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Live at Electric Lady/ the James
Cotton Band (Buddah, 1992)
引越しの準備に入ってCD棚の整理中、色々出てきてなかなか眠れません。てのは、こんなCDが出てきてしまうからで...ってな前振りで紹介は、ブルース・ハープ、ボーカルのJames
"Superharp"
Cotton率いるバンドが1975年終わり頃(正確な日付不明)にNYで行ったライブの実況中継盤。ブルース・ブラザーズでお馴染みのMatt
"Guitar" Murphy(Aretha
Franklinの旦那で出てきてたヒトね)も在籍の絶頂期で、ラジオ放送用の録音、音もばっちり。1992年に突然発掘リリースされた代物で、日本盤はP-Vineから。70年代半ばのファンク魂炸裂コンテンポラリー・ブルースが堪能できる必殺アルバムです。Matt
Murphyも凄いが、Charles Calmeseのベースがまた凄いのです。
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「Aardman Collection」Nick
Park、Peter Load、Richard Golezsowski他 監督 10編 (DVD)
昨日に続いてアニメーション・ネタ...で、英国はブリストルの粘土アニメーション工房 "Aardman
Studio"の短編10作品集。黄色い看板プロミスのCFに使われてる動物モノが採られてる傑作「快適な生活」(原題"Creature
Comforts" Nick
Park氏作品で、1990年のアカデミー賞短編アニメ部門最優秀賞)を収録。で、このヒト以上に人間臭い演技する粘土製動物を観るだけでも3,800円の価値あり。いや、ホンと。他の9編も、シェイクスピアをネタにした人形モノ「Next」はじめ、シュールでポップな「Rex
the
Runt」など様々なタイプを集めててBBC的アニメーション・アートの格好のショウケースになってて飽きがきません。長編映画一発買いするよりならこれを買え。それはそうと、いつの間にかvol.3まで出ているようで...。
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Three Trios/ Nguyên Lê (ACT, 1997)
仏生まれのベトナム人エレクトリック・ジャズ・ギター弾きの3枚目のソロアルバム。で、タイトルの通り3つのトリオ演奏で構成されてます。1)Mark
Johnson/Peter Erskin 2)Dieter Ilg/Danny Gottlieb 3)Renaud Garcia-Fons/Mino
Cinelu。この3トリオを繋いで聴かせる#1タイトル曲がやっぱり一番面白いところが、良くも悪くもこのアルバムの特徴。スタイルとしては所謂ジョンスコ・クローン。トリオ1)の面子なんかはモロにはまる反面、一寸洒落にならんだろー、という気がするなあ...
3)のエスニック風味がもっと出てくると違った雰囲気になったのかもしれませんけど、それは多分抑えたかったんだよね...
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「Art & Animation」Esquire 8月号別冊 (Esquire Magazine Japan,
2003)
何故にエスクァィアが別冊でアニメーション特集を? しかも今?
という疑問はさておき、東欧から英仏、日本に韓国も...と世界アニメーション事情が早解りできる優良ムック本。
日本のアニメーション作家の方々も、山村浩二氏、伊藤有壱氏から川本喜八郎師(ノルシュテイン師との2ショット写真なんかも載ってたり)はじめ、多数掲載。それに、Aardomanの歴史なんて記事に、Nick
Park氏のインタビューも(W&Gの長編の制作始めた...なんてニュースが)。ポーランド&オーストリア制作のパペット版ムーミンがあるというのも、この雑誌で初めて知りましたよ。観たい観たい...
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Drastic Measures/ Michael Manring
(Windham Hill, 1991)
ウィンダム・ヒルというと、どうもマニアックな音楽ファンの方々に無視される傾向がある気がしますが、良質なインストルメンタル(勿論ボーカルものも)が数多くあります。ベース弾きMichael
Manringのソロアルバムもその中の一角で、特にこの2ndは、ポリスのカバーで始まり、ジャコ風の曲やら、ジミ・ヘンドリックスなども飛び出す(それから、もろウィンダムヒルらしいメロディーも)佳作。指先-弦を通して耳に繋がるアンプリファイされたフレットレス・ベースの独特の音色が、ベース弾き/聴きには堪らない訳です。
この辺は廃盤が多いのですが、見かけたら是非。
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One Love/ Bob Marley and The
Wailers (Poli-Rhythem, 1991)
スカ・コーラスグループ時代のウェイラーズ音源集。Peter Tosh, Bunny WailerとBob Marleyのトリオで活動してた60年代のもの(副題が"Studio
One Collection 1963-66")で、Coxon Dottの所有するマスターテープから起こした貴重なCD2枚組。とはいえ、
ルーツロック・レゲエで世界中を席捲する前のBob Marleyを知ることができる歴史モノとして...ではなくて、良質なジャマイカンR&Bの絶好のコンピレーションとして
堪能したい好盤。難しいコト云わずに、夏向けの高温多湿ダンス音楽として聴きたいもの。
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預言者の夢/ 井上鑑 (東芝EMI, 1981)
EPも収録した1stアルバムのCD復刻。聴き返してみると、改めて自分の音楽聴きの嗜好がこのアルバムに端を発してるのが良くわかります。ベース中心のリズム隊にまず耳がいく...とか、キーボードの音色の趣味、技巧を極めた演奏家ならではのサウンドメイクに対する信仰のようなものとか。それに、このアルバムで知った名前(「冒険者たち」、タイタニック号の生き残りの日本人、NYC地下鉄の自警団、1000湖ラリー、一之瀬泰三などなど...
Steely Danってこのアルバムで最初に聴いたし...#1はもろ..
ここまでモロだとパクリとはもはや言えない)は、思春期末期の背伸びした脳味噌に多大な影響を与えたわけです。てなわけで、個人史的に特別な1枚。面子の凄さ
も特筆モノ(林立夫、山木秀夫、後藤次利、今剛、野呂一生、清水靖晃など)。
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「ロスト チルドレン」Jean Pierre Jeunet監督(France, 1995/ 112min)
「デリカテッセン」のJP.Jeunet + Marc CaroコンビのSF映画。てなことは、
言わずもがなな当時の話題作。評価は結構分かれてた気はしますが、フランス式漫画の世界をスクリーン上で完璧に作り上げてみせる...というコンセプト(なのかどうかは知りませんが)は、100分少々に纏めたストーリーの所々の端折りまで含めて、見事な仕上がり。「Tykho
Moon」よりもEnki Biralっぽい退廃とネオゴチック意匠は、BDファンならDVDでも手許に持ってお
いて全頁上質紙カラーのコミック読み直す感覚で愉しみたい。「デリカテッセン」同様、JC Dreyfusの怪演も必見。
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