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快晴、気温もさほど暑くなく、定時早々に帰宅。結局は部屋で映画見て時間潰すだけだけど。「マネー・ショート」、原題"The
Big
Short"..."世紀の空売り"、邦題は資金不足と掛けた??いやいや。金融破綻の予兆に気付く独立した複数のブローカー達(実在)を語り部に、非実体経済の..つか資本主義の虚構を描く...といったところか。ややこしい話を巧くまとめた脚本に脱帽...何気に凄いんだけど、結構さらりと見れてしまうのが一寸勿体無く思ったりも。面白かった。原作はもっと濃そうなので(480頁)、是非読みたい。その前に「マネー・ボール」(映画大好き)の原作読まねと。
先週退職を打診してきたマネージャーKの慰留できず。痛い。とにかく。
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検査の結果は良好とのこと。
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「長州奇兵隊」一坂太郎
著
副題"勝者の中の敗者たち"。タイトルから想像していた内容ではなく、
山口で幕末維新史の研究をされている学芸員の方(当時)が、フィールドワークで蒐集した話を織り交ぜながら長州から山口藩の地元に伝わる志士達の実像を描くといった趣向(2002年初版)。維新の実像をローカルとはいえある視点に着目して浮かび上がらせるところは面白いが、自分として大きな発見はなく、勝手に肩透かしを喰らった感じ(すまぬ)。研究的なモノはもういいかなー。
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母の手術経過の連絡を待ちながら仕事。夕方4時過ぎに無事終了のメッセージが父から入る。13時間近くの大手術。明日の連絡を待つ。
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「ある明治人の記録」石光真人
幕末の会津に生まれ戊辰戦争とその後の"流刑"を耐え、陸軍大将にまで上り詰めた後、中華事変/太平洋戦争の始まりと終わりを見届け昭和20年に亡くなった
柴五郎翁の回顧録120頁強(生い立ちから西南役後まで)と編纂者(柴翁の書面を校正・書写)である著者の解説約40頁からなる。戊辰・維新期は10代前半とはいえ、時系列に日々を辿りながら仔細を生々しくかつ実直に回想されてて、実態としての明治維新がよく分かる。晩年の回顧なので、所々に俯瞰的な視点も現れ、
研究本的なここ数冊で釈然としなかったことも既に指摘。近代化自体は幕政下でも可能だったのだろうが、薩長土肥×一会桑の政治闘争がクーデターを生み、それに巻き込まれてしまった武士から庶民まで含め市井の人々、維新政府自体に事後の構想はなかったであろうこと、明治政府は結局のところ幕政時に官僚制度を構築していた武士により形作られていったこと...、加えて唸ってしまったのは、武士階級の礼節や情の奥深さ(結局それが戦後を支えたようにも見える)。朴訥な語り口の中、色んな意味で示唆に富んでおり、「
戊辰戦争」と合わせて(合わせなくても)是非読むべき、今読まれるべき本だと思う。名著。
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終日会議で週が終わった。疲弊。歳だ。
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23日(火曜日)夕方に空港まで迎えに行ったF氏、U君と駐在員二人を誘い会食イタリア飯、24日は終日打ち合わせの合間にパスポート更新の申請に出かけ、F氏、U君をゲッチンゲンまで運んで宿で会食ドイツ飯、んで今日は提携先との終日会議からフランクフルトへ戻りの運転、イタリア支店からの出張者AScが合流しまた会食インド飯。食べ過ぎ、運転し過ぎ(
先週末から)、いろいろ疲れたが明日1日残っている今週。
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「大政治家
大久保利通」勝田政治
「
廃藩置県」の後に書かれたらしい、大久保利通伝...いや、"伝"つうわけではないか。大政奉還前から維新期、暗殺までの行動を時系列に追ったもの。大久保の動向は判るんだけど、対立する側の立場や国際情勢などの全体像が抜けてるんで、幕末→維新期の俯瞰や維新の目指したもの...あたりはよく判らず。どうやらこの著者とは相性が良くないらしい(分析の甘さにイライラしどうし)。結局、朝廷周辺での権力闘争で維新が起こる中で島津久光の下僕としての活動から頭角を現し、その実務処理能力から新国家確立の黒幕となっていったということなのか。当時の国家設計が現代まで続いてるところ多々あるところは面白いが...。むしろ木戸孝允に興味でてきたんだけど、よい本が見当たらない。
