 訳)エリザベス・ベアHAMMERED -女戦士の帰還-」、サイボーグ士官ジェニー・ケイシー全三巻の壱。これが、予想に反してなかなかの佳作。ちょいシリアスなバイオニック・ジェミー系スペオペを想像してたら、骨太なサイバーパンク系SFじゃないですか。話の組み立ても巧みで、手札の数も捌き具合も処女長編とは思えない。一寸した細部の書き込みも効果的。これから更に面白くなりそうで続巻愉しみ。
25
「ノー・カントリー」 コーエン兄弟コーエン兄弟「ノー・カントリー」、昨日DVDで鑑賞。確かにシガー役バルデムの怪演が支配的に違いないが、彼の機能/意味/位置づけ自体は比較的わかり易く、むしろそう多くない出番でタイトルを背負うトミー・リー・ジョーンズの役憑振りに痺れる。しかしこの救いの無さは、この間観た「履歴」とは対照的。

1TB NAS導入にあたって、デスクトップPCのUSB WiFiアダプタを11n対応に換えてみた(ルーターは既に11n対応)。平均で240Mbpsくらい出てて驚く(11gだと50Mbps程度)。これで快適バックアップ...の筈。
24
「クレギオン(5) タリファの子守歌」 野尻抱介クレギオン5「タリファの子守歌」。話自体は実にあっさりしていて、ものの数時間で読めてしまう手軽さが惜しい...ってのは、昼夜境界線に出現する巨大な砂嵐、それに沿って動く移動都市なんてアイデアをじっくり味わう間もなくするすると話が進んでしまうから。このシリーズ、OVA映像化、DVD得点に野尻氏と監修専門家のコメンタリーなんて形がベストじゃないかなあ。
23
「斧」 ドナルド・E・ウェストレイク(木村二郎 訳)ウェストレイク」。製紙会社をリストラされて2年になる男が、職を得るため殺人に手を染めていく...という話。ランズデールのような喪失・再生話(ハードボイルド)ではなく、閉塞した状況の中、普通の人間が壊れていく過程を淡々と(でも緊迫した展開が一気に読ませる)綴っていく。どう落とすかなあ...と終盤ハラハラ、んでも、まあ一番無難..でもそれなりに意外性もありで、流石に巧者。この間読んだ奴がイマイチだったんで続けて買うか躊躇してたんだけど、もう何冊か追っかけてみますかね。
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「Working Man's Cafe」 Ray Davies1「CM Works ON・アソシエイツ・イヤーズ」 井上鑑2「CM Works ON・アソシエイツ・イヤーズ」 樋口康雄3「CM Works ON・アソシエイツ・イヤーズ」 市川秀男4「Guitar Blues」 内田勘太郎5「mUtoPIA」 Jeff Coffin Mutet6「Chosen Lords」 Aphex Twin7
「Rolldown」 Jason Adasiewicz8「Transatlantic Ping Pong」 Glenn Tilbrook9「floating pupa」 Pupa10

前月漏らした(1)を挙げとかなきゃ。モダンライフとロックンロール、デイヴィス小父さんカッコ良過ぎっす。で、今月はON企画の作家別CM音楽集を入れっ放しの車載CD。語義的にコレこそポップミュージックな訳で、収載のインタビュー共々愉しませて頂きました。聴き返してるうち良くなってきたのが(8)。ヴァイブ奏者リードのクインテットで、ドルフィー的60年代モダンジャズ...ってのがシカゴ中堅シーンの手本となってるのが良く判ります。新しさは全然感じないけど、好きなものはしょうがない。(10)、ユキヒロ周辺のサンプラーってな感じかなあ。原田知世は要るのかいな。それより勘ちゃん、やっぱり歌は誰か入れた方が...(5)。
21
二学期始まる。
19
亀氏の帰国準備その後病院側で英語版の日本検疫手順を入手してくれてたりして、今回も的確なアドバイスを頂く。農水省の指示(日本語版)には"抗体価検査用の血清採取は、2回目の狂犬病予防接種と同日でも可..."の旨書いてあるんだけど、実際には、抗体価検査サンプルは接種後10日以上経過して採取が一般的。てことで、今日は2回目の接種のみで血清採取は9月初めということに。延期続きで悪いなあ、亀よ。
18
お昼の無料コンサート企画"音響建築"、今日はThe Ex w/ Getatchew Mekurya。The Exのパンクジャズに、Mekuria翁のエチオピア旋律と大らかなキャラが不思議ととても良く合う。おっさん(&おばちゃん)パンクス達の弾けっぷりも愉しいけど、三管...特にザヴィエ・シャルルのアヴァンギャルドなクラリネットが面白かったす。この路線、一時期のブレイブコンボみたいでかなり好きかも。

