This is POP!! | ©gaburu
Next Month02 '21
28
鬱々とした状態から回復できないので、アップリンク渋谷に映画観にでかける。「ターコイズの空の下で」。父を早くに亡くして大企業のオーナーである祖父に育てられた裕福な青年が、大戦直後虜囚として過ごしたモンゴルで祖父がの娘との間にもうけたという叔母を探しに、折しも祖父が知り合うことになったモンゴル人の青年と、草原を旅するロードムービー(筋は情報量多め)。柳楽優弥が主演で...というか、鑑賞後にパンフレットを読むと、柳楽優弥をモンゴルで撮りたいから...という映画のようです。だったら不自然な設定語りとか挟まず、もっと省略して煙に巻くような話にすればいいのに、と思わんではない。とにかく観光映画としては十分で、今日の自分にはハマりました。ありがとう。

月光茶房閉店の報が昨晩出ていて、「お疲れ様、ご自愛ください」と遠くで思う。9日の日記でも書いた某夫妻+ご子息交え当時のネット仲間でオフ会したのも遠い思い出。
27
1月終わりに任された某事件の再発防止プロジェクト、第一期のワークショップが終了。まあ盛り上がったとは思うんだけど、反動なのか何なのか私の気分は落ち込んでいる。これだけが理由ではないんだけど、とにかく胸中に去来する虚しさよ。

2月のCD売却まとめ。
5回目:134,880円(200点/2箱)
6回目:226,916円(272点/3箱)
7回目:292,636円(541点/3箱)
これまで合計1,005,175円。24日に発送した2箱が当面最後。長女の大学院学費に足りてお釣りが出た。
23
「Music for FLAC Player」Jos Smolders
数秒から数分の99個の小片をランダム再生して聴いてくださいというアイデア。ハードディスクの音楽アーカイブをFLAC化している中で出てきた某電子音楽コンピ盤に入ってたフィールドレコーディング曲が好くて、他の音源をbandcampで検索、購入した数枚(ダウンロードでも"枚"で数えるのかしら)のうちのひとつ。自分も以前から同じことできないかなと思ってたので、共感してポチった。フィールドレコーディングもあればノイズや電子音もありだけど、いずれも加工された古典的実験音楽風なのがちょっと残念。エレクトロニカであればBlirのraster-notonから出てるアレがあるので、生のフィールドレコーディングを少し調整したような1分前後のスケッチを集めたようなものを希望。少しアイデアもあるので、時間があったら自分で作ってみたい...なんてことを考えたり。
一緒に購入したモジュラーシンセの音源集の方は結構面白くて、これから聴き倒せそう。
22
グレン・グールド青箱のCD38枚で、宮崎の実家から送ってもらったCDのFLAC化も終了。明後日にはディスクユニオンに出荷。4,576枚1.4TBなんだけど、実際には全然足りてなくて、まだ宮崎には相当数在るはず(または処分されてしまったか)。福岡には2箱くらいしかなかったはずだし...。マガジンもYMOもジャパンもイエスも、全然出てきてないからなー。
20
イノヤマランド(いつの間にかレア音源集とか2ndとかも出てるし)にメロンとか、レココレ誌眺めながら色々ポチった中の、いしだあゆみ「アワーズ・コネクション」。「AYUMI ISHIDA」の項に"ティン・パン・アレーと組んだ「アワーズ・コネクション」に続くシティ・ポップ路線第2弾"とあって、いや知らんかったわーソレってことで、コレはアルファじゃないんだけど(コロムビア...ちなみに「AYUMI ISHIDA」は、バックがパラシュートなんですね)。基本ダウンロードじゃないと買わない方向でも、まだまだ聴きたいものがすべてネットから...ってことには出来ないジレンマ。届いたものはFLAC落として売却箱に入れちゃうわけで、なんか効率悪いわー。
16
ついついポチったレコード・コレクターズ2021年3月号...特集"アルファレコード"。まさにレンタルレコード屋、カセットテープ、FMラジオエアチェックの時代、ずっぽし我が世代。ディスコグラフィみて年齢を噛み締めつつ、ついついCD化をチェックして勢いでポチるあれこれ。横では実家から送ってもらった大量のCDをFLAC落として投げ売りの箱を積んでる真っ最中。なんで特集?と思ったら、昨年50周年記念コンサートがあってそのソフトがリリースされるってことなのね。
もうひとつの特集は、ザ・バンドの「Stage Fright」(これも)50周年記念盤。買うべきか迷ってたんだけど、2CD盤でもいいや。
13
「オービタル・クリスマス」堺三保 監督
SFライターの堺氏がハリウッドでSF短編映画を撮るためにクラウドファンディング始めたのが2018年6月。あっというまに目標額の400万円を集め、最終的には2千万円に到達。コロナ禍でリリースこそ遅れたものの、昨年3月半ばにはほぼ完パケのアップデートもされていて、今か今かと待っていたソフトが今週はじめに届いた。16分程の短い作品で、クリスマス休暇の1週間、当直で独り宇宙ステーション勤務をする主人公のもとに届いた貨物には少女が乗っていた...というところから始まるストーリーで、正直時期を逸した感はあります(2月始めだと、次のクリスマスはまだ遠すぎるよね)。映像も、期待してたよりはゲームCG感強くて、資金的にはこんなもんなのか...というのを実感。大きな制作体制があって作れるクオリティもあるからね。エンドクレジットに自分の名前を確認。堺氏の夢が叶ったのならよしとしましょう。お疲れさまでした。
12
「星系出雲の兵站4」林譲治
シーズン1終了。前巻で惑星天涯の敵衛星軌道基地と軌道エレベーター破壊に成功し、本巻前半はさらに地下都市の制圧戦へ。後半は星系壱岐近傍にあると思われる敵拠点が壱岐に本格侵攻を開始、それを迎え撃つ人類艦隊...という宇宙戦。盛りだくさんなようでいて、特に陸戦描写は作者には見えてるだろう情景を文字面で追うのに戦術シュミレーションを読まされてる感じがしてしまって、入り込めず。敵の正体というか性質も判ってくるんだけど、意外性はない。表題になっている兵站話も、メーカー勤めとしては、製造と人的リソース、コストが、話を成立させるために上手く設定されてるので、どうしても甘く感じてしまう。只今、来年度予算策定の真っ最中で、一番肝心なのソコじゃ~ん...って思っちゃうんだよね。著者後書きにもあるように、その辺は書いてるうちに当初の構想から外れてっちゃったところなのかも。シーズン2は、いよいよ敵の正体に肉薄することになりそう。足元すくって欲しいなあ。