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昨晩のエイリアン3に引き続きSFスリラーを観て過ごす日曜日。「インフィニ」シェーン・アビズ監督。オーストラリアの低予算SF映画。遠未来、転送装置で深宇宙に進出してる人類最遠の基地で突如発生した異常事態を解決に派遣された調査団、現地時間約10時間(地球側では10分...)でミッションはクリアできるのか?ってな話。良く言えば"バイオハザード"×"シャイニング"みたいな...と言うか、特に面白いネタがあるわけではなく、肝心の"感染源"の描き方がオザナリなせいか、強引というか独りよがりになってる感あり。例によってメイキングが面白く、低予算映画ならではの苦労話や、時間の都合上カットされてしまった部分など、そこまで観てひとまとまりかなー。"完全版"なんてものが出ることはないんだろうけど、あと10分の追加で随分印象変わる気もする。
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朝8時過ぎに出て
ギーガー美術館のあるスイスはグリュイエール(Gruyères)村に向かって発ち、約490km、5時間強のドライブ。午後1時半過ぎに、村に到着、真直ぐ美術館へ。約1時間、比較的ゆっくり観賞。"エイリアン"関係が中心。正直所蔵品充実してると言えず、コレだけのために遠出する価値あるかはビミョー。噂のギーガー・バーも、それ程のものか?って感じ。村自体は典型的なスイスの田舎村散策観光スポットなんで、ついでに寄って造詣を深めるには良いと思うが、子供連れで来てる人たちってどうなの? 図録が購入できたので、まあ満足。
午後3時前に村を出て、あとは帰るだけ。間もなく雨が降り出しずっと雨中の運転、終盤雨が上がり綺麗な日没を左手に拝む。帰宅9時。早速「エイリアン3完全版」を観賞。制作準備と撮影裏話が見もの。今日見てきたスケッチが繋がる。
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先日のマッドネスからスカバンドを聴き返してるうちにザ・ビート→ファイン・ヤング・カニバルズと繋がり、オリジナルアルバム2枚をCDで買い直し。2枚組のデラックス版でリイシューされてて、オマケCDには代表曲のリミックス版が収録されてる。"Suspicious
Mind"とか5バージョンも入ってるけど、当時買ってた12インチシングルとかって何だったんだろうなあ...こうまとまって聴いてみると、意味不明だわ。1stアルバムといえばやはり"Johnny
Come Home"、
PVが特に好きだった...デイヴィッド・スティールとアンディ・コックスのあのステップ。
ローレライ近くの崖場で星空見に行くつもりでテント泊準備完了、しかし今夜は満月直後かつ天気も好くなさそう...てことで躊躇してるところに流れツイートで見かけたギーガー美術館が頭に浮かぶ。思い立って予定変更。
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社員のオリンピック応援のためリオデジャネイロに向かう元社長氏とお伴の方々と晩メシ後、食い直しに
ラーメン屋。帰宅して、この間の夏フェスに出店してたCD屋で買った「When
We Were Very Young」を聴く。デイヴ・スワブリックとサイモン・ニコルのデュオ・コンサート録音集。何がしか
スワブリック追悼があるだろうと思ってたんだけど、特に何もなかったんだよね。ちょっと残念だったなあ。
14
11日(木曜日)の朝会社に出てから正午の便でバーミンガムへ飛ぶ。空港で前UK支店長(支店は5月で無くなった)PJがピックアップしてくれて、オックスフォード方面へ南下、バンベリー(
Banbury)の宿へ。近郊のクロプリーディー(Cropredy)で毎年行われている
フェアポート・コンベンション主催の音楽フェスに誘われたのです。PJの元妻、娘に息子夫婦(+孫)、義弟とその娘と集合しての3日間...初日は夕方4時開演、あと2日は正午スタートで夜中0時頃まで、ステージを臨む草原にシートとパイプ椅子を並べて、
ビール飲みながらスナック食いながら音楽漬け。天気にも恵まれ、顔面日焼けで洗顔すると痛い。
初日の目玉は、
グリフォン(うひゃー)とトリのマッドネス(アンコールが"Night
boat to Cairo"!)、二日目は、
BBC2015年フォーク大賞若手部門受賞の
Brighde
Chaimbeul(バグパイプ、リコーダー)のトリオ(+ギターとハープ)を発見、そして
スティーライ・スパン(ステージ前で齧り付き、ハードな音圧に感動)。三日目は、マノ・ネグラを思い出したフランスのスカバンド"バビロン・サーカス"、そしてなんといっても
大トリのフェアポート・コンベンション。まあ、この日一番盛り上がってたのはカナダから来たピアース兄弟だったかも...スタンディングオベーション止まず。各々シートや椅子をな並べて大家族や友人、夫婦で皆が過ごしてる会場に居て、所々一緒に歌ったりしていると、知識薀蓄の無意味さを感じる。来年も行きたいなあ。3日間、
フツーに迎え入れてくれたPJの家族一同に感謝。
今日は朝5時過ぎに起きて(昨晩帰ってきたのは1時前だったんだけど)、6時に宿出てバーミンガム空港へ。フランクフルト帰宅は午後1時半頃。日本旅券の有効期限まで3ヶ月を切ってるのに気づいて慌てる。
09