The Ex w/ Gatachew MekuriaGatatchew MekuriaThe Ex w/ Gatachew Mekuria
17
「アポカリプト」メル・ギブソン監督胡散臭さの割に評判良かったので一寸期待してたメルギブ監督「アポカリプト」。「コナン・ザ・グレート」なヒロイックファンタジー路線で徹底すれば良かったのに、オチがアレでは頭悪過ぎでは...。話の流れも映像のスピード感も申し分なかっただけに、勿体無さ過ぎ。こういう映画の場合、最低限の歴史的考証はマナーだと思うなあ。
16
夏期休暇(2)11日にヴェガスでRV貸りて12日フーバーダム経由グランド峡谷→13日モニュメント谷→14日アンテロープ谷からパウエル湖→15日ブライス峡谷行ってザイオン国立公園→今日RV返却後シカゴ戻り...と、砂漠と峡谷巡りを堪能(究極のアンビエント体験ですな)。RV旅行が夢だった娘は手放しで「愉しい!」と絶賛、父は連日の長距離運転でしっかり痔になりました。→Flickr
10
「第六大陸(上)」小川一水「第六大陸(下)」小川一水今頃ですが、小川一水第六大陸」全2巻。ゼネコンによる月面建設話が骨格の上巻がやはり面白い。その線を追求した方(吉村昭風というか)が好みなんだけど、さすがにそういう地味な話ではなく、いろいろイベント起こるし色恋や家族ドラマも絡んで結構盛りだくさん...かと言ってヤリ過ぎということはなく大団円まで上手く纏まってて飽きさせない。同じ近未来宇宙モノを描かせても、谷氏と対照的なのが面白いね。
09
マイクロチップ挿入後の予防接種から1ヶ月が過ぎたので、抗体価検査用血清採取と2回目の予防接種のため病院へ。事情を話したところ輸入検疫の専門家がいるから相談して...とのこと。書類整備とか$200で全部やってくれるらしいし、試料の検査施設への送付なんかも専門の人が居るとか。日本の規則も良く知ってる様子。いやー良い病院じゃないか。
で、今日の血清採取、施設が明日は休みなんで検体受取りができない筈...ということで、再来週にアポ取って出直すことに。亀氏には怖い思いさせただけになってしまった。申し訳ない...。
07
CowoniAudio7が届いたので、早速弄って遊んでみた。やっぱ、管理ソフト立ち上げずとも直接フォルダ/ファイルをD&Dでプレーヤーに入れるだけってのは楽で良い。見た目も細部の作りも相変わらず一寸安っぽいが、機能優先てことで(Flac対応ってのは選択肢があまりない)。
04
「サリバン家のお引越し - クレギオン(4)」 野尻抱介クレギオン4「サリバン家のお引越し」。相変わらずサクサク読めるなあ。実際、全編これハードSFな訳で、この読み易さは奇跡に近いよね(野尻氏作品全体に言えることで、奇跡じゃなく実力な訳ですが)。飛浩隆氏の本ハヤカワ版巻末解説がその辺分析してますけど。
今回は、宇宙時代の引越しについて、物流業に関する含蓄も一杯で愉しませてくれる。コンテナ積み下ろしの所作だけでも十分緊迫した話作りが可能。まあ、最後はドンパチも出てくるんだけど、所謂スペオペな前作より地に足付いたこの線の方が俄然面白い。

Pritzker大テントシカゴ当局支援各ライヴハウス主催の「音響建築」なるランチタイム無料コンサートイベントが開催されてるんだけど、今日はTortoise!!ってことで出動...しかし94号が弩渋滞で全然間に合わず...12時15分開始なのに現場到着は1時という為体。雨降ってたし、もう無理かと諦めてたんで、終わり30分だけでも観れて良かったとしよう。もっと頻繁にシカゴでも演奏ってくだされ。あ゛ー滅茶悔じい゛。

Doug McComb/ Tortoise @ Jay Pritzker Pavilion, Chicago Dan Bitney and John McKentire/ Tortoise @ Jay Pritzker Pavilion, ChicagoJaff Parker/ Tortoise @ Jay Pritzker Pavilion, ChicagoJohn Herndon/ Tortoise @ Jay Pritzker Pavilion, Chicago
03
娘がアニメ版「さよなら絶望先生」にハマってしまいました。なんか良くない方向に導いてしまった気がする...。

「クレギオン(3) アンクスの海賊」 野尻抱介クレギオン3「アンクスの海賊」。話の展開が軽い分、SF的イベント密度は高い(相変わらずアイデアは秀逸にしてセンスオブワンダーは十分)...てことは、ハードSF読みの愉しさを知らないと物足りないかも。メインキャラ(主役達+海賊)以外の作り込みは明らかに手抜きで、一寸アニメ的軽薄さもあり。まあ、元は富士見文庫だし...。
02
「戦略大作戦」「戦略大作戦」(原題は「Kelly's Heroes」)。コレも昔のTV洋画劇場の常連でしたね。実際オンエアされる度に観てたけど、劇場公開版で観るのは初めて(2時間超えるのでTVでは尺縮めてたはず)。M*A*S*Hと並ぶオフビート戦争映画の傑作...ともに1970年公開なんだよねえ。加えて兵器/車両への拘りが秀逸(本物のM4使ってるし、タイガー戦車も良く出来てる)。
01
週末の鼠世界台風礁湖で日照被爆し日焼けでぼろぼろになってたわが家族、遂にかみさんの両肩に水疱が大量発生する事態。今朝は休みを取ってお医者様へ。薬用の軟膏を処方してもらう。効くといいけど。

「アジアの岸辺」 トマス・M・ディッシュ(若島正 編 その他訳)先日逝ったディッシュの邦選短編集「アジアの岸辺」。所謂ニューウェーブな作風.."SF"と云うよりシュールでブラックな思考実験的作風あるいはコメディを所収。読み易んだけど、残るのは煙に巻かれたような不思議な読後感。しかしこんな地味な本を出す国生さんは偉いなあ。
 

2008年7月