08
「何もかも理想とかけ離れていた」樋口恭介
アンソロジーでは何編か読んだことあるけど、短編集でまとまって読むのは初めて。「WIRED」だったり企業サイトなどに掲載された、通常と違う媒体で発表された6編(SFマガジン掲載のもあるけど)。「踊ってばかりの国」は仮想空間を使って日本の中に独立国家を作る自治体の話だけど、他の5編は、相互に関係するようにも思える、イーガン「ディアスポラ」的なデータ化された人格の世界/宇宙での人類の在り様を描いたもの。円城塔的な論理SFのようでもあり(「踊って...」とか設定からして)、イーガン以降のポストヒューマンSF的でもあって、どれも既視感があり、この人ならではの個性をいまいち掴めず。技術的な叙述でヒトを解体的に表現するのは、最近の傾向だったりするので、そこからもう一歩インスピレーションにつながる何かが欲しい。ポストヒューマン化によって
時間の意味が変わるところ、
ポスト資本主義的な話が出てくるあたりは、最近読んだものと繋がって、ニヤリとするところはあったけど。
07
中古レコードのネット買いが止まらず、ちょっと反省。CDからリッピングした音源あるのに(CD自体は全部売り払ってしまった)、アナログ盤見つけるとちょい高額でも買ってしまう何枚かがあって、不健全だなーと思う土曜日の夜。確定申告が終わった。
03
「土と生命の46億年史」藤井一至
副題"土と進化の謎に迫る"。
ブルーバックスなんて買うのいつぶりか。2024年12月初版で、去年9月には8刷ということなので、科学系書籍ではベストセラー。帯に"気楽に読み始めてください"(by糸井重里)って書いてるけど、内容は無機有機化学用語が飛び交うガチなサイエンス解説書。類人猿から現代まで人類史を俯瞰した書籍はここ10年くらいの流行りだけど(以前読んだ
蚊の話や
馬の話だってそう)、地球誕生から現在までを250頁で俯瞰した本なんてそうあるもんではない。元素と生命をつなぐ話でもあるし、水と大気の話でもあり、微生物と動植物の共生の話でもある。それらが化学の話として淡々と..いや軽妙な語り口で解説されていくところが凄い。まあ、さっきも書いたけど、ブルーバックスなので、科学に関心なければ難しいと思います。めっちゃ中味濃いよ。
01
イスラエルと米国がイランを攻撃、ハメネイ師を殺害したとのニュース。(攻撃は28日)
局地的な話にとどまろうはずもなく、これから長い間の中東から世界情勢に影響するんだろうなあ。悪い意味だけではないことを祈るしかないね。