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帰宅。今回は機内で映画をいろいろ。「ted」(フラシュゴードン・ネタは日本ではウケたのかなあ)、「ゴーストバスターズ」(やっぱ面白いわ)、「マネーモンスター」(うーん、意外性がなさ過ぎて毒が感じられず)、「下町ロケット(第二話の途中まで)」(単純化し過ぎた図式が気持ち悪い)。なお、今回は行き帰りビジネスクラスにアップグレードできたので、快適でしたね。
08
7時過ぎに起床、9時前にチェックアウト、荷物を預けて再び新宿で小田急線乗り換え、今日は経堂下車。
東京農業大学世田谷キャンパスのオープンキャンパス。応用生物科学部の志望学科を二つ観て、食品安全健康学科に興味津々。学食で昼メシして帰る。農学部面白いなー。
昨日に続き東京農大も好印象。
宿に戻って長女の荷物を受け取り(
iPhoneも届いてた)、羽田空港へ。チェックイン後かみさんにお土産購入、スタバで時間つぶして、手荷物検査場まで見送り。私は品川に戻って自分の荷物を受け取って、神保町の宿へ移動。
S氏がamazon.deで購入したブツ(5千円ほど安いらしい)をドイツから運んでくるのも今回のミッションの一つ。馴染みのカフェで落ち合い、ブツを渡す。大分の家族から無事に帰宅の連絡が入る。
07
新宿で小田急線乗り換え向ヶ丘遊園下車、バスで明治大学入り口まで、坂を登って
生田キャンパスの
オープンキャンパス、長女が志望する農学部の見学に行ってきた。彼女の志望は農芸化学科、午前のガイダンス、午後の施設・研究室見学で、やりたいことが正にこの学科だと確認できた様子。栄養生化学研究室を説明してくれた四年生の印象も良かった。是非とも頑張って合格してください。
しかし、こんなにもいわゆる理系女子というのが多いのか...と驚くほど、女子の参加者多し。
06
午後の便で長女と東京へ移動。大分空港離陸前に、「iPhone、忘れてない?」旨の連絡がかみさんからあり、ドイツで使ってるヤツを置いてきてしまったことに気付く。近所のファミマから宅配便で宿に送ってもらうことに...。次回顔合わせるのが怖い。
品川の宿に入って、夕方池袋へ。4月に東京へ転勤した末弟と晩メシ。
05
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「廃藩置県」勝田政治
2000年初版の14年文庫化、副題"近代国家誕生の舞台裏"。
西南戦争で終わる士族の反乱期(明治10年ごろ)の承前としての明治政府初期の内情を、廃藩置県に合わせて読み解けないか?という期待だったんだけど、ほぼ"府藩制か郡県制か?"みたいな研究的な側面に焦点があり退屈であったことは否めず。逼迫する経済、軍事面からのニーズ、最後は西郷の一言で混沌とした政局運営の唯一解が出たことは辛うじて判った。が、結局、士族反乱期を迎えてしまうわけで、そこまで繋がないと分析も評価もできないんじゃないかなあ...と、物足りなさが残る。同著者による「大久保利通」も合わせて買ったので、そこで通して読めるだろうか。
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今日も正午に起きて、大分駅ビルの映画館へ。話題の「シン・ゴジラ」。「マトリックス」を観た時の、"俺が観たかったのコレ"感再び...こんな怪獣映画が観たかった。怪獣映画の系譜としては平成ガメラを越え...特撮ものと言わず邦画SFものの今後のベンチマークになってしまうのか...「攻殻機動隊」と同様に罪深い一作ですね。冒頭から最後まで一切無駄のない展開(ところどころつい語らせてしまうところも含め)、国際的にみても頂点レベルの映像クオリティ、何より"音"の演出が気持ち好かった。オタク向け(要予備知識)な作りでは一切ないと思うので、まあイイから先入観なしに観に行ったほうがいいと思うよ。
03
正午に起きて、昼飯食って大分に戻る。
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「西南戦争」小川原正道
2007年初版。副題"西郷隆盛と日本最後の内戦"、西郷の帰薩から戦争の顛末をほぼ時系列に追い、その後に触れる。西郷隆盛とは何だったのか...という話より、幕末から維新初期の混沌を俯瞰したいという意図で最近読み進めてきてるので、少し物足りなさを感じる一方で、熊本城攻防からの"敗走"、転戦は(馴染みの地名が出てくることもあって)寝るを惜しんで読み耽ってしまった。西南戦争史跡を薩軍行程を辿って一度見て回りたいとも。戦後の民権運動に士族が傾倒していくプロセスや、初期明治政府内部の混乱に興味が出てきたんで、その辺を物色中。
02
起きたら午後1時。本格的な時差ボケ。3時前に家を出て、福岡へ。母親の病状はとりあえず安定している模様で、ひとまず安心。手術は月末とのこと。
01
三者面談で進路相談。志望校は決まってるんだけど、まだまだ頑張らないと...特に英語が弱いのは父親譲りなので強くは言えないが...。
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「Fast
Packing 2016」Run+Trail別冊
ウルトラライトハイクと呼ばれる軽量装備トレッキングのムック本。ここまでストイックなハイカーではないけど、とにかくテント泊したくなる。どこがいいかねえ。星が綺麗に見える所が良いなあ。
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