チック・コリア急逝の報。亡くなったのは9日。希少な癌だったらしい。79歳。
09
健康診断で午後市ヶ谷まで出かけた帰り、陽が傾いて少し紅みがさす快晴の空を車窓に見ながら乗る小田急線。ちょうど聴いてるLowの"two-step"がいい感じでハマる。選んで聴く音楽ではなくて、その場に必然的に流れる音楽というものがあるんだなあ...なんてことをぼんやり考えながら聴いてたのが、某氏某女史の結婚披露パーティーで引出物に配布されたコンピ盤。売却するCDを整理してて出てきた。懐かしい。昔は、こうやって編集盤を焼いて交換したり配ったりってことをやってたよね、ネット上の音楽愛好家の間で。あの文化はまだどこかで続いているのかなあ。

健康診断はといえば、体重減腹囲減で在宅仕事で外食が激減しているのが理由だと思われ、血圧も低く、空腹が効いているのかもしれないが薬はそれなりに働いてくれているようで安心した。
07
「星系出雲の兵站3」林譲治
前巻では新任艦隊司令官の統率不足で衛星要塞と軌道エレベータの奪還に失敗した人類軍が、組織を再編し再び奪還戦に挑む。新兵器も登場して、降下猟兵の女性隊長2名も大活躍。政治方面でも女傑達が丁々発止の駆け引き...、てことで今回は"+半沢直樹"。読み物としては毎回伏線回収がうまいんだけど、自分はそっちの方に行かれると興醒めしてしまう。まあ所詮は娯楽小説ではあるんだけど。さくさく読めてます。次巻がシーズン1の最後なので(でシーズン2まで続くことはわかってるので)、未知の敵についての哲学的な展開を少しは期待したいところ。
05
引っ越し時点で家にあったCDはディスクユニオンに売ってしまったけど、実家から取り寄せて売却は続く。一回取り寄せ3-4箱で2サイクル目。箱からたまにはレア盤も。リアルフィッシュの「遊星箱」が出てきたので、PCに落としながらブックレットのインタビューを読む、Khruangbin聴きながら。SF研の後輩S君(戸田誠司に心酔)が好きだったなあ...とか、鈴木さえ子(これは私が心酔)のコンサート(天神コアのビブレホールだったけ?)で矢口康博がサックス吹いてたなあ...とか、80年代終わりを過ごした大学生時代の記憶と被る。検索しても中古市場で出回っている様子なく、ファンは手放さないんだろうなあ。私なんかより、ホントに好きな人が持ってたほうがいいよね。
03
「星系出雲の兵站2」林譲治
1巻では辛うじて緒戦を凌いだ人類艦隊。前線である星系"壱岐"から離れた人類版図中心である星系"出雲"では、政治的駆け引きで新たな艦隊を編成しマウンティングを図ろうとする動きが。率いるのはキャリア組で順調に出世してきた参謀氏。組織を掌握できないまま、緒戦の成功に一嬉し武功を期待して、無謀な惑星"天涯"奪回戦を挑むが...。地味スペオペとか言って失礼しました。星系"壱岐"と"出雲"の駆け引き、夫々の立場で...また軍規の中で大義に準ずる男たち、それを支える女達。司政官シリーズ✕架空戦記に、「✕極道の妻たち」を追加。なんか派手になってきた。属人的な裏方話とAIが主導する宇宙での戦闘とのコントラストに、「雪風」っぽさを感じたり。このへんが異星人の謎にも繋がるのかなー。
02
「星系出雲の兵站1」林譲治
氏の新しいシリーズが刊行始まったので、段ボール箱に分散して入っていた本シリーズ全9巻を掘り出し揃えて、ようやく読み始めた。地球から離散して千年、星系出雲を中心にした銀河系の一角に版図をもつに至った人類は、異星人の侵略に備えるべしとの記憶に基づき軍国主義的な汎恒星系国家を作っていた。しかしながら人類は今まで一度も異星人と遭遇したことはなく...というところに突然、最外縁にある星系”壱岐”政府は最外宙域で人類外のものと思われる探査機を発見し...。大日本帝国を連想させる"出雲"を中心とした5星系間の政治上の駆け引き、軍組織の縦割り、そしてファーストコンタクトの緊張感。眉村卓の司政官シリーズ✕架空戦記モノ。「英雄の誕生とは兵站の失敗に過ぎない」がキャッチコピーの地味スペオペは、「銀河英雄伝説」のアンチテーゼ(オマージュでもある)で、もちろん私はこっちが断然好き。

そういえば節分なんだが、あつまれどうぶつの森を触らなくなってほぼ1ヶ月。イベントは完全にパスしているのであった。雪景色は、何故かそそらないのであった。

